非同期アプリケーション連携実行基盤を使用する場合、ネーミングサービスを運用形態に応じて設計する必要があります。
基本構成でサーバを1台で運用する場合は、ネーミングサービスをアプリケーションサーバと同一のサーバで運用します。
サーバを複数で運用する場合は、以下のどちらかで運用します。
どれか1台のアプリケーションサーバでネーミングサービスを運用し、そのほかのアプリケーションサーバではネーミングサービスを運用しないで、ネーミングサービスを運用するサーバを参照します。
ネーミングサービスを単独で運用するサーバを用意し、アプリケーションサーバではネーミングサービスを運用しないで、ネーミングサービスを運用するサーバを参照します。ネーミングサービスの信頼性を向上させたい場合に有効です。
ネーミングサービスについての詳細は、“Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)”を参照してください。
なお、アプリケーションサーバ環境セットアップコマンドとネーミングサービスは、以下のような関係があります。
ネーミングサービスを運用するサーバ
アプリケーションサーバ環境セットアップコマンドの問合せで、ネーミングサービスの参照先をlocalhostとした場合、InterstageがTYPE1で初期化され、そのアプリケーションサーバでネーミングサービスが稼動します。
ネーミングサービスを運用しないで、ほかのサーバのネーミングサービスを参照するサーバ
アプリケーションサーバ環境セットアップコマンドの問合せで、ネーミングサービスの参照先をremotehostとした場合、InterstageがTYPE3で初期化されます。InterstageがTYPE3で初期化されたアプリケーションサーバではネーミングサービスが稼動しないため、InterstageがTYPE1で初期化されているほかのアプリケーションサーバのネーミングサービスを参照先として指定します。
また、負荷分散構成では、すべてのアプリケーションサーバでネーミングサービスを運用し、クラスタ構成では、基本構成と同じ考え方でネーミングサービスを運用します。詳細は、“Interstage Application Server 高信頼性システム運用ガイド”を参照してくだい。
■ネーミングサービスの設定方法
ネーミングサービスは、アプリケーションサーバ環境セットアップコマンドで設定します。アプリケーションサーバ環境セットアップコマンドについては、“8.4 アプリケーションサーバ環境セットアップコマンドを利用した環境作成”を参照してください。