メッセージ格納DBのデータベース環境は、apfwunsetupdbコマンドを使用して削除します。メッセージ格納DBのデータベース環境だけを削除する場合に本作業を実施します。
注意
メッセージ格納DBを格納先に指定したデータベース連携機能を使用するイベントチャネルが作成されている場合、FSP_INTS-BAS_AP_2322のエラーメッセージを出力しapfwunsetupdbコマンドが異常終了します。本コマンドを実行する前にあらかじめデータベース連携機能を使用するイベントチャネルを削除してください。
イベントチャネルの削除方法については、“アプリケーションサーバの環境削除”の“イベントチャネルの削除”を参照してください。
以下にapfwunsetupdbコマンドを利用したデータベース環境の削除手順を示します。
以下のオプションを指定してapfwunsetupdbコマンドを実行します。
“-r オプション”: “ORACLE”をデータベース種別に指定します。
“-u オプション”: データベース管理者のユーザIDを指定します。
“-m オプション”: メッセージ格納DBの環境を作成した際に指定した、非同期アプリケーション連携実行基盤管理者ユーザID、非同期アプリケーション連携実行基盤利用者ユーザIDおよび、メッセージ格納用ユーザIDを、それぞれ“:”(半角文字)で区切って指定します。
“-s オプション”: メッセージ格納DBの環境を作成した際に指定した、スキーマ名を指定します。
“-d オプション”: メッセージ格納DBとして使用している業務用データベース名を指定します。
“-w オプション”: “TYPE4”を運用環境種別に指定します。
コマンドの問合せに回答します。出力された情報に誤りがない場合、“Y”を入力します。出力された情報に誤りがある場合、“N”を入力することで、本コマンドを終了します。環境削除確認項目として出力する内容を以下に示します。
環境削除確認項目 | 説明 |
---|---|
削除環境 | コマンドの“-w オプション”で指定した運用環境種別として削除するデータベースを出力します。 |
データベース種別 | コマンドの“-r オプション”で指定したデータベース種別として“ORACLE”を出力します。 |
注意
apfwunsetupコマンドの“-r オプション”で指定したデータベース種別と、実際の環境に存在するデータベースが異なる場合、FSP_INTS-BAS_AP2160のメッセージを出力し、データベース環境は削除されません。データベース環境を削除する場合は、データベース種別を修正した後、再度apfwunsetupdbコマンドを実行してください。
コマンドの問合せに回答します。データベース削除権限者のパスワードを入力します。apfwunsetupdbコマンドの“-u オプション”に指定した“DBAユーザ名”に対応するパスワードを入力します。
注意
SYSDBA権限を所有するユーザでデータベース環境を削除します。
コマンドの問合せに回答します。systemユーザのパスワードを入力します。
コマンドの問合せに回答します。環境削除の最終確認として、環境削除を行う場合、“Y”を入力します。環境削除を行わない場合、“N”を入力すると、本コマンドを終了します。
削除経過の表示後、データベース環境が正常に削除されるとFSP_INTS-BAS_AP2310のメッセージが出力され、apfwunsetupdbコマンドが終了します。
注意
データベースの削除サイズに応じて、正常終了するまでに時間がかかる場合があります。
データベース環境の削除中に異常が発生した場合、“実行結果ログ”を参照し、原因を取り除いた後、再度、本コマンドを実行してください。
すでに存在する運用環境種別に対応するapfwunsetupdbコマンドの動作を以下に示します。
既存の運用環境種別 | apfwunsetupdbコマンドで指定した運用環境種別 | 本コマンドの動作 |
TYPE1 (注) | TYPE4 | 処理を中止します。 |
TYPE2 (注) | TYPE4 | 処理を中止します。 |
TYPE3 (注) | TYPE4 | 処理を中止します。 |
TYPE4 | TYPE4 | メッセージ格納DBを削除します。 |
注) TYPE4と組合せた場合、既存の運用環境種別がTYPE4の動作を行います。
メッセージ格納DBのデータベース環境を削除する場合のapfwunsetupdbコマンドの実行例を以下に示します。
# apfwunsetupdb -r ORACLE -u sys -w TYPE4 -d MSGDB -m ::msguser -s APFW001 -h 1521:MESSAGE ----------------------------------------------------------- アプリケーション連携実行基盤環境削除情報 ----------------------------------------------------------- 削除環境 :メッセージ格納DB データベース :ORACLE 削除環境を確認しています。しばらくお待ちください... 上記条件で環境を削除します。よろしいですか(Y/N)y データベース削除権限者(sys)のパスワードを入力してください。 systemユーザID(system)のパスワードを入力してください。 実行基盤管理者ユーザID(apfwadm)のパスワードを入力してください。 実行基盤利用者ユーザID(apfwuser)のパスワードを入力してください。 業務データベースユーザID(msguser)のパスワードを入力してください。 環境削除準備中です。しばらくお待ちください... 環境削除準備ができました。環境削除実行を行いますか(Y/N)y メッセージ格納DB(ユーザ指定部)ユーザ削除開始 メッセージ格納DB(ユーザ指定部)ユーザ削除終了 メッセージ格納DB(ユーザ指定部)表領域削除開始 メッセージ格納DB(ユーザ指定部)表領域削除終了 メッセージ格納DB(ユーザ指定部)索引領域削除開始 メッセージ格納DB(ユーザ指定部)索引領域削除終了 メッセージ格納DB(ユーザ指定部)一時表領域削除開始 メッセージ格納DB(ユーザ指定部)一時表領域削除終了 メッセージ格納DB実行基盤管理者ユーザ削除開始 メッセージ格納DB実行基盤管理者ユーザ削除終了 メッセージ格納DB実行基盤利用者ユーザ削除開始 メッセージ格納DB実行基盤利用者ユーザ削除終了 メッセージ格納DB(システム固有部)シノニム削除開始 メッセージ格納DB(システム固有部)シノニム削除終了 メッセージ格納DB(システム固有部)ユーザ削除開始 メッセージ格納DB(システム固有部)ユーザ削除終了 メッセージ格納DB(システム固有部)表領域削除開始 メッセージ格納DB(システム固有部)表領域削除終了 メッセージ格納DB(システム固有部)索引領域削除開始 メッセージ格納DB(システム固有部)索引領域削除終了 メッセージ格納DB(システム固有部)一時表領域削除開始 メッセージ格納DB(システム固有部)一時表領域削除終了 メッセージ格納DB環境削除完了 FSP_INTS-BAS_AP: 情報: 2310: [メッセージ格納DB]環境が正常に削除されました。 # |