開発言語がC言語の場合の運用資源の準備の手順を説明します。
◆C言語実行基盤インタフェースの生成
C言語実行基盤インタフェースを生成します。C言語実行基盤インタフェースをすでに作成している場合は、再作成は不要です。
詳細については、“Interstage Business Application Server アプリケーション開発ガイド”の“サーバアプリケーションの開発(C言語)”を参照してください。
◆資産の転送
システム構築シートより出力した運用資産と、サーバアプリケーションの作成時にC言語実行基盤インタフェース生成ツールで生成した定義ファイルをサーバへFTPで転送します。サーバアプリケーションの詳細と、C言語実行基盤インタフェース生成ツールの詳細は、“Interstage Business Application Server アプリケーション開発ガイド”の“サーバアプリケーションの開発(C言語)”を参照してください。
サーバ上で、システム構築シートで[実行環境での定義ファイル一時格納先パス]として指定したディレクトリと、システム構築シートで[定義ファイル格納ディレクトリパス]として指定したディレクトリを新規作成してください。
すでに資産を転送済みだった場合、既存のディレクトリを使用してください。
以下に[実行環境での定義ファイル一時格納先パス]として“/home/user1/MyPrj”を指定し、[定義ファイル格納ディレクトリパス]として“/home/user1/MyPrj/dest1”を指定していた場合のディレクトリ構成の例を示します。
上記のディレクトリ構成の例は、サーバがSolarisおよびLinuxの場合の例です。Windowsの場合は、[実行環境での定義ファイル一時格納先パス]として“c:\work\MyPrj”を指定し、[定義ファイル格納ディレクトリパス]として“c:\work\MyPrj\dest1”を指定していたものとして置き換えて読んでください。
システム構築シートより出力されたアプリケーション連携実行基盤定義ファイルを、サーバの定義ファイル格納ディレクトリにFTPなどの手段で転送します。その他の運用資産は環境定義ファイル格納ディレクトリに転送します。
また、C言語実行基盤インタフェース生成ツールで生成した、アプリケーションインタフェース定義ファイル、およびアプリケーション呼出し定義ファイルを、サーバの定義ファイル格納ディレクトリにFTPなどの手段で転送します。C言語実行基盤インタフェース生成ツールの詳細は、“Interstage Business Application Server アプリケーション開発ガイド”の“サーバアプリケーションの開発(C言語)”を参照してください。
それぞれのディレクトリに格納する資産を、以下に示します。
ディレクトリ | 格納ファイル | 説明 |
---|---|---|
環境定義ファイル格納 | ワークユニット定義ファイル | システム構築シートより出力 |
CORBAアプリケーション情報定義ファイル | システム構築シートより出力 | |
データベースリソース定義入力ファイル(注1) | システム構築シートより出力 | |
アプリケーション配備定義ファイル | システム構築シートより出力 | |
定義ファイル格納 | アプリケーション連携実行基盤定義ファイル | システム構築シートより出力 |
クライアント用の動作環境ファイル | システム構築シートより出力(注2) | |
アプリケーションインタフェース定義ファイル | C言語実行基盤インタフェース生成ツールで生成 | |
アプリケーション呼出し定義ファイル | C言語実行基盤インタフェース生成ツールで生成 | |
アプリケーション動作定義ファイル | (注3) | |
ログ定義ファイル | (注4) | |
ログメッセージファイル | (注5) |
注1) データベースリソース定義入力ファイルは、業務データベースを使用しない場合はシステム構築シートから出力されません。
注2) クライアント用の動作環境ファイルは、業務データベースにSymfowareを使用する場合のみ出力されます。業務データベースを使用しない場合、および業務データベースにOracleを使用する場合は出力されません。
注3) アプリケーション動作定義ファイルの詳細は、“Interstage Business Application Server リファレンス”の“アプリケーション動作定義ファイルリファレンス”を参照してください。
注4) ログ定義ファイルについての詳細は、“Interstage Business Application Server リファレンス”の“ログ定義ファイルリファレンス”を参照してください。
注5) ログメッセージファイルについての詳細は、“Interstage Business Application Server リファレンス”を参照してください。
ftpdサービスの初期設定で、テキストモード(ASCII転送)でのファイル転送が有効になっていない場合は、有効になるように設定を変更してください。
vsftpdの設定例を、以下に示します。
/etc/vsftpd/vsftpd.confファイルの“ascii_upload_enable”および“ascii_download_enable”がコメントで無効になっている場合、以下のようにコメントを削除して有効化してください。
ascii_upload_enable=YES ascii_download_enable=YES |
FTPでファイルを転送する場合、文字コードが“UTF-8(BOM無し)”、および改行コードが“LF”となるようASCII転送を使用してください。