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Symfoware Server V12.1.0 コマンドリファレンス
FUJITSU Software

2.66 rdbups

名前

rdbups -- 最適化情報の設定と出力

形式

rdbups {-t データベース名.スキーマ名.表名
       | -g データベース名.DSO名 
       | -i データベース名.DSI名}
       [ -R ]
       [ -u {PRINT | NOPRINT} | -c ]
       [ {-s 作業用ディレクトリパス名}... ]

機能説明

SQLで使用する最適化情報をRDBディクショナリに設定します。
これによりSQL文の実行時に最適なパスを選択することができます。
また、rdbupsコマンドによって更新された最適化情報を、最大3回前までリカバリすることができます。
設定した情報は、標準出力に出力します。
設定される最適化情報の内容は、格納構造または運用により異なります。
設定される最適化情報を下表に示します。
最適化情報はDSIごとに設定されます。
データベース簡単運用の場合は、表およびインデックスごとに設定されます。

格納構造または運用

最適化情報の内容

SEQUENTIAL
データベース簡単運用

格納レコード数

データ部の使用ページ数

RANDOM

格納レコード数

プライム部の使用ページ数

オーバフロー部の使用ページ数

オーバフロー部の平均ページ数

オーバフロー部の最大ページ数

OBJECT

格納レコード数

データ部の使用ページ数

BTREE

データ部の使用ページ数

インデックス部の高さ

異なるキー値数

XML

設定しません

オプション

-t データベース名.スキーマ名.表名

表に属するすべてのDSI(表のDSIおよびインデックスのDSI)に対して、最適化情報を設定する場合に、対象とする表の表名を指定します。
なお、表にXML構造のインデックスが含まれる場合には、そのDSIに対しては最適化情報を設定しません。

-g データベース名.DSO名

DSOに属するすべてのDSIに対して、最適化情報を設定する場合に、対象とするDSOのDSO名を指定します。
なお、対象とするDSOがXML構造の場合には、本コマンドを実行することができません。
本オプションは、データベース簡単運用の場合には、指定することはできません。

-i データベース名.DSI名

DSIごとに最適化情報を設定する場合に、対象とするDSIのDSI名を指定します。
なお、対象とするDSIがXML構造の場合には、本コマンドを実行することができません。
本オプションは、データベース簡単運用の場合には、指定することはできません。

-R

rdbupsコマンドによって更新された最適化情報を、最大3回前までリカバリすることができます。
なお、以前にrdbupsコマンドを実行していない場合は本オプションを指定することはできません。

-u {PRINT | NOPRINT}

処理するDSIが割り付けられたデータベーススペースをアクセスして最適化情報を収集し、RDBディクショナリに設定します。
PRINTを指定すると、設定した最適化情報を標準出力に出力します。
最適化情報として、DSOおよびDSIの情報が表示されますが、データベース簡単運用の場合は、Symfoware/RDBの内部情報ですので、無視してください。
NOPRINTを指定すると、設定した最適化情報は標準出力に出力しません。
本オプションおよび-cオプションを省略した場合は、“-u PRINT”が指定されたものとみなされます。

-c

現在、RDBディクショナリに設定されている最適化情報を、標準出力に出力します。
データベーススペースはアクセスしません。
-Rオプションを同時に指定した場合、RDBディクショナリに保持されている変更前の最適化情報を出力します。
本オプションおよび-uオプションを省略した場合は、“-u PRINT”が指定されたものとみなされます。
本オプションは、データベース簡単運用の場合には、指定することはできません。

-s 作業用ディレクトリパス名

本コマンドが利用する作業用領域のディレクトリパス名を絶対パス名で指定します。
省略すると、Symfoware/RDBがインストールされているディレクトリ\TMP(たとえば、C:\SFWSV\RDB\TMP)が使用されます。
なお、作業用ディレクトリパス名に指定できる長さは、228バイトまでです。
以下の場合、作業域は使用されません。

  • -cオプションを指定した場合

  • -iオプションに表のDSI名を指定した場合

  • -gオプションに表のDSO名を指定した場合

  • -tオプションに指定した表にインデックスが1つもない場合

したがって、作業域量は、本コマンドの処理対象のインデックスのDSIによって決定されます。
作業用領域として必要な容量の見積りを以下に示します。

  • -iオプションにインデックスのDSI名を指定した場合

    ソート作業域のサイズ = 指定したインデックスのDSIのソート作業域量

  • -gオプションにインデックスのDSO名を指定した場合

    ソート作業域のサイズ = 指定したインデックスのDSO配下のすべてのインデックスDSIのソート作業域量のうち最大のもの

  • -tオプションに指定した表にインデックスが1つ以上ある場合

    ソート作業域のサイズ = 指定した表配下のすべてのインデックスのDSIのソート作業域量のうち最大のもの

    インデックスのDSIのソート作業域のサイズの見積りを以下に示します。

    インデックスのDSIのソート作業域のサイズ = (Size1 * 2) * レコード件数
    Size1 : インデックスを構成する列の長さの合計サイズ

    上記のSize1において、列のデータ型がCHARACTER(VARYING含む)、またはNATIONAL CHARACTER(VARYING含む)のとき、その列の長さを1.5倍にします。

使用例

在庫管理DBに属する在庫表DSIの最適化情報を設定します。

rdbups -i 在庫管理DB.在庫表DSI -u PRINT

終了ステータス

以下の終了ステータスが返されます。

0 : 正常終了
0以外 : 異常終了

注意

最適化情報の設定を行うと、すでにチューニング済のアクセスプランを利用できなくなります。rdbupsコマンドを実行した後、必ず全体性能の再確認を実施してください。

表示項目の見出しと意味

-tオプションを指定した場合

DSO name

表に定義されたDSO名

DSO statistics information
Data structure type

表またはインデックスの格納構造

Usage type

表に定義されたDSOの種別
BASE : 表のDSO
INDEX : インデックスのDSO

Related DSI information
DSI name

DSOに定義されたDSI名

DSI statistics information

Avg-pointers(OVERFLOW)

DSIのオーバフロー部の平均ポインタ長(単位はページ数)
(表の格納構造がRANDOM構造のDSIの場合のみ表示)

Different number of key value

(インデックスのDSIの場合のみ表示)

    Column name(from)

    異なるキー値数の表示が対象とする構成列の先頭の列名

    Column name(to)

    異なるキー値数の表示が対象とする構成列の終端の列名

    Different key

    DSIの異なるキー値数

Ix_height

インデックス部の高さ
(インデックスのDSIの場合のみ表示)

Max-pointers(OVERFLOW)

DSIのオーバフロー部の最大ポインタ長(単位はページ数)
(表の格納構造がRANDOM構造のDSIの場合のみ表示)

Pages

ページ数の表示が対象とする割付け部 および
DSIが使用するページ数(割付け部ごとに表示)

Records

DSIの格納レコード(行)数
(表のDSIの場合のみ表示)

Updated date

最適化情報の設定日時

Usage type

DSOに定義されたDSIの種別
BASE : 表のDSI
INDEX : インデックスのDSI

Target name information
Database name

表が所属するデータベース名

Schema name

表が所属するスキーマ名

Table name

表名

-gオプションを指定した場合

DSO statistics information
Data structure type

表またはインデックスの格納構造

Usage type

DSOの種別
BASE : 表のDSO
INDEX : インデックスのDSO

Related DSI information
DSI name

DSOに定義されたDSI名

DSI statistics information

Avg-pointers(OVERFLOW)

DSIのオーバフロー部の平均ポインタ長(単位はページ数)
(表の格納構造がRANDOM構造のDSIの場合のみ表示)

Different number of key value

(インデックスのDSIの場合のみ表示)

    Column name(from)

    異なるキー値数の表示が対象とする構成列の先頭の列名

    Column name(to)

    異なるキー値数の表示が対象とする構成列の終端の列名

    Different key

    DSIの異なるキー値数

Ix_height

インデックス部の高さ
(インデックスのDSIの場合のみ表示)

Max-pointers(OVERFLOW)

DSIのオーバフロー部の最大ポインタ長(単位はページ数)
(表の格納構造がRANDOM構造のDSIの場合のみ表示)

Pages

ページ数の表示が対象とする割付け部 および
DSIが使用するページ数(割付け部ごとに表示)

Records

DSIの格納レコード(行)数
(表のDSIの場合のみ表示)

Updated date

最適化情報の設定日時

Usage type

DSOに定義されたDSIの種別
BASE : 表のDSI
INDEX : インデックスのDSI

Target name information
Database name

DSOが所属するデータベース名

DSO name

DSO名

◆-iオプションを指定した場合

DSI statistics information
Avg-pointers(OVERFLOW)

DSIのオーバフロー部の平均ポインタ長(単位はページ数)
(表の格納構造がRANDOM構造のDSIの場合のみ表示)

Different number of key value

(インデックスのDSIの場合のみ表示)

Column name(from)

異なるキー値数の表示が対象とする構成列の先頭の列名

Column name(to)

異なるキー値数の表示が対象とする構成列の終端の列名

Different key

DSIの異なるキー値数

Ix_height

インデックス部の高さ
(インデックスのDSIの場合のみ表示)

Max-pointers(OVERFLOW)

DSIのオーバフロー部の最大ポインタ長(単位はページ数)
(表の格納構造がRANDOM構造のDSIの場合のみ表示)

Pages

ページ数の表示が対象とする割付け部 および
DSIが使用するページ数(割付け部ごとに表示)

Records

DSIの格納レコード(行)数
(表のDSIの場合のみ表示)

Updated date

最適化情報の設定日時

Usage type

DSOに定義されたDSIの種別
BASE : 表のDSI
INDEX : インデックスのDSI

Related DSO information
Data structure type

表またはインデックスの格納構造

DSO name

DSIが属するDSO名

Usage type

DSIが属するDSOの種別
BASE : 表のDSO
INDEX : インデックスのDSO

Target name information
Database name

DSIが所属するデータベース名

DSI name

DSI名