業務アプリケーションの同時処理数とイベントチャネルの最大接続数は、以下の関係を満たす必要があります。
同時処理数 × 2 ≦ イベントチャネルの最大接続数 |
上記関係を満たしていない場合、メッセージの送受信が想定した多重度で動作せず、ボトルネックの原因となることがあります。なお、システム構築シートを使用してイベントチャネルを作成した場合は適切に設定されます。
なお、アプリケーション連携実行基盤の運用において以下の性能のボトルネックが検出された場合、同時処理数の値を変更することにより改善される可能性があります。
■業務フロー全体のメッセージ処理時間の遅延
同時処理数のチューニングは、“5.2.1.1 非同期アプリケーション連携実行基盤-同時処理数の設定”を参照してください。
以下にメッセージ処理時間の測定方法を説明します。
アプリケーション連携実行基盤が提供する標準ログ機能の性能ログを用いることにより、メッセージの処理時間を計ります。
標準ログの利用方法については、“Interstage Business Application Server 運用ガイド(アプリケーション連携実行基盤編)”を参照してください。
以下の例を参考にし、出力されたログを抽出してください。
処理結果のメッセージを受信しない業務処理開始アプリケーションにおいて、業務フローの終点までの処理時間を測定する場合、出力されたログから“IBS-AP-PERFORMANCE”および“StartOfBusiness-ToEndingPoint”という文字列をキーにし、ログを抽出する。
処理結果のメッセージを受信する業務処理開始アプリケーションにおいて、処理結果のメッセージの受信が完了するまでの処理時間を測定する場合、出力されたログから“IBS-AP-PERFORMANCE”および“StartOfBusiness-Return”という文字列をキーにし、ログを抽出する。
メッセージを発行した数分のログが抽出されます。
それぞれ、経過時間が出力されていますので、その値を元にチューニングを行ってください。
アプリケーション連携実行基盤の運用において以下の性能のボトルネックが検出された場合、EJBコンテナ・同時処理数の値を変更することにより改善される可能性があります。
業務フロー全体のメッセージ処理時間の遅延
EJBコンテナ・同時処理数のチューニングは、“6.3.1.2 EJBコンテナ-同時処理数の場合”を参照してください。
以下にメッセージ処理時間の測定方法を説明します。
アプリケーション連携実行基盤が提供する標準ログ機能の性能ログを用いることにより、メッセージの処理時間を計ります。
標準ログの利用方法については、“Interstage Business Application Server 運用ガイド(アプリケーション連携実行基盤編)”を参照してください。
以下の例を参考にし、出力されたログを抽出してください。
sendMessageメソッドを用いた業務処理開始アプリケーションから、業務フローの終点までの処理時間を測定する場合、出力されたログから“IBS-AP-PERFORMANCE”および“StartOfBusiness-ToEndingPoint”という文字列をキーにし、ログを抽出する。
sendMessageSyncメソッドを用いた業務処理開始アプリケーションを使用し、処理結果のメッセージの受信が完了するまでの処理時間を測定する場合、出力されたログから“IBS-AP-PERFORMANCE”および“StartOfBusiness-Return”という文字列をキーにし、ログを抽出する。
メッセージを発行した数分のログが抽出されます。
それぞれ、経過時間が出力されていますので、その値を元にチューニングを行ってください。