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PowerReplication V4.0L12 PowerReplicationユーザーズガイド V4.0
FUJITSU Software

8.5 その他の事象

その他のトラブル事例とその対象を説明します。


現象

Linkexpressを使用してOracleやSQL Serverに反映したデータが、差分同期で反映されません。

原因

差分同期を使用する場合、OracleやSQL Serverのデータを更新するには、トリガー機能が正常に動作する必要があります。OracleやSQL Serverのトリガー機能が動作しない方法で、データを更新すると、差分同期でデータを反映できません。

対処

Linkexpressや他のファイル転送機能などを使用して、同期対象のデータファイルにデータを更新する場合、レプリケーションの運用を一旦停止してから行ってください。その後、一括同期を実行してください。

レプリケーションの運用を一旦停止してから、同期対象のデータファイルにデータを更新する方法は、以下を参照してください。


現象

インストールの実行が完了しません。

対処

インストールの実行を中止(キャンセル)して、以下のフォルダとレジストリキーを削除してください。
削除後、再度インストールしてください。

  • フォルダ
    - FJSVatjs
    - FJSVrepl

  • レジストリキー(Windows Server 2003またはWindows Server 2008の場合)
    - [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\Install\PowerReplication]
    - [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\PowerRW+ Replication]

  • レジストリキー(Windows Server 2003(x64)、Windows Server 2008(x64)、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012またはWindows Server 2012 R2の場合)
    - [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu\Install\PowerReplication]
    - [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu\PowerRW+ Replication]


現象

次のメッセージが表示されます。

P2130

入力された情報の妥当性に誤りがあります。[Microsoft][ODBC Driver Manager]データソース名および指定された規定のドライバが見つかりません。

条件

Windows Server 2003(x64) 、Windows Server 2008(x64)、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012またはWindows Server 2012 R2で、レプリケーションの動作環境にODBC接続情報を設定しようとした場合

原因

Windows Server 2003(x64)、Windows Server 2008(x64)、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012またはWindows Server 2012 R2で、管理ツールのメニューから起動されるODBCデータソースアドミニストレータは、64ビット対応の利用者プログラム用です。

PowerReplicationは、32ビット互換モードで動作するため、管理ツールのメニューから起動されるODBCデータソースアドミニストレータで作成したODBCシステムデータソースは使用できません。

対処

Windows Server 2003(x64)、Windows Server 2008(x64)、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012またはWindows Server 2012 R2の場合、ODBCデータソースアドミニストレータは、以下を実行して起動してください。

<windowsシステムフォルダ>¥syswow64¥odbcad32.exe

上記で起動したODBCデータソースアドミニストレータで、ODBCシステムデータソースを作成し、レプリケーションの動作環境設定のODBC接続情報に設定してください。


現象

レプリケーションの構成定義を作成した後、同期対象のデータファイルを更新するとエラーが発生します。

条件

以下のすべての条件に合致している場合。

  1. 差分同期を行うためのレプリケーショングループにマスタ定義またはレプリカ定義を作成している場合。

  2. 同期対象のデータファイルの構造(列の構成、列のデータ属性など)を変更した場合

  3. 同期対象のデータファイルを更新した場合

原因

レプリケーションの構成定義を作成した後に、同期対象のデータファイルの構造が変更されています。

対処

レプリケーションの構成定義を作成した後に、同期対象のデータファイルの構造を変更した場合、レプリケーションの構成定義の再作成が必要です。マスタ側のデータファイルを変更した場合、関連づけたレプリカ定義およびレプリカグループ定義を削除してからマスタ定義を削除、再作成してください。レプリカ側のデータファイルを変更した場合には、関連づけたマスタ定義およびマスタグループ定義を削除する必要はありません。レプリカ定義を削除、再作成してください。

備考

レプリケーションの構成定義を作成した後に、同期対象のデータファイルの構造を変更する作業手順は、"3.6.1 利用者プログラムの運用環境を変更する"を参照してください。


現象

同期対象のデータファイルに対して、インデックスの再編成または再構築を行うと、応答が遅くなる場合があります。

条件

  1. 同期実行中に、オンラインでインデックスの再編成または再構築を行った場合。

原因

同期実行のトランザクションと排他制御されます。

対処

インデックスの再編成および再構築は、同期実行が完了してから行ってください。


現象

レプリケーション構成定義移出機能エクスポート)を操作すると、次のメッセージが表示されます。

P3091

構成定義の読込みでエラーが発生しました(null)

条件

レプリケーション構成定義移出機能を使用中に、PowerReplicationのサービスを停止してrpclrdefコマンドを実行、または、レプリケーション動作環境の設定を変更した場合。

原因

レプリケーション構成定義移出機能を使用中に、rpclrdefコマンドを実行、または、レプリケーション動作環境の設定を変更したため、動作環境が不当な状態になりました。

対処

レプリケーション構成定義移出機能を一旦終了し、PowerReplicationのサービスを起動してから、再度実行してください。


現象

レプリケーション構成定義の移入機能(インポート)を操作すると、処理結果ログ次のメッセージが出力されます。

ERR レプリケーション構成情報ファイル( ・・・ )が存在しません。

条件

レプリケーション構成定義移入機能を使用中に、PowerReplicationのサービスを停止してrpclrdefコマンドを実行、または、レプリケーション動作環境の設定を変更した場合。

原因

レプリケーション構成定義移入機能を使用中に、rpclrdefコマンドを実行、または、レプリケーション動作環境の設定を変更したため、動作環境が不当な状態になりました。

対処

レプリケーション構成定義移入機能を一旦終了し、PowerReplicationのサービスを起動してから、再度実行してください。


現象

イベントビューアに「Windows Error Reporting」、問題レポートに発生元「Microsoft IME」のレポートが出力される場合があります。

  • イベントビューア表示

    障害パケット、種類 0

    イベント名:IMECustomerEvent

  • 問題レポート表示

    発生元  Microsoft IME

    要約    IMECustomerEvent

条件

Windows Server 2012 R2またはWindows 8.1で以下の操作を行った場合。

  • PowerReplication V4.0のインストール

  • レプリケーションサービスの動作環境設定を実行

  • レプリケーションマネージャ(Windowsクライアント)のインストール

  • レプリケーションマネージャの動作環境設定を実行

  • コマンド実行のために、コマンドプロンプトを管理者権限で実行

原因

「Microsoft IME」のプロセスが再起動時に出力されます。

PowerReplicationでは、「Microsoft IME」を再起動することはありません。

対処

Windowsの仕様動作ですので、対処は必要ありません。そのまま操作を続けてください。