クライアントスクリプト機能を使用するには、ユーザスクリプトファイルに目的の操作を記述します。ユーザスクリプトファイルは、HTMLモードのエミュレータの画面ページ内に標準で配置されるため、操作中のエミュレータの動作や表示をカスタマイズすることができます。
ユーザスクリプトファイルへの記述は、WsmgrDspemuオブジェクトの各メソッドが使用できます。
ユーザスクリプトファイルの格納場所
<WSMGR for Webインストールフォルダ>\wwwroot\userconfig
参考
ユーザスクリプトファイルの設定は、管理ツールより[接続のプロパティ]の[詳細設定]にて行います。詳細は「8.2.11 接続のプロパティ」の「■詳細設定」-「HTMLモード用設定:」を参照してください。
注意
WsmgrConnectInfoオブジェクトをユーザスクリプトファイルへ記述することはできません。
ユーザスクリプトファイルを変更した場合、エミュレータを起動する前にクライアントのWebブラウザのキャッシュを削除しないと、スクリプトの変更が反映されない場合があります。
クライアントスクリプト機能では、スクリプトの記述により次の操作を行うことができます。
エミュレータ操作の一部自動化
エミュレータの操作中に作成済みのスクリプトを実行します。これにより、特定のホスト画面を表示した場合に、Typeメソッドにより自動で文字入力を行うなどの、マクロ機能のような使い方ができます。
ユーザHTML画面の表示
特定のホスト画面の表示時に、エミュレータ画面の代わりにユーザ作成のHTMLページを表示することができます。
入力部品/入力候補の表示
特定のホスト画面の表示時に、リストボックスなどの入力部品や入力候補による文字列を表示します。表示する文字列はあらかじめ定義しておいた一覧より、リストボックスとしての表示や、入力文字に応じて候補を絞り込む入力候補を使用することができます。
入力部品
入力候補
分割された表をテーブル表示
ホスト画面上で複数画面に分割して表示される表形式のフィールドデータを、1画面にまとめてHTMLのテーブルとして表示します。
画面部品による画面カスタマイズ
エミュレータ画面上にボタン、チェックボックス、リストボックス、カレンダー部品を自由に配置し、エミュレータ画面をカスタマイズすることができます 。
注意
クライアントスクリプトはWSMGR for Webサーバで動作しているすべてのHTMLモードのエミュレータで共通に使用されます。WSMGR for Webのユーザや、接続アイコンの区別によりスクリプトの処理を判定するなど必要に応じてスクリプトを記述してください。また、実装にあたっては十分な確認を行ってください。
クライアントスクリプトコードのミスにより、動作中のエミュレータに例外が発生し、エミュレータが正常に動作しなくなる場合があります。JavaScriptのtry~catch文を使用して例外をハンドリングしてください。
リストボックスのリスト表示中は、エミュレータ画面のブリンク表示が一時的に停止します。