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Systemwalker Centric Manager/Systemwalker Software Delivery トラブルシューティングガイド資源配付編
FUJITSU Software

4.4.21 バックアップからリストアしたサーバに、上位運用管理サーバからダウンロードした資源が適用されない

原因

2つ以上のOWN情報(OWN種別の情報)が、DRMS管理ファイルに混在している場合、"drmslst -a sys"で先に出力されるシステムのOWN情報が有効となっています。
その有効となっているOWN情報の世代情報を基準に資源配付されます。

確認ポイント

既存環境へ、リストア作業を実施されていませんか。

バックアップした情報から、OWN情報のサーバ名を変名していませんか。

対処方法

古いOWN情報を削除してください。

発生事例

リストアする前の環境で既に資源配付を実施し、システム名OWNが作成されています。そのDRMS管理ファイルへリストアする環境(システム名PD301SPR001のOWN情報)を上書きしてしまい、その結果、OWN情報が2つ作成されてしまいました。
この場合、"drmslst -a sys"の出力結果順が早いシステム名OWNが有効となるので、そのOWNの世代情報(保持している最新の世代:G0403251)を元に、上位サーバから資源がダウンロードされます。

<drmslst -a sys -k own>

  OWN own * * * 2003/12/15 15:05:40 * * 0 53 0
  ●G0511241 2 20 10 2005/12/11 07:20:03 2005/12/11 07:20:27 * * *
  ●G0507281 2 20 10 2005/12/11 07:17:35 2005/12/11 07:17:44 * * *
  ●G0505261 2 20 10 2005/12/11 07:16:34 2005/12/11 07:16:54 * * *
  ●G0409281 2 20 10 2005/12/11 07:11:41 2005/12/11 07:11:53 * * *
  ●G0408261 2 20 10 2005/12/11 07:10:55 2005/12/11 07:11:10 * * *
    G0403121 2 20 10 2005/12/11 07:07:40 2005/12/11 07:07:48 * * *
    G0402111 2 20 10 2005/12/11 07:05:09 2005/12/11 07:05:50 * * *
  PD301SPR001 own 10.58.5.11 * * 2004/03/12 00:11:39 * * 0 20 0
    G0403121 2 20 10 2004/03/12 00:35:51 2004/03/12 00:36:00 * * *
    G0402111 2 20 10 2004/03/12 00:33:49 2004/03/12 00:34:20 * * *

※本来は、リストアした環境(PD301SPR001 own)を有効にさせたかったが、既にリストア先に作成されていた環境(OWN own)が有効となり、(OWN own)の環境で資源配付が実施された。
●印の世代が既に資源配付されている状態なので、上位サーバからはG0511241世代より以降の最新世代が資源配付されます。