原因
2つ以上のOWN情報(OWN種別の情報)が、DRMS管理ファイルに混在している場合、"drmslst -a sys"で先に出力されるシステムのOWN情報が有効となっています。
その有効となっているOWN情報の世代情報を基準に資源配付されます。
確認ポイント
既存環境へ、リストア作業を実施されていませんか。
バックアップした情報から、OWN情報のサーバ名を変名していませんか。
対処方法
古いOWN情報を削除してください。
発生事例
リストアする前の環境で既に資源配付を実施し、システム名OWNが作成されています。そのDRMS管理ファイルへリストアする環境(システム名PD301SPR001のOWN情報)を上書きしてしまい、その結果、OWN情報が2つ作成されてしまいました。
この場合、"drmslst -a sys"の出力結果順が早いシステム名OWNが有効となるので、そのOWNの世代情報(保持している最新の世代:G0403251)を元に、上位サーバから資源がダウンロードされます。
<drmslst -a sys -k own>
OWN own * * * 2003/12/15 15:05:40 * * 0 53 0
●G0511241 2 20 10 2005/12/11 07:20:03 2005/12/11 07:20:27 * * *
●G0507281 2 20 10 2005/12/11 07:17:35 2005/12/11 07:17:44 * * *
●G0505261 2 20 10 2005/12/11 07:16:34 2005/12/11 07:16:54 * * *
●G0409281 2 20 10 2005/12/11 07:11:41 2005/12/11 07:11:53 * * *
●G0408261 2 20 10 2005/12/11 07:10:55 2005/12/11 07:11:10 * * *
G0403121 2 20 10 2005/12/11 07:07:40 2005/12/11 07:07:48 * * *
G0402111 2 20 10 2005/12/11 07:05:09 2005/12/11 07:05:50 * * *
PD301SPR001 own 10.58.5.11 * * 2004/03/12 00:11:39 * * 0 20 0
G0403121 2 20 10 2004/03/12 00:35:51 2004/03/12 00:36:00 * * *
G0402111 2 20 10 2004/03/12 00:33:49 2004/03/12 00:34:20 * * *
※本来は、リストアした環境(PD301SPR001 own)を有効にさせたかったが、既にリストア先に作成されていた環境(OWN own)が有効となり、(OWN own)の環境で資源配付が実施された。
●印の世代が既に資源配付されている状態なので、上位サーバからはG0511241世代より以降の最新世代が資源配付されます。