フェイルオーバ運用の高信頼性、高可用性を実現するために、以下の点を考慮して設計してください。
RDBコマンドの定期的な実行について
RDBコマンドを定期的に実行(数秒間隔でRDBコマンドを実行するなど)して情報採取などを行う場合は、必ずクラスタシステムの状態遷移と連動して動作させるようにしてください。たとえば、情報採取のためのバッチファイルを作成して、内部で繰り返しRDBコマンドを実行する場合は、そのバッチファイルをクラスタのアプリケーションとして登録することで状態遷移と連動することが可能となります。
バッチファイルの起動および停止の契機は以下のようにしてください。
起動処理では、Symfoware/RDBの状態遷移後に情報採取のためのバッチファイルを起動してください。
停止処理では、Symfoware/RDBの状態遷移前に情報採取のためのバッチファイルを停止してください。
運用中のデータベースの環境が固定であり、資源の変更や削除が行われない定型業務に対しては、プレオープンを行います。プレオープンしておくことにより、切替え後にデータベースなどのオープン処理を行わないため、切替え時間を短縮することができます。
しかし、DSIの変更および削除、DSIが配置されているデータベーススペースの削除、DSIの自動拡張の拡張領域の割付け先に指定されたデータベーススペースの削除などの定義変更を業務中に行うような非定型的なデータベース環境に対しては、プレオープンを行うことはできません。待機インスタンスを運用モードに切替えたあとでデータベースのオープンを行ってください。
システム用の動作環境ファイルにWORK_PATHパラメタを指定してください。WORK_PATHパラメタに指定するディレクトリは、ローカルディスク上にRDBシステムごとに異なるディレクトリを作成する必要があります。なお、WORK_PATHに指定したディレクトリは、他で使用しないでください。
詳細は、“3.4.5 RDBの定義”のWORK_PATHの説明を参照してください。