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Interstage List Works V10.4.0 帳票保管活用機能設計・運用ガイド(拡張パッケージ)
FUJITSU Software

10.5.3 オーバレイが正しく表示されない

リストビューアの画面上に表示されるオーバレイにおいて、以下の異常が発生する場合の確認事項、および原因について説明します。

オーバレイが表示されない

オーバレイが表示されない場合、以下の項目を確認してください。

  • オーバレイがリスト管理サーバに転送されているか確認

    オーバレイがリスト管理サーバに転送されていない場合は、オーバレイを登録してください。オーバレイの登録方法は、扱う帳票の種類、転送方法により異なります。

     オーバレイを転送、登録する方法については、“第16章 オーバレイの準備”を参照してください。
  • オーバレイの格納場所が正しいか確認

    オーバレイの格納場所が正しいことを確認してください。オーバレイの格納場所は以下のとおりです。

    Windows版の場合

    リスト管理サーバの環境設定の【資源】タブの「オーバレイ」に設定されているフォルダです。

    Solaris版/Linux版の場合

    サーバ動作環境ファイルに定義されているディレクトリです。キーワードは以下のとおりです。

    OVL:JEF形式のドットオーバレイ(KOL1)の格納先

    KOL5:富士通ホストから転送したJEF/AP形式のベクトルオーバレイ(KOL5)、またはFORMのFORMツールで作成したベクトルオーバレイ(KOL5)の格納先

    KOL6:FORMのPowerFORMツールまたはList Creatorデザイナで作成したベクトルオーバレイ(KOL6)の格納先

  • 帳票が使用するオーバレイが存在するか確認

    帳票が使用するオーバレイが、オーバレイの格納場所に存在することを確認してください。

    帳票が使用するオーバレイは、帳票のプロパティにおける【オーバレイ】タブの「使用するオーバレイ」に表示されます。


オーバレイの表示位置がおかしい

オーバレイの表示位置がおかしい場合、以下の項目を確認してください。

  • 富士通ホスト帳票でベクトルオーバレイ(KOL6)が使用されていないか確認

    Windows版 List Works V8以前、Solaris版、またはLinux版のList Worksクライアントで表示する場合は、以下のような現象が発生します。

    • オーバレイの表示位置が、1桁右方向にずれて表示される

    • オーバレイ内の文字が欠けて表示される

    以下のように対処してください。

    • Windows版の場合

      富士通ホスト帳票でベクトルオーバレイ(KOL6)を使用するには、Windows版List Works V9以降にバージョンアップしてください。

    • Solaris版、またはLinux版の場合

      富士通ホスト帳票には、ベクトルオーバレイ(KOL5)を使用してください。

    なお、オーバレイの形式は、FORMにより確認することができます。

     FORMによるオーバレイの形式の確認方法は、“FORMのマニュアル”を参照してください。
  • オーバレイの文字列の設定が「両端揃え」になっているか確認

    ベクトルオーバレイ(KOL6)を使用している帳票を表示したとき、オーバレイの文字列がずれて表示される場合があります。

    FORMのPowerFORMツール、またはList Creatorデザイナで、オーバレイ文字配置に「両端揃え」を指定してください。

     FORMのPowerFORMツールでオーバレイ文字配置を指定する方法は、“FORMのマニュアル”を参照してください。
    List Creatorデザイナでオーバレイの文字配置を指定する方法は、“List Creatorのマニュアル”を参照してください。
  • Linux版を使用している場合に、富士通ホスト帳票において、印刷禁止域の設定がホストでの印刷時とList Worksへの登録時で異なっていないか確認

    APSのライタ定義(DFNWTRコマンド)のPRTAREAオペランドを確認してください。

    • オーバレイに対して印刷データが上方向にずれる場合

      以下のオペランドが有効になっていることが考えられます。

            PRTAREA(NOLIMIT):印刷禁止域を設定しない

      この場合は、PRTAREA(LIMIT)を指定するか、PRTAREA(NOLIMIT)の指定をはずしてください。

    • オーバレイに対して印刷データが下方向にずれる場合

      以下のオペランドが有効になっていることが考えられます。

            PRTAREA(LIMIT)  :印刷禁止域を設定する

      PRTAREAの指定を省略した場合も同様

      この場合は、PRTAREA(NOLIMIT)を指定してください。

       APSのライタ定義については、“OSIV APSのマニュアル”および“OSIV APS/NPのマニュアル”を参照してください。

異なるオーバレイが表示される

異なるオーバレイが表示される場合、以下の項目を確認してください。

  • オーバレイの履歴管理を行っているか確認

    オーバレイの履歴管理を行っていない場合は、後から登録されたオーバレイが上書き保存されます。必要に応じて、オーバレイの履歴管理を行ってください。

  • Windows版を使用している場合に、HOST PRINTが資源管理するオーバレイの履歴管理について、「年月日で履歴を管理する」の設定になっていないか確認

    以下の条件を満たす場合、同一日に同一オーバレイを更新することはできません。

    • HOST PRINTが資源管理するオーバレイの履歴を管理している

    • 【リスト管理サーバ環境設定】ダイアログボックスで「年月日で履歴を管理する」を設定している

    同一日に同一オーバレイを更新して履歴を管理したい場合は、【リスト管理サーバ環境設定】ダイアログボックスで「年月日時分で履歴を管理する」に設定し、帳票を再登録してください。