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Interstage Business Application Server チューニングガイド
FUJITSU Software

1.4.2 非同期アプリケーション連携実行基盤のチューニング

非同期アプリケーション連携実行基盤のチューニング方法について記載します。

1.4.2.1 IPCパラメタの見積もり式(Solarisの場合)

システムパラメタの見積もり式を以下に示します。
なお、以下に示す設定値について、他の見積もりIPCパラメタより小さい場合、または、現在の設定値より小さい場合は、一番大きい値を採用するようにして下さい。

注意

Solaris 10、Solaris 11オペレーティングシステムの資源制御を使用してプロセス間通信機能(共用メモリ、セマフォ、メッセージキュー)の動作を定義する場合、Solaris 10、Solaris 11のprojectデータベースおよびprctlコマンドを使用してください。定義する際には本節を参照して設定値を見積もってください。

参照

  • Solaris 10、Solaris 11の資源制御の詳細は、システムのドキュメントを参照してください。

  • カーネル構成ファイル内のパラメタの詳細は、使用しているシステムのドキュメントを参照してください。

共用メモリ

Solaris 10、Solaris 11では、資源制御によって以下の値を設定、または加算してください。

資源制御

種類

必要数

備考

project.max-shm-memory

加算値

262144

共用メモリセグメントの最大サイズ

project.max-shm-ids

加算値

1

共用メモリIDの数

セマフォ

Solaris 10、Solaris 11では、資源制御によって以下の値を設定、または加算してください。

資源制御

種類

必要数

備考

project.max-sem-ids

加算値

1

セマフォIDの数

process.max-sem-nsems

設定値

7

セマフォIDごとの最大セマフォ数

メッセージキュー

Solaris 10、Solaris 11では、資源制御によって以下の値を設定、または加算してください。

資源制御

種類

必要数

備考

process.max-msg-qbyte

設定値

65536

待ち行列上の最大バイト数

project.max-msg-ids

加算値

1

メッセージキューIDの数

process.max-msg-messages

設定値

1

システムメッセージのヘッダ数

1.4.2.2 IPCパラメタの見積もり式(Linuxの場合)

システムパラメタの見積もり式を以下に示します。
なお、以下に示す設定値について、他の見積もりIPCパラメタより小さい場合、または、現在の設定値より小さい場合は、一番大きい値を採用するようにして下さい。

共用メモリ

パラメタ

種類

必要数

備考

kernel.shmmax

設定値

262144

共用メモリセグメントの最大サイズ

kernel.shmmni

加算値

1

共用メモリIDの数

セマフォ

パラメタ

種類

必要数

備考

kernel.sem
(第一パラメタ:semmsl)

設定値

7

セマフォIDごとの最大セマフォ数

kernel.sem
(第二パラメタ:semmns)

加算値

7

システム全体のセマフォ数

kernel.sem
(第四パラメタ:semmni)

加算値

1

セマフォIDの数

メッセージキュー

パラメタ

種類

必要数

備考

kernel.msgmax

設定値

128

メッセージの最大サイズ

kernel.msgmnb

設定値

4096

待ち行列上の最大バイト数

kernel.msgmni

加算値

1

メッセージキューIDの数