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WSMGR for Web V7.2 使用手引書L40
FUJITSU Software

31.5 WsmgrWindowリファレンス

エミュレータ画面上にユーザが作成したHTMLページを表示するための設定を行うためのオブジェクトです。ユーザHTMLを表示するには、viewオブジェクトのloadメソッドに指定する必要があります。

注意

本オブジェクトは、エミュレータと同一ウィンドウで利用してください。


WsmgrWindow

エミュレータ画面上にユーザHTMLを表示するための情報を設定します。


オブジェクト生成方法

new WsmgrWindow(url)

パラメータ

パラメータ

説明

省略時の初期値

Url

ユーザHTMLのURLを指定
絶対パス指定以外の場合、サーバのuserconfigフォルダ配下を参照します。

省略できません


リターン値

関数呼び出しに成功するとWsmgrWindowオブジェクトを返します。エラーの場合は、例外をスローします。


JavaScriptを用いて記述した例

var userScreen = null;
try {
    userScreen = new WsmgrWindow("user.htm");
} catch(e) {
    // エラー発生時の処理
}

●メソッド一覧

メソッド名

機能

bind

イベント発生時に呼び出すコールバック関数を登録

getWindow

表示されているウィンドウのwindowオブジェクトを取得

setPosition

ユーザHTMLの表示設定

setSize

ユーザHTMLの表示サイズを指定

setStyle

ユーザHTMLの表示スタイルを指定

setTitle

ユーザHTMLのウィンドウタイトル設定


■bind

イベント発生時に呼び出すコールバック関数を登録

ウィンドウで指定したイベントが発生した際に呼び出されるコールバック関数を登録します。


●呼び出し形式

bind(type, func)

●パラメータ

パラメータ

説明

省略時の初期値

type

コールバック関数を登録するイベント名を示す文字列

'load':ユーザHTMLのロード完了時

省略できません

func

コールバック関数を指定

typeで指定したイベントに登録された関数を解除する場合はnullを指定

null


●リターン値

関数呼び出しが成功するとtrueを返します。エラーの場合はfalseを返します。


JavaScriptを用いて記述した例

var userScreen = new WsmgrWindow("user.htm");
userScreen.bind('load', onLoad);

■getWindow

表示されているウィンドウのwindowオブジェクトを取得

メソッド呼び出し時に表示されているユーザHTMLのwindowオブジェクトを取得します。
取得したwindowオブジェクトからdocumentオブジェクトを取得することでユーザHMTLのすべてのHTML要素へアクセスすることが可能となります。


●呼び出し形式

getWindow()

●パラメータ

ありません


●リターン値

関数呼び出しが成功するとユーザHTMLのwindowオブジェクトを返します。ユーザHTMLが表示されていない場合や、エラーが発生した場合はnullを返します。


JavaScriptを用いて記述した例

var userScreen = new WsmgrWindow("user.htm");
userScreen.bind('load', function (e) {
  var userHtmlWindow = userScreen.getWindow();
};
dspemu.view.load(userScreen);

setPosition

ユーザHTMLの表示位置設定

ユーザHTMLの表示位置を指定します。


●呼び出し形式

setPosition(top, left, width, height)

●パラメータ

パラメータ

説明

省略時の初期値

top

ウィンドウの左上位置のエミュレータの「行」を指定(1~24)

ウィンドウを中央に表示します

left

ウィンドウの左上位置のエミュレータの「桁」を指定(1~80)

ウィンドウを中央に表示します

width

ウィンドウの幅を「文字」単位で指定(1~)

ウィンドウの幅を変更しません

height

ウィンドウの高さを「文字」単位で指定(1~)

ウィンドウの高さを変更しません

参考

本設定はユーザHTMLの表示スタイルがfloatの場合のみ有効です。表示位置、幅を設定しなかった場合はウィンドウを中央に表示し、幅を自動調整します。


●リターン値

関数呼び出しが成功するとtrueを返します。エラーの場合はfalseを返します。


JavaScriptを用いて記述した例

var userScreen = new WsmgrWindow("user.htm");
userScreen.setPosition(1, 1, 10, 10);

setSize

ユーザHTMLの表示サイズを指定

ユーザHTMLの表示サイズを指定します。


●呼び出し形式

setSize(width, height)

●パラメータ

パラメータ

説明

省略時の初期値

width

ウィンドウの幅を「文字」単位で指定(1~)

省略できません

height

ウィンドウの高さを「文字」単位で指定(1~)

省略できません

参考

本設定はユーザHTMLの表示スタイルがfloatの場合のみ有効です。表示サイズの指定を行わなかった場合は自動調整されます。


●リターン値

関数呼び出しが成功するとtrueを返します。エラーの場合はfalseを返します。


JavaScriptを用いて記述した例

var userScreen = new WsmgrWindow("user.htm");
userScreen.setWidth(10, 10);

setStyle

ユーザHTMLの表示スタイル指定

ユーザHTMLの表示スタイルを指定します。


●呼び出し形式

setStyle(style[, option])

パラメータ

パラメータ

説明

省略時の初期値

Style

ユーザHTMLの表示スタイルを文字列で指定

省略できません

"screen"

エミュレータ画面を非表示にしユーザHTMLを最大化して表示

"emulator"

エミュレータ画面のホスト画面表示部にユーザHTMLを表示

"float"

エミュレータ画面上にユーザHTMLを重ねて表示

"emulator"、"float"を指定する場合はエミュレータのホスト画面サイズに収まるようにユーザHTMLを作成してください

option

floatスタイル時の表示オプションをオブジェクトで指定
指定可能なオプションは表示オプションを参照

初期値


●表示オプション一覧

オプション

設定値

title

タイトルバーの表示/非表示を設定
true:タイトルバー表示(初期値)
false:タイトルバー非表示

close

クローズボタンの表示/非表示を設定
true:クローズボタン表示(初期値)
false:クローズボタン非表示

※タイトルバーが表示されている場合のみ有効

changeStyle

表示スタイルの切り替えボタンの表示/非表示を設定
true:切り替えボタン表示
false:切り替えボタン非表示(初期値)

※タイトルバーが表示されている場合のみ有効

切り替えボタンはfloatスタイル、screenスタイルの切り替えが可能です


●リターン値

関数呼び出しに成功するとtrueを返します。エラーの場合はfalseを返します。


JavaScriptを用いて記述した例

var userScreen = new WsmgrWindow("user.htm");
var floatOption = {
  title: true,        // タイトルバーの表示
  changeStyle: true   // スタイル切替ボタンの表示
};
userScreen.setStyle('float', floatOption); 
dspemu.view.load(userScreen);

setTitle

ユーザHTMLのウィンドウタイトル設定

ユーザHTMLのウィンドウタイトルを設定します。


●呼び出し形式

setTitle(titleName)

●パラメータ

パラメータ

説明

省略時の初期値

titleName

ウィンドウタイトルを文字列で指定

空文字("")

参考

本設定はユーザHTMLの表示スタイルがfloatの場合のみ有効です。


●リターン値

関数呼び出しが成功するとtrueを返します。エラーの場合はfalseを返します。


JavaScriptを用いて記述した例

var userScreen = new WsmgrWindow("user.htm");
userScreen.setTitle("業務メニュー");