名前
dxsyncdb - データベースの一括同期、実行状況の出力
形式1(データベースの一括同期)
dxsyncdb -C -wm 複写元ノードで使用する作業用ディレクトリパス名 [ -wr 複写先ノードで使用する作業用ディレクトリパス名 ] [ -s ] [ -y ]
形式2(データベースの一括同期の実行状況の出力)
dxsyncdb -V
機能説明
本コマンドを実行したノードのデータベースの定義、実表のデータおよび順序番号を、DBミラーリングシステムを構成する相手ノードのRDBシステムに一括して作成し同期状態にします。
また、一括同期の進行状況を表示します。
形式1のオプション
データベースの一括同期を行う場合に指定します。
本コマンドを実行したノードで利用する作業用領域のディレクトリパス名を120バイト以内の絶対パスで指定します。
空白を含むディレクトリパス名は指定できません。
複写先ノードで利用する作業用領域のディレクトリパス名を120バイト以内の絶対パスで指定します。
空白を含むディレクトリパス名は指定できません。
本オプションを省略した場合、-wmオプションで指定した作業用ディレクトリパス名を相手ノードでも使用します。
コマンドが異常終了した原因を取り除いた後、コマンドを継続実行する場合に指定します。
非対話モードでコマンドを実行する場合に指定します。
形式2のオプション
データベースの一括同期の実行状況を出力します。
形式1の表示形式(対話モード:通常)
正常の場合、対話メッセージは出力しません。
> dxsyncdb -C -wm D:\home\db_mirror\work 12053: データベースの一括同期を開始します 複写元のノード=node1 複写先のノード=node2 (システム名=mc01) 12215: dxsyncdbコマンドが正常終了しました (システム名=mc01)
形式1の表示形式(対話モード: 警告ありで中断)
> dxsyncdb -C -wm D:\home\db_mirror\work 22040: 複写先のノードでのみ定義されているDSIが存在します (システム名=mc01) 12400: データベース資源を複写先のノード(node2)に同期します。同期を開始するなら'y' 中止するなら'n'を入力してください (システム名=mc01) (y/n) ==> n 12401: 利用者の指示によりデータベースの一括同期が中止されました (システム名=mc01)
形式1の表示形式(対話モード: -sオプションあり)
> dxsyncdb -C -wm D:\home\db_mirror\work 12053: データベースの一括同期を開始します 複写元のノード=node1 複写先のノード=node2 (システム名=mc01) 32403: 作業用ディレクトリの容量が不足しています ノード=node2 ディレクトリ名='D:\home\db_mirror\work' (システム名=mc01) 32216: dxsyncdbコマンドが異常終了しました (システム名=mc01) (副系ノードの作業フォルダの空き容量を確保したうえで、再実行) > dxsyncdb -C -wm D:\home\db_mirror\work -s 12053: データベースの一括同期を開始します 複写元のノード=node1 複写先のノード=node2 (システム名=mc01) 12215: dxsyncdbコマンドが正常終了しました (システム名=mc01)
形式1の表示形式(非対話モード)
> dxsyncdb -C -wm D:\home\db_mirror\work -y 12053: データベースの一括同期を開始します 複写元のノード=node1 複写先のノード=node2 (システム名=mc01) 12215: dxsyncdbコマンドが正常終了しました (システム名=mc01)
形式2の表示形式
> dxsyncdb -V dxsyncdb DATE:2012/06/20 TIME:16:04:13 (1) (2) (3) Direction : node1 -> node2 Status : Synchronization of DSI data(aaa/bbb) (4)
(1) dxsyncdbコマンドを実行した時刻 (2) 一括同期を実施している複写元ノード情報 (3) 一括同期を実施している複写先ノード情報 (4) 同期の実行状況 - : 一括同期の処理中ではありません Synchronization of database definition : データベース定義の同期を実施中です Synchronization of DSI data(aaa/bbb) : DSIの同期を実施中です (aaa:同期完了したDSI数、 bbb:全体のDSI数) Resource Correlation : 資源の関連付けを実施中です
使用例
データベースの一括同期を行います。
dxsyncdb -C -wm D:\home\db_mirror\work
データベースの一括同期の実行状況の出力を行います。
dxsyncdb -V
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
0:正常終了
0以外:異常終了
注意
本コマンドは、“Administrators”グループに属するユーザで実行してください。
本コマンドは、簡易セットアップを使用したDBミラーリングシステム環境において実行可能です。
データベースの一括同期処理は、データベースに登録済みの資源数、格納領域の大きさ、格納済みのレコード件数およびレコード長に対して比例した処理時間が必要となります。そのため、業務を開始するまでに十分な余裕のある時間帯で計画的に実行してください。
本コマンドは、モニタデーモンが起動中に実行可能です。
以下の資源は一括同期の対象外です。
CREATE FUNCTION文で定義するライブラリは一括同期の対象外です。コマンド終了後に複写先ノードの同一ディレクトリに複写してください。
データベースの一括同期は、データベースの情報の操作、更新を行います。そのため、RDBシステムに接続しているSQLアプリケーションを停止してから、本コマンドを実行してください。
dxsyncdbコマンド実行中は、データベースに対する定義操作やデータの変更や検索は実施しないでください。
形式1の-sオプションを使用してコマンドを再実行するまでの間に、データベース定義やデータを更新した場合の動作は保障されません。
作業用ディレクトリは、ディクショナリ、およびDSIデータサイズを退避するために十分なサイズが必要です。ディクショナリ、またはDSIの割付量をrdbinfコマンドで確認し、いずれか大きいサイズのデータ量が退避できる作業用ディレクトリを指定してください。
本コマンドで作成するデータベースの定義や、本コマンドを利用したノード間の同期方法に関する制限事項については、“データベース二重化導入運用ガイド”の“DBミラーリングシステムの簡易セットアップと運用”を参照してください。
Symfoware/RDBの起動状態、または、DBミラーリングサービスの状態による本コマンドの実行可否については“データベース二重化導入運用ガイド”を参照してください。