エミュレータ画面上にユーザが作成したHTMLページを表示するための設定を行うためのオブジェクトです。ユーザHTMLを表示するには、viewオブジェクトのloadメソッドに指定する必要があります。
注意
本オブジェクトは、エミュレータと同一ウィンドウで利用してください。
エミュレータ画面上にユーザHTMLを表示するための情報を設定します。
●オブジェクト生成方法
new WsmgrWindow(url)
●パラメータ
パラメータ | 説明 | 省略時の初期値 |
---|---|---|
Url | ユーザHTMLのURLを指定 | 省略できません |
●リターン値
関数呼び出しに成功するとWsmgrWindowオブジェクトを返します。エラーの場合は、例外をスローします。
●JavaScriptを用いて記述した例
var userScreen = null; try { userScreen = new WsmgrWindow("user.htm"); } catch(e) { // エラー発生時の処理 }
●メソッド一覧
メソッド名 | 機能 |
---|---|
bind | イベント発生時に呼び出すコールバック関数を登録 |
getWindow | 表示されているウィンドウのwindowオブジェクトを取得 |
setPosition | ユーザHTMLの表示設定 |
setSize | ユーザHTMLの表示サイズを指定 |
setStyle | ユーザHTMLの表示スタイルを指定 |
setTitle | ユーザHTMLのウィンドウタイトル設定 |
イベント発生時に呼び出すコールバック関数を登録
ウィンドウで指定したイベントが発生した際に呼び出されるコールバック関数を登録します。
●呼び出し形式
bind(type, func)
●パラメータ
パラメータ | 説明 | 省略時の初期値 |
---|---|---|
type | コールバック関数を登録するイベント名を示す文字列 'load':ユーザHTMLのロード完了時 | 省略できません |
func | コールバック関数を指定 typeで指定したイベントに登録された関数を解除する場合はnullを指定 | null |
●リターン値
関数呼び出しが成功するとtrueを返します。エラーの場合はfalseを返します。
●JavaScriptを用いて記述した例
var userScreen = new WsmgrWindow("user.htm"); userScreen.bind('load', onLoad);
表示されているウィンドウのwindowオブジェクトを取得
メソッド呼び出し時に表示されているユーザHTMLのwindowオブジェクトを取得します。
取得したwindowオブジェクトからdocumentオブジェクトを取得することでユーザHMTLのすべてのHTML要素へアクセスすることが可能となります。
●呼び出し形式
getWindow()
●パラメータ
ありません
●リターン値
関数呼び出しが成功するとユーザHTMLのwindowオブジェクトを返します。ユーザHTMLが表示されていない場合や、エラーが発生した場合はnullを返します。
●JavaScriptを用いて記述した例
var userScreen = new WsmgrWindow("user.htm"); userScreen.bind('load', function (e) { var userHtmlWindow = userScreen.getWindow(); }; dspemu.view.load(userScreen);
ユーザHTMLの表示位置設定
ユーザHTMLの表示位置を指定します。
●呼び出し形式
setPosition(top, left, width, height)
●パラメータ
パラメータ | 説明 | 省略時の初期値 |
---|---|---|
top | ウィンドウの左上位置のエミュレータの「行」を指定(1~24) | ウィンドウを中央に表示します |
left | ウィンドウの左上位置のエミュレータの「桁」を指定(1~80) | ウィンドウを中央に表示します |
width | ウィンドウの幅を「文字」単位で指定(1~) | ウィンドウの幅を変更しません |
height | ウィンドウの高さを「文字」単位で指定(1~) | ウィンドウの高さを変更しません |
参考
本設定はユーザHTMLの表示スタイルがfloatの場合のみ有効です。表示位置、幅を設定しなかった場合はウィンドウを中央に表示し、幅を自動調整します。
●リターン値
関数呼び出しが成功するとtrueを返します。エラーの場合はfalseを返します。
●JavaScriptを用いて記述した例
var userScreen = new WsmgrWindow("user.htm"); userScreen.setPosition(1, 1, 10, 10);
ユーザHTMLの表示サイズを指定
ユーザHTMLの表示サイズを指定します。
●呼び出し形式
setSize(width, height)
●パラメータ
パラメータ | 説明 | 省略時の初期値 |
---|---|---|
width | ウィンドウの幅を「文字」単位で指定(1~) | 省略できません |
height | ウィンドウの高さを「文字」単位で指定(1~) | 省略できません |
参考
本設定はユーザHTMLの表示スタイルがfloatの場合のみ有効です。表示サイズの指定を行わなかった場合は自動調整されます。
●リターン値
関数呼び出しが成功するとtrueを返します。エラーの場合はfalseを返します。
●JavaScriptを用いて記述した例
var userScreen = new WsmgrWindow("user.htm"); userScreen.setWidth(10, 10);
ユーザHTMLの表示スタイル指定
ユーザHTMLの表示スタイルを指定します。
●呼び出し形式
setStyle(style[, option])
●パラメータ
パラメータ | 説明 | 省略時の初期値 | |
---|---|---|---|
Style | ユーザHTMLの表示スタイルを文字列で指定 | 省略できません | |
"screen" | エミュレータ画面を非表示にしユーザHTMLを最大化して表示 | ||
"emulator" | エミュレータ画面のホスト画面表示部にユーザHTMLを表示 | ||
"float" | エミュレータ画面上にユーザHTMLを重ねて表示 | ||
"emulator"、"float"を指定する場合はエミュレータのホスト画面サイズに収まるようにユーザHTMLを作成してください | |||
option | floatスタイル時の表示オプションをオブジェクトで指定 | 初期値 |
●表示オプション一覧
オプション | 設定値 |
---|---|
title | タイトルバーの表示/非表示を設定 |
close | クローズボタンの表示/非表示を設定 ※タイトルバーが表示されている場合のみ有効 |
changeStyle | 表示スタイルの切り替えボタンの表示/非表示を設定 ※タイトルバーが表示されている場合のみ有効 切り替えボタンはfloatスタイル、screenスタイルの切り替えが可能です |
●リターン値
関数呼び出しに成功するとtrueを返します。エラーの場合はfalseを返します。
●JavaScriptを用いて記述した例
var userScreen = new WsmgrWindow("user.htm"); var floatOption = { title: true, // タイトルバーの表示 changeStyle: true // スタイル切替ボタンの表示 }; userScreen.setStyle('float', floatOption); dspemu.view.load(userScreen);
ユーザHTMLのウィンドウタイトル設定
ユーザHTMLのウィンドウタイトルを設定します。
●呼び出し形式
setTitle(titleName)
●パラメータ
パラメータ | 説明 | 省略時の初期値 |
---|---|---|
titleName | ウィンドウタイトルを文字列で指定 | 空文字("") |
参考
本設定はユーザHTMLの表示スタイルがfloatの場合のみ有効です。
●リターン値
関数呼び出しが成功するとtrueを返します。エラーの場合はfalseを返します。
●JavaScriptを用いて記述した例
var userScreen = new WsmgrWindow("user.htm"); userScreen.setTitle("業務メニュー");