非同期アプリケーション連携実行基盤が動作するための実行環境は、セットアップコマンドとシステム構築シートで出力された情報を利用して、作成および設定します。セットアップコマンドは、実行環境を対話的に作成するためのコマンドです。システム構築シートは、環境構築を支援するMicrosoft Excel形式のツールです。システム構築シートに必要な情報を入力することで、各種資源を作成および設定するための各種定義コマンドおよび定義ファイルを自動的に出力できます。
実行環境を作成するにあたって、あらかじめ以下の項目について決めておく必要があります。
セットアップコマンドの実行前に決めておく項目
項目 | 備考 | |
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業務モデル | 非同期業務のみ、または非同期業務と同期業務が混在 |
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使用するデータベースの種類 | フロー定義DB |
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メッセージトラッキングDB |
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メッセージ格納DB | ユーザの業務データベースに作成 | |
使用するデータベース製品 | 以下のどれか 本製品に同梱のSymfoware/RDB 製品版のSymfoware Server Oracle |
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データベースの規模 | フロー定義の最大数 |
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配置アクティビティの最大数 |
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メソッドまたは関数の平均数 |
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メッセージ長 |
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メッセージの最大数 |
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イベントチャネルの最大数 |
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総イベントチャネル数 |
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平均補償ルート情報数 |
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データベースの接続情報 | ユーザ名、パスワード、ホスト名、ポート番号 | メッセージ格納DBを使用する場合は、業務データベースへの接続情報 |
システム構築シートの実行前に決めておく項目
項目 | 備考 | |
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業務モデル | 非同期および同期に対応 | |
フロー定義 | 開発環境において、フロー定義を作成済であることが前提 | |
作成するキュー | フロー定義が作成できた時点で決める | |
使用するデータベースの接続情報 | フロー定義DB |
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メッセージトラッキングDB | ||
メッセージ格納DBまたは業務データベース | ||
業務処理実行アプリケーション | 開発が完了していることが前提 | |
ワークユニット | 多重度、データベースアクセス定義などのチューニング情報 |
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ロード方法などの運用方法 |
各資源を設計するための指針について、以降に説明します。