アプリケーション安定稼働機能が提供する運用コマンドapfwctrlaplはIJServerワークユニットが起動した状態で使用します。
apfwctrlaplコマンドの以下の5つの操作について説明します。詳細は“Interstage Business Application Server リファレンス”の“apfwctrlapl”を参照してください。
JavaVM状態の確認
ガーベジコレクションの実行
待機JavaVM数の設定
ユーザクラスの実行
リクエスト振り分け状況の確認
■JavaVM状態の確認
動作中のIJServerワークユニットのJavaVMの状態、および待機JavaVMの個数を確認できます。
以下にIJServerワークユニットWU001でJavaVMの状態を確認するときの、apfwctrlaplコマンド実行例とコンンソール出力例を示します。
apfwctrlapl -s -n WU001
WU001 -Web/EJB 1: ACTIVE 2: STANDBY FSP_INTS-BAS_AP: 情報: 12168: コマンドが正常に終了しました。
■ガーベジコレクションの実行
IJServerワークユニット動作中にガーベジコレクションを実行できます。
以下にIJServerワークユニットWU001でガーベジコレクションを実行するときの、apfwctrlaplコマンド実行例とコンソール出力例を示します。
apfwctrlapl -gc -n WU001
13:51:07.343 JavaVMへ依頼します。instanceNo=1 13:51:07.400 JavaVMからイベントを受信しました。event=他のJavaVMの活性化を開始します , instanceNo=1 13:52:07.691 JavaVMからイベントを受信しました。event=他のJavaVMの活性化を完了しました , instanceNo=1 13:52:07.695 JavaVMからイベントを受信しました。event=新規振り分け停止を開始します , instanceNo=1 13:52:08.147 JavaVMからイベントを受信しました。event=新規振り分け停止を完了しました , instanceNo=1 13:52:08.152 JavaVMからイベントを受信しました。event=残存アプリケーション処理完了の待ち合わせを開始します , instanceNo=1 13:52:08.152 JavaVMからイベントを受信しました。event=残存アプリケーション処理完了の待ち合わせを完了しました , instanceNo=1 13:52:09.406 JavaVMからイベントを受信しました。event=FullGCを開始します , instanceNo=1 13:52:09.570 JavaVMからイベントを受信しました。event=FullGCを完了しました , instanceNo=1 13:52:10.860 JavaVMからイベントを受信しました。event=JavaVMを待機化しました , instanceNo=1 13:52:10.864 JavaVMへの依頼が完了しました。instanceNo=1 FSP_INTS-BAS_AP: 情報: 12168: コマンドが正常に終了しました。
■待機JavaVM数の設定
IJServerワークユニット動作中に待機JavaVM数を動的に変更できます。変更した待機JavaVM数はIJServerワークユニットを再起動すると初期化され、アプリケーション安定稼働機能の定義ファイルで設定した待機JavaVM数に戻ります。
以下にIJServerワークユニットWU001のプロセス数に3、待機JavaVM数に1を設定していたときの、apfwctrlaplコマンドの実行例とコンソール出力例を示します。
待機JavaVM数を変更する前にJavaVM状態の一覧出力でJavaVM状態を確認します。
apfwctrlapl -s -n WU001
WU001 -Web/EJB 1: ACTIVE 2: ACTIVE 3: STANDBY FSP_INTS-BAS_AP: 情報: 12168: コマンドが正常に終了しました。
待機JavaVM数を2個にします。
apfwctrlapl -w 2 -n WU001
待機JavaVM数設定後にJavaVM状態を確認します。
apfwctrlapl -s -n WU001
WU001 -Web/EJB 1: ACTIVE 2: STANDBY 3: STANDBY FSP_INTS-BAS_AP: 情報: 12168: コマンドが正常に終了しました。
待機JavaVM個数の設定により、待機JavaVM(STANDBY状態)の個数が1から2に変更されたことが確認できます。
■ユーザクラスの実行
IJServerワークユニット動作中にユーザクラスを実行できます。
ユーザクラスの設定については、“Interstage Business Application Server セットアップガイド”の“アプリケーション安定稼働機能の設定”を参照してください。
以下にIJServerワークユニットWU001でユーザクラスSampleMethodを実行したときの、apfwctrlaplコマンド実行例とコンンソール出力例を示します。
apfwctrlapl -u SampleMethod -n WU001
13:53:30.667 JavaVMへ依頼します。instanceNo=2 13:55:30.706 JavaVMへの依頼が完了しました。instanceNo=2
■リクエスト振り分け状況の確認
動作中のIJServerワークユニットのリクエスト振り分け状況を確認できます。
以下にIJServerワークユニットWU001のリクエスト振り分け状況を確認したときの、apfwctrlaplコマンド実行例とコンンソール出力例を示します。
apfwctrlapl -d -n WU001
WU001 -Web Server [FJapache] 1: OFF 2: ON FSP_INTS-BAS_AP: 情報: 12168: コマンドが正常に終了しました。