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Linkexpress Replication optionV5.0L17 システム設計ガイド
FUJITSU Software

4.1.1 グローバルサーバまたはPRIMEFORCEとのレプリケーションの概要

グローバルサーバまたはPRIMEFORCEとのレプリケーションは、“Linkexpress File Transfer”、“DB-EXPRESS”および“PowerAIM/TJNL”との連携により実現されます。Linkexpress File Transferは、データ転送のために使用され、DB-EXPRESSとPowerAIM/TJNLは、データの抽出や格納のために使用されます。DB-EXPRESSやPowerAIM/TJNLとの連携には、“ジャーナル”を使用します。ジャーナルは、グローバルサーバおよびPRIMEFORCE上での差分ログの形式です。ジャーナルについては、“DB-EXPRESS運用手引書 差分DB反映機能編”および“PowerAIM/TJNL説明書”を参照してください。

グローバルサーバまたはPRIMEFORCEとのレプリケーションには、以下の2とおりの運用形態があります。

ただし、グローバルサーバまたはPRIMEFORCEとのレプリケーションでは、オープンサーバでレプリケーション業務を起動しても、その業務を監視することができないため、つねにグローバルサーバまたはPRIMEFORCEでレプリケーション業務を起動する必要があります。

なお、グローバルサーバまたはPRIMEFORCEとのレプリケーションでは、以下の通信プロトコルを使用することができます。

この章では、TCP/IPのFTP+プロトコルを使用した場合のレプリケーションを中心に、オープンサーバで注意する必要のある点について説明します。

4.1.1.1 サポートする機能範囲

ここでは、グローバルサーバまたはPRIMEFORCEとのレプリケーションのサポートする機能範囲について説明します。

グローバルサーバまたはPRIMEFORCEとのレプリケーションは、以下の機能をサポートしていません。他の機能範囲はSymfoware抽出レプリケーション(Openインタフェース)と同じです。

4.1.1.2 グローバルサーバまたはPRIMEFORCEからオープンサーバへのレプリケーションの場合

グローバルサーバまたはPRIMEFORCEからオープンサーバへのレプリケーションは、グローバルサーバまたはPRIMEFORCEでレプリケーション業務を起動するため、グローバルサーバまたはPRIMEFORCEがレプリケーションを管理する押出し型業務となります。

以下に、レプリケーションの概要を、通信プロトコルがTCP/IPのFTP+プロトコルで、複写元データベースがSymfoWARE ServerまたはRDBIIで、複写先データベースがSymfoware Serverの場合を例にして説明します。

通信プロトコルがFNAのHICSプロトコルの場合は、Linkexpress File Transferの分散型システム連携を使用してレプリケーションを行います。詳細については、“Linkexpress File Transfer運用手引書 分散型システム連携編”を参照してください。

4.1.1.3 オープンサーバからグローバルサーバまたはPRIMEFORCEへのレプリケーションの場合

オープンサーバからグローバルサーバまたはPRIMEFORCEへのレプリケーションは、グローバルサーバまたはPRIMEFORCEでレプリケーション業務を起動するため、グローバルサーバまたはPRIMEFORCEがレプリケーションを管理する取込み型業務となります。

以下に、レプリケーションの概要を、通信プロトコルがTCP/IPのFTP+プロトコルの場合を例にして説明します。

通信プロトコルがFNAのHICSプロトコルの場合は、Linkexpress File Transferの分散型システム連携を使用してレプリケーションを行います。詳細については、“Linkexpress File Transfer運用手引書 分散型システム連携編”を参照してください。