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PRIMECLUSTER Enterprise Edition 4.3A20B インストールガイド

3.1.3 インストール後の環境設定

  1. カーネルパラメタのチューニング

    以降の設定を行う前に、PRIMECLUSTERシステムの構成により、カーネルパラメタのチューニングが必要となります。「PRIMECLUSTER導入運用手引書」の「A.5 カーネルパラメタ・ワークシート」にしたがい、各パラメタの必要値を見積り、全ノードの"/etc/system"ファイルに反映してください。

    Oracle Solaris 10の場合は、"/etc/system"ファイルに以下の記述を追加してください。本手順は、本ソフトウェアをインストールしたすべての Oracle Solaris 10 環境のノード(グローバルゾーン、ノングローバルゾーン、制御ドメイン、ゲストドメイン、I/Oルートドメイン、I/Oドメインも含む)で行ってください。

    set ip:tcp_fusion_rcv_unread_min=0

    その他のカーネルパラメタに関してはシステムのデフォルト値が必要です。

  2. リブート

    手順1の設定を有効とするためリブートを行ってください。

  3. GLSの設定

    1. GLSのSMFサービスが起動しているか確認してください。

      # svcs -a | grep fjsvhanet <Return>
      disabled HH:MM:SS svc:/network/fjsvhanet:default
      disabled HH:MM:SS svc:/network/fjsvhanet-poll:default
      1. GLSのSMFサービスが“disable”状態の場合は、SMFサービスを起動します。

        # svcadm enable /network/fjsvhanet <Return>
        # svcadm enable /network/fjsvhanet-poll <Return>
      2. 上記でSMFサービスを起動した場合は、GLSのSMFサービスが“online”状態になっていることを確認してください。

        # svcs -a | grep fjsvhanet <Return>
        online HH:MM:SS svc:/network/fjsvhanet:default
        online HH:MM:SS svc:/network/fjsvhanet-poll:default
    2. DR(Dynamic Reconfiguration)連携機能を使用する場合は、以下の方法で設定ファイルの確認および、変更を行ってください。本手順は、物理環境、グローバルゾーンで行ってください。

      【設定ファイル名】
      /opt/FJSVhanet/etc/dr.d/hanet_dr_dev

      【変更内容】
      GLSで使用するNICのドライバ名が設定ファイルに記載されていることを確認してください。設定ファイル(/opt/FJSVhanet/etc/dr.d/hanet_dr_dev)に、記載のないドライバ名については、設定ファイルの末尾にドライバ名を追記してください。

      hme
      qfe
      eri
      vge
      ge
      fjge
      fjgx
      fjqe
      fjgi
      ce
      ibdl
      bge
      e1000g
      nxge
      fjxge
      newdev
  4. .profileの編集

    Oracle Solaris 11の場合、/root/.profile(rootユーザの.profileファイル)に以下の行を追加してください。本手順は、本ソフトウェアをインストールしたすべての Oracle Solaris 11環境のノード(グローバルゾーン、ノングローバルゾーン、制御ドメイン、ゲストドメイン、I/Oルートドメイン、I/Oドメインも含む)で行ってください。

    PATH=${PATH}:/opt/SMAW/bin:/opt/SMAW/sbin ; export PATH
  5. シャットダウン機構の設定(SPARC M10の場合)

    Solaris 11.1 でSRU14051(SRU11.1.19.6.0)以降を適用した環境、およびSolaris 11.2の環境において、snmptrapdによるSNMPトラップが受信できず、シャットダウン機構のSNMP非同期監視が利用できません。

    以下のメッセージが/var/adm/messagesファイルに出力されている場合は、回避方法を実施してください。

    [メッセージ]

    snmptrapd[プロセスID]: [ID 702911 daemon.warning] Warning: no access control information configured.
    This receiver will *NOT* accept any incoming notifications.

    [回避方法]

    以下の手順を、全ノードで実施してください。

    1. /etc/rc2.d/S99snmptrapdを以下の内容で作成してください。

      #!/sbin/sh
      export SNMPCONFPATH=/usr/etc/snmp:/etc/net-snmp/snmp:/usr/lib/snmp:$HOME/.snmp:/var/net-snmp
      /usr/sbin/snmptrapd
    2. 以下のコマンドを実行してください。

      # chmod 744 /etc/rc2.d/S99snmptrapd <Return>
    3. ノードを再起動してください。

      # /usr/sbin/shutdown -y -g0 -i6 <Return>

以降の環境設定は、「PRIMECLUSTER 導入運用手引書」の「4.3 Web-Based Admin View画面の起動準備」、「第5章 クラスタの構築」および「第6章 クラスタアプリケーションの構築」を参照してください。