実行環境構築の流れを以下に示します。
■システム構築シートへの情報入力
システム構築シートは、実行環境を作成するための手順や、操作を出力することで、実行環境の作成支援を行うためのツールです。利用者の環境および要件に応じて、実行環境を構築するうえで必要な情報を、システム構築シートに入力します。システム構築シートで出力される手順に従ってコマンドを実行することで、容易にかつ確実に実行環境を作成することができます。
ポイント
実行環境は、システム構築シートを利用して作成することを推奨します。
使用しない場合は、“Interstage Business Application Server リファレンス”を参照して、実行環境を作成するために必要な定義ファイルを作成し、各コマンドを実行してください。
■システム構築シートからの運用資産出力
システム構築シートに入力した情報を元に、環境作成コマンドおよび運用資産(定義ファイル)が出力されます。詳細は“9.3 システム構築シートについて”を参照してください。
■資産のサーバ環境への転送
アプリケーション資産およびシステム構築シートで出力された運用資産をサーバへ転送します。詳細は“9.5 運用資源の準備”を参照してください。
■システムパラメタのチューニング
システム構築シートで出力されたOSのシステムパラメタの加算値に従って、システムパラメタをチューニングします。
■データベースのチューニング
システム構築シートで出力されたデータベースの設定値に従って、データベースをチューニングします。
■業務用データベースのデータベースリソース定義作成
アプリケーションから業務用データベースを操作する場合に必要となる定義を作成します。
業務用データベースを使用しない場合は、データベースリソース定義を作成する必要はありません。
■フロー定義の登録
業務処理の流れを定義したフロー定義をフロー定義DBに登録します。
■キューの作成
フロー内で定義した各アクティビティに対するイベントチャネルを作成、およびDestination定義を登録します。
■ワークユニットの作成
アプリケーションの動作を定義するワークユニット定義を作成します。
■サーバアプリケーションの配備
開発環境で作成したアプリケーション資材(アプリケーション定義情報、アプリケーションライブラリ)を実行環境に配備します。
■データベースアクセス環境の作成
データベースにアクセスするための環境を作成します。
■EJBアプリケーションの設定(Javaの場合)
Enterprise Beans定義ファイルの情報を、IJServer内のEnterprise Bean定義情報に移入します。
■業務処理開始アプリケーションの環境作成
業務処理開始アプリケーションを実行するための環境を作成します。