印刷データとは、帳票のデータ部分のことです。スプールデータ、出力データとも呼びます。印刷データは、List Worksでは改ざんできません。
印刷データはList Worksで扱うことができる形式に変換されます。変換されたものをList Works帳票と呼びます。
帳票保管活用機能で扱える印刷データを以下に示します。
扱える印刷データ | 説明 |
---|---|
Windows上で動作する会計パッケージなどの一般アプリケーションパッケージで印刷できるデータのことです。 Windows版 のみサポートしています。 | |
Windowsサーバ、またはSolaris上のアプリケーションで作成した帳票をNetCOBOLと直接連携、またはMeFt経由によるNetCOBOLとの連携により印刷するデータのことです。 | |
List CreatorまたはInterstage List Managerで作成した印刷データのことです。 | |
富士通ホストで作成した、NLP/CLP装置で印刷できるJEF形式(F6671、F6672、SIA)の印刷データのことです。 | |
IBMビジネスサーバ(AS/400、iSeries)上で作成した印刷データのことです。 Windows版 のみサポートしています。 |
印刷データを扱う場合の留意事項については、“設計・運用ガイド”の“帳票を扱う場合の留意事項”を参照してください。
以下の文字を扱う場合は、注意してください。
空白文字
一般アプリ帳票またはNetCOBOL/MeFt帳票の場合は、文字データとして扱いません。検索やデータ変換などを行う場合は、注意してください。
なお、List Creator帳票の場合は、空白文字を文字データとして扱うかどうかを設定できます。空白文字を文字データで扱う場合は、空白文字もクリップボードにコピーされたり、通常の文字と同様に検索できたりします。
詳細は、“設計・運用ガイド”を参照してください。
文字罫線
表示/印刷したときに線がつながらないなど、期待どおりにならない場合があります。
このため、印刷データ内の文字罫線は、オーバレイとして定義することをお勧めします。
1つの帳票について、扱うことができる印刷データの最大ページ数は、約20万ページ(ファイルサイズ 1.8GB)です。
ただし、Windows版 では、扱うことができる富士通ホスト帳票の最大ページ数は、65535ページです。65535ページを超えた場合、帳票出力アプリケーションで分割して下さい。
扱うことができる印刷データのコード系を以下に示します。
印刷データ | コード系 |
---|---|
一般アプリ帳票のデータ | シフトJIS Unicode(UCS-2) Unicode(UTF-8) Unicode(UTF-16) |
Windowsサーバ上で作成したNetCOBOL/MeFt帳票の印刷データ | シフトJIS Unicode(UCS-2) Unicode(UTF-8) Unicode(UTF-16 リトルデンディアン) Unicode(UTF-16 ビッグエンディアン) Unicode(UTF-32 リトルデンディアン) Unicode(UTF-32 ビッグエンディアン) |
Windowsサーバ上で作成したList Creator帳票の印刷データ | シフトJIS Unicode(UCS-2) Unicode(UTF-8) Unicode(UTF16 リトルエンディアン) Unicode(UTF16 ビッグエンディアン) |
Solaris上で作成したNetCOBOL/MeFt帳票やList Creator帳票の印刷データ | シフトJIS EUC Unicode(UTF-8) |
Linux 上で作成したList Creator 帳票の印刷データ | EUC Unicode(UTF-8) |
富士通ホスト帳票の印刷データ | JEF |
IBMビジネスサーバの印刷データ | IBMビジネスサーバのコード系 |
NetCOBOL/MeFt帳票およびList Creator帳票の場合、バーコードを扱うことができます。富士通ホスト帳票の場合、バーコードの制御コードはサポートしません。バーコードデータは、読み飛ばされます。
以下にList Worksで扱うことができるバーコードを示します。なお、100%の倍率で出力したときの読み取り精度を基準にしています。
バーコード種別 | 帳票の表示 | 印刷 | PDF変換 (注1) |
---|---|---|---|
JAN標準 | ○ | ○ | ○ |
JAN短縮 | ○ | ○ | ○ |
Code 3 of 9 | ○ | ○ | ○ |
Code 3 of 9(EIAJ準拠) | × | × | × |
INDUSTRIAL 2 OUT OF 5 | ○ | ○ | ○ |
INTERLEAVED 2 OUT OF 5 | ○ | ○ | ○ |
NW-7 | ○ | ○ | ○ |
カスタマ (注2) | ○ | ○ | ○ |
QR Code(モデル1) (注3) | ○ | ○ | ○ |
QR Code(モデル2) (注3) | ○ | ○ | ○ |
マイクロQRCode | × | × | × |
PDF417 | × | × | × |
Maxicode | × | × | × |
Code128 | ○ | ○ | ○ |
EAN-128 | ○ | ○ | ○ |
EAN-128(コンビニエンスストア向け) (注4,5) | × | ○ | ○ |
UPC バージョンA | ○ | ○ | ○ |
UPC バージョンE | ○ | ○ | ○ |
EAN-13 | ○ | ○ | ○ |
Delivery Point Code(U.S.POSTNET) | ○ | ○ | ○ |
ZIP+4 Code(U.S.POSTNET) | ○ | ○ | ○ |
5-Digit Zip Code(U.S.POSTNET) | ○ | ○ | ○ |
FIM A(U.S.Postal FIM) | ○ | ○ | ○ |
FIM B(U.S.Postal FIM) | ○ | ○ | ○ |
FIM C(U.S.Postal FIM) | ○ | ○ | ○ |
物流コード標準バージョン | ○ | ○ | ○ |
物流コード拡張バージョン | ○ | ○ | ○ |
物流コードアドオンバージョン | ○ | △(注6) | × |
○:サポート
×:未サポート
△:OSや機能によりサポート状況が異なる(注を参照)
帳票の登録時自動PDFメール配信、帳票の登録時自動PDF帳票作成、帳票のPDF一括変換、サーバ機能APIによるPDF変換、およびWebクライアントのPDF表示/保存を指します。
7桁目までに数字以外を指定すると、印刷データは登録できません。ログ(lwapilog.csv)にエラーが出力されます。
バーコードを分割する場合は、分割方向に応じて適切なサイズ(横幅、縦幅)を指定してください。適切なサイズを指定していない場合、バーコードが表示されなかったり、正しく表示/印刷されない場合があります。
EAN-128(コンビニエンスストア向け)の表示はできません。バーコードが表示される位置には、点線の矩形が表示されます。
印刷、PDF変換は、正しく出力されます。ただし、低解像度(300dpi未満)では、正しく出力されない場合があるので、高解像度(300dpi以上)で出力してください。
印刷するプリンタによっては、EAN-128(コンビニエンスストア向け)の印刷結果が、バーコードリーダで正しく読み取れない場合があります。その場合は、バーコード補正機能により読み取り精度を向上させることができます。
詳細は、“設計・運用ガイド”を参照してください。
Linux版でリモート印刷する場合は、未サポートです。
注意
一般アプリ帳票のバーコードについては、印刷、およびPDF 変換後の印刷について、バーコードリーダの読み込みを保証できません。
富士通ホスト帳票の場合、バーコードの制御コードはサポートしません。バーコードデータは、読み飛ばされます。
用紙、リーダ、出力装置の解像度、および状態で精度が変わるため、運用を開始する前に、バーコードを出力し、読み込めることを確認してください。以下の場合、正しく表示/印刷されない場合があります。
サイズが不適切な場合
バーコードのサイズは適切な値を指定してください。
100%以外の倍率で出力する場合