エクスポートユーティリティは、ユーザが作成する定義ファイルに設定された内容に従ってデータ退避およびデータ抽出を実行します。
定義ファイルはXML形式で記述します。詳細は“Interstage Business Application Server リファレンス”の“エクスポートユーティリティ定義ファイルリファレンス”を参照してください。
エクスポートユーティリティは、以下で構成されています。
データ退避処理
データ退避処理では、高信頼性ログに蓄積されたユーザログを退避します。
退避されるユーザログは、高信頼性ログにおけるFULL状態の高信頼性ログのエントリが退避の対象となります。FULL状態の高信頼性ログのエントリが複数存在する場合は、1回の処理で複数の高信頼性ログのエントリのユーザログを退避できます。
退避したユーザログは、退避データファイルに出力されます。
退避データファイルについては“17.1.1.1 データ退避処理が出力するファイル”を参照してください。
データ抽出処理
データ抽出処理では、データ退避処理で退避したユーザログを抽出条件に応じて、必要なデータ(ユーザログ本文)を抽出します。
抽出条件として複数の出力先を指定することにより、1回の処理で複数の抽出が実行できます。トランザクションの完了やログの確定が高信頼性ログのエントリをまたがる場合は、退避したユーザログを一時データとして保存し、次回のエクスポートユーティリティ実行時にエントリをまたがったユーザログとして読み込み処理します。
ユーザは高信頼性ログのエントリを意識することなく、データ抽出をすることができます。
抽出データは、抽出データファイルに出力されます。
抽出データファイルについては“17.1.2.1 データ抽出処理が出力するファイル”を参照してください。
エクスポートユーティリティ後処理
退避データファイルおよび抽出データファイルは、エクスポートユーティリティ後処理でバックアップやバッチ処理への入力として扱うことができます。
エクスポートユーティリティ後処理ではユーザ任意の処理が実行できます。
ポイント
バイナリデータをレコード順ファイルとして扱うことにより、COBOLアプリケーションにおいてCOBOL集団項目のデータを扱うことが可能です。