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Interstage Business Application Server 運用ガイド(アプリケーション連携実行基盤編)
FUJITSU Software

15.2 運用操作

アプリケーション安定稼働機能が提供する運用コマンドapfwctrlaplはIJServerワークユニットが起動した状態で使用します。

apfwctrlaplコマンドの以下の5つの操作について説明します。詳細は“Interstage Business Application Server リファレンス”の“apfwctrlapl”を参照してください。

■JavaVM状態の確認

動作中のIJServerワークユニットのJavaVMの状態、および待機JavaVMの個数を確認できます。

以下にIJServerワークユニットWU001でJavaVMの状態を確認するときの、apfwctrlaplコマンド実行例とコンンソール出力例を示します。

コマンド実行例
apfwctrlapl -s -n WU001
コンソール出力例
WU001
-Web/EJB
    1: ACTIVE
    2: STANDBY
FSP_INTS-BAS_AP: 情報: 12168: コマンドが正常に終了しました。

■ガーベジコレクションの実行

IJServerワークユニット動作中にガーベジコレクションを実行できます。

以下にIJServerワークユニットWU001でガーベジコレクションを実行するときの、apfwctrlaplコマンド実行例とコンソール出力例を示します。

コマンド実行例
apfwctrlapl -gc -n WU001
コンソール出力例
    13:51:07.343 JavaVMへ依頼します。instanceNo=1
    13:51:07.400 JavaVMからイベントを受信しました。event=他のJavaVMの活性化を開始します , instanceNo=1
    13:52:07.691 JavaVMからイベントを受信しました。event=他のJavaVMの活性化を完了しました , instanceNo=1
    13:52:07.695 JavaVMからイベントを受信しました。event=新規振り分け停止を開始します , instanceNo=1
    13:52:08.147 JavaVMからイベントを受信しました。event=新規振り分け停止を完了しました , instanceNo=1
    13:52:08.152 JavaVMからイベントを受信しました。event=残存アプリケーション処理完了の待ち合わせを開始します , instanceNo=1
    13:52:08.152 JavaVMからイベントを受信しました。event=残存アプリケーション処理完了の待ち合わせを完了しました , instanceNo=1
    13:52:09.406 JavaVMからイベントを受信しました。event=FullGCを開始します , instanceNo=1
    13:52:09.570 JavaVMからイベントを受信しました。event=FullGCを完了しました , instanceNo=1
    13:52:10.860 JavaVMからイベントを受信しました。event=JavaVMを待機化しました , instanceNo=1
    13:52:10.864 JavaVMへの依頼が完了しました。instanceNo=1
FSP_INTS-BAS_AP: 情報: 12168: コマンドが正常に終了しました。

待機JavaVM数の設定

IJServerワークユニット動作中に待機JavaVM数を動的に変更できます。変更した待機JavaVM数はIJServerワークユニットを再起動すると初期化され、アプリケーション安定稼働機能の定義ファイルで設定した待機JavaVM数に戻ります。

以下にIJServerワークユニットWU001のプロセス数に3、待機JavaVM数に1を設定していたときの、apfwctrlaplコマンドの実行例とコンソール出力例を示します。

待機JavaVM個数の設定により、待機JavaVM(STANDBY状態)の個数が1から2に変更されたことが確認できます。

■ユーザクラスの実行

IJServerワークユニット動作中にユーザクラスを実行できます。

ユーザクラスの設定については、“Interstage Business Application Server セットアップガイド”の“アプリケーション安定稼働機能の設定”を参照してください。

以下にIJServerワークユニットWU001でユーザクラスSampleMethodを実行したときの、apfwctrlaplコマンド実行例とコンンソール出力例を示します。

コマンド実行例
apfwctrlapl -u SampleMethod -n WU001
コンソール出力例
    13:53:30.667 JavaVMへ依頼します。instanceNo=2
    13:55:30.706 JavaVMへの依頼が完了しました。instanceNo=2

■リクエスト振り分け状況の確認

動作中のIJServerワークユニットのリクエスト振り分け状況を確認できます。

以下にIJServerワークユニットWU001のリクエスト振り分け状況を確認したときの、apfwctrlaplコマンド実行例とコンンソール出力例を示します。

コマンド実行例
apfwctrlapl -d -n WU001
コンソール出力例
WU001
-Web Server [FJapache]
    1: OFF
    2: ON
FSP_INTS-BAS_AP: 情報: 12168: コマンドが正常に終了しました。