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WSMGR for Web V7.2 使用手引書L40
FUJITSU Software

12.2.1 グラフィック表示機能


■概要

グラフィック表示機能は、WSMGRにグラフィック端末の機能を提供します。

●表示機能

構造化フィールドに含まれるグラフィックス・コマンドに従って、グラフィックス表示を行います。次の構造化フィールドをサポートします。

  • Graphic Data 構造化フィールド

  • Graphic Picture 構造化フィールド

  • Graphic Control 構造化フィールド

●座標入力機能

十字カーソル、またはターゲットカーソルを使用して座標入力を行います。カーソルの移動は、カーソル移動キーまたはマウスを使用して行います。

●グラフィックローカルコピー

グラフィックローカルコピーは、ディスプレイエミュレータ画面のハードコピーを取る機能です。
グラフィックローカルコピーキー(GRPRNTキー)を押すと、[出力先プリンタ]で指定したプリンタに対して印刷を行います。
印刷解像度は、ディスプレイエミュレータの表示解像度と同様になります。


■使用上の留意点

グラフィック表示機能の使用上の留意点は次のとおりです。
その他の留意点については、『ソフトウェア説明書』を参照してください。
文中の「PC/3270」とは、「IBMパーソナルコミュニケーションズ/3270 バージョンJ3.1-Windows」を指します。

●制限事項
  1. Set Viewing Window 指令は未サポートです。

  2. Set Marker Set 副指令(記号セット)は、標準セットのみサポートします。

  3. Set Character Set 副指令(文字セット)は、漢字(DBCS)(0xF8)以外は省略時解釈値(WSMGRで使用される英小文字セット、またはカタカナ文字セット)(0x00)として処理します。

  4. Set Pattern Set 副指令(パターンセット)は、標準セットのみサポートします。

  5. Set Line Type 副指令(線種)について

    • 二重破線(0x04)、長棒線(0x05)は省略時の線として実線(0x07)で処理します。(PC/3270準拠)

    • 太線(0x02)が指定の場合、透明線(0x08)以外は実線(0x07)として処理します。(PC/3270準拠)

    • Arc、Fillet、Line、Relative、Line 副指令で描画時、線種パターンは1副指令間のみ継続します。

  6. Set Background Mix 副指令は、すべてリーブアローン(0x05)として処理します。(PC/3270準拠)

  7. Set Mix 副指令の、アンダーペイント(0x03)は、オーバーペイント(0x02)として処理します。(PC/3270準拠)

  8. Request Block Entry はマウス(ロケータ)、マウス(ポインタ)、AIDキーをサポートしています。(PC/3270準拠)

  9. Graphic Data の Send List は、1エントリ、データアドレス=X‘80000004’(Log Record)のみをサポートします。

  10. ベクトル記号セット、グラフィック自動再表示機能、プロッタ、カラー印刷、グラフィック支援カードは未サポートです。

  11. Load Program Symbol コマンドは未サポートです。

●注意事項
  1. グラフィック表示のデフォルト領域サイズは、960(幅)×696(高さ)ドットとし、グラフィックで応答する Query 情報の記号セットのセルサイズは、文字セットのセルサイズと一致する12(幅)×29(高さ)ドットとし、ディスプレイエミュレータの画面サイズに補正して表示します。
    ディスプレイエミュレータの画面サイズは、WSMGRの使用フォントサイズにより決定されます。

  2. グラフィックカーソルはマウスポインタを使用し、十字カーソルは使用しません(PC/3270準拠)。

  3. グラフィック上に文字を表示する場合、グラフィックと文字を重ねあわせるスーパーインポーズとなります。ただし、文字の拡張透過属性で「非透過」を指定した場合は文字が上書きされます。

  4. グラフィック表示の消去および、マーカ・パターンのブランクは、文字の背景色で塗りつぶします。

  5. Set Extended Color 副指令で、グラフィックカラーは16色とし、白/マルチカラー(0xFF07)は白(0x0007)、背景色の省略時解釈値(0xFF08)は黒(0x0008)として処理します。

  6. Set Character Precision 副指令で、文字モード=1または2を指定した場合、次のように表示されます。

    • 文字モード=1(0x01)の時、文字セルが描画領域からはみ出た場合、文字を描画しません(PC/3270準拠)。

    • 文字モード=2(0x02)の時、文字セルの左下端点が描画領域からはみ出た場合、文字を描画しません(PC/3270準拠)。