サーバアプリケーションの処理の多重度を上げることにより、複数の処理が並行して実行され、システム全体のスループットを向上させることができます。
アプリケーションの多重度には、以下の2種類があります。これらを組み合わせて利用することもできます。
スレッド多重(マルチスレッド)
ワークユニット上で、1つのプロセス内で複数のスレッドで同時にアプリケーションを実行します。動作モードが「スレッドモード」の場合にだけ利用できます。
プロセス多重(マルチプロセス)
ワークユニット上で、複数のプロセスで同時にアプリケーションを実行します。
同期アプリケーション連携実行基盤の動作モードによって、利用できる多重度の種類が異なります。動作モードと利用できる多重度の関係を以下に示します。
動作モード | スレッド多重 | プロセス多重 |
---|---|---|
プロセスモード | なし | 利用可 |
スレッドモード | なし | |
あり |
注意
実行環境のOSがWindowsかつアプリケーション開発言語がC言語の場合、プロセスモードは使用できません。
なお、プロセス数およびスレッド数は、CORBAサービスの環境に依存し動作します。詳細は、“Interstage Application Server OLTPサーバ運用ガイド”、および“Interstage Application Server チューニングガイド”を参照してください。