名前
dxsetupfl - DBミラーリングシステムのファイル資源の作成
形式
dxsetupfl -s { primary | secondary } -h 相手側のホスト名 -p 相手側のポート番号 -d 資源の配置先ディレクトリ名 [ -u { S | M | L } ]
機能説明
DBミラーリングシステムのファイル資源を作成します。
オプション
自ノードの種別を指定します。
primary:正系ノードの環境を作成する場合に指定します。
secondary:副系ノードの環境を作成する場合に指定します。
相手ノードのホスト名またはIPアドレスを255バイト以内で指定します。
相手ノードのポート番号を指定します。
Windows Server(R) 2003の場合:
1024~65535(推奨値:5001~49151)の範囲で、未使用の値を指定します。
Windows Server(R) 2008、Windows Server(R) 2008 R2、
Windows Server(R) 2012またはWindows Server(R) 2012 R2の場合:
1024~65535(推奨値:1024~49151)の範囲で、未使用の値を指定します。
DBミラーリングシステムの資源を配置するディレクトリ名を68バイト以内の絶対パスで指定します。
DBミラーリングシステムの資源の規模を指定します。
-uオプションのすべてを省略した場合は、-uオプションに“S”が指定されたものとみなされます。
S、M、Lを指定した場合のRLCの数、RLCファイルの容量、およびRERUNログ引継ぎファイルの容量は以下のとおりです。
規模 | RLC数 | RLCファイルの容量 | RERUNログ引継ぎファイルの容量 |
---|---|---|---|
S | 3 | 250メガバイト | 150メガバイト |
M | 3 | 500メガバイト | 300メガバイト |
L | 3 | 1000メガバイト | 600メガバイト |
使用例
正系ノードでDBミラーリングシステムが使用するファイル資源を“S”の規模で作成します。
dxsetupfl -s primary -h host02 -p 7520 -d D:\home\db_mirror
正系ノードでDBミラーリングシステムが使用するファイル資源を“M”の規模で作成します。
dxsetupfl -s primary -h host02 -p 7520 -d D:\home\db_mirror -u M
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
0 : 正常終了
0以外 : 異常終了
注意
本コマンドは、“Administrators”グループに属するユーザで実行してください。
本コマンドは、モニタデーモンの起動状態に関係なく実行可能です。
Symfoware/RDBの起動状態、または、DBミラーリングサービスの状態による本コマンドの実行可否については“データベース二重化導入運用ガイド”を参照してください。
DBミラーリングシステムのファイル資源の作成は、正系ノードおよび副系ノードそれぞれで行ってください。
正系ノードおよび副系ノードの規模は同じにしてください。
資源の配置先ディレクトリには、存在する任意のディレクトリ名を指定してください。ただし、正系ノードおよび副系ノードで同じディレクトリ名を指定してください。
資源の配置先ディレクトリには、データベース管理者に対して、ディレクトリおよびファイルを作成することが可能な権限を事前に与えておいてください。
DBミラーリング動作環境ファイルはひな型を複写し、データベース管理者に対して、ファイルに書き込むことが可能な権限を事前に与えておいてください。なお、ファイルの内容はひな型のままで変更は不要です。
RDB構成パラメタファイルは、データベース管理者に対して、ファイルに書き込むことが可能な権限を事前に与えておいてください。
規模は利用者業務で発生するRERUNログの全体容量を目安にしてください。
利用者業務で発生するRERUNログの全体容量は、単位時間あたりのRERUNログ量と運用時間を乗算して求めてください。
S: 利用者業務で発生するRERUNログの全体容量が750メガバイト程度まで
M: 利用者業務で発生するRERUNログの全体容量が1500メガバイト程度まで
L: 利用者業務で発生するRERUNログの全体容量が3000メガバイト程度まで
本コマンドの実行中はRDB構成パラメタファイルを編集しないでください。