その他のトラブル事例とその対象を説明します。
現象 | Linkexpressを使用してOracleやSQL Serverに反映したデータが、差分同期で反映されません。 |
原因 | 差分同期を使用する場合、OracleやSQL Serverのデータを更新するには、トリガー機能が正常に動作する必要があります。OracleやSQL Serverのトリガー機能が動作しない方法で、データを更新すると、差分同期でデータを反映できません。 |
対処 | Linkexpressや他のファイル転送機能などを使用して、同期対象のデータファイルにデータを更新する場合、レプリケーションの運用を一旦停止してから行ってください。その後、一括同期を実行してください。 レプリケーションの運用を一旦停止してから、同期対象のデータファイルにデータを更新する方法は、以下を参照してください。
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現象 | インストールの実行が完了しません。 |
対処 | インストールの実行を中止(キャンセル)して、以下のフォルダとレジストリキーを削除してください。
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現象 | 次のメッセージが表示されます。 | |
P2130 | 入力された情報の妥当性に誤りがあります。[Microsoft][ODBC Driver Manager]データソース名および指定された規定のドライバが見つかりません。 | |
条件 | Windows Server 2003(x64) 、Windows Server 2008(x64)、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012またはWindows Server 2012 R2で、レプリケーションの動作環境にODBC接続情報を設定しようとした場合 | |
原因 | Windows Server 2003(x64)、Windows Server 2008(x64)、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012またはWindows Server 2012 R2で、管理ツールのメニューから起動されるODBCデータソースアドミニストレータは、64ビット対応の利用者プログラム用です。 PowerReplicationは、32ビット互換モードで動作するため、管理ツールのメニューから起動されるODBCデータソースアドミニストレータで作成したODBCシステムデータソースは使用できません。 | |
対処 | Windows Server 2003(x64)、Windows Server 2008(x64)、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012またはWindows Server 2012 R2の場合、ODBCデータソースアドミニストレータは、以下を実行して起動してください。 <windowsシステムフォルダ>¥syswow64¥odbcad32.exe 上記で起動したODBCデータソースアドミニストレータで、ODBCシステムデータソースを作成し、レプリケーションの動作環境設定のODBC接続情報に設定してください。 |
現象 | レプリケーションの構成定義を作成した後、同期対象のデータファイルを更新するとエラーが発生します。 |
条件 | 以下のすべての条件に合致している場合。
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原因 | レプリケーションの構成定義を作成した後に、同期対象のデータファイルの構造が変更されています。 |
対処 | レプリケーションの構成定義を作成した後に、同期対象のデータファイルの構造を変更した場合、レプリケーションの構成定義の再作成が必要です。マスタ側のデータファイルを変更した場合、関連づけたレプリカ定義およびレプリカグループ定義を削除してからマスタ定義を削除、再作成してください。レプリカ側のデータファイルを変更した場合には、関連づけたマスタ定義およびマスタグループ定義を削除する必要はありません。レプリカ定義を削除、再作成してください。 |
備考 | レプリケーションの構成定義を作成した後に、同期対象のデータファイルの構造を変更する作業手順は、"3.6.1 利用者プログラムの運用環境を変更する"を参照してください。 |
現象 | 同期対象のデータファイルに対して、インデックスの再編成または再構築を行うと、応答が遅くなる場合があります。 |
条件 |
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原因 | 同期実行のトランザクションと排他制御されます。 |
対処 | インデックスの再編成および再構築は、同期実行が完了してから行ってください。 |
現象 | レプリケーション構成定義の移出機能(エクスポート)を操作すると、次のメッセージが表示されます。 | |
P3091 | 構成定義の読込みでエラーが発生しました。(null) | |
条件 | レプリケーション構成定義移出機能を使用中に、PowerReplicationのサービスを停止してrpclrdefコマンドを実行、または、レプリケーション動作環境の設定を変更した場合。 | |
原因 | レプリケーション構成定義移出機能を使用中に、rpclrdefコマンドを実行、または、レプリケーション動作環境の設定を変更したため、動作環境が不当な状態になりました。 | |
対処 | レプリケーション構成定義移出機能を一旦終了し、PowerReplicationのサービスを起動してから、再度実行してください。 |
現象 | レプリケーション構成定義の移入機能(インポート)を操作すると、処理結果ログに次のメッセージが出力されます。 |
ERR レプリケーション構成情報ファイル( ・・・ )が存在しません。 | |
条件 | レプリケーション構成定義移入機能を使用中に、PowerReplicationのサービスを停止してrpclrdefコマンドを実行、または、レプリケーション動作環境の設定を変更した場合。 |
原因 | レプリケーション構成定義移入機能を使用中に、rpclrdefコマンドを実行、または、レプリケーション動作環境の設定を変更したため、動作環境が不当な状態になりました。 |
対処 | レプリケーション構成定義移入機能を一旦終了し、PowerReplicationのサービスを起動してから、再度実行してください。 |
現象 | イベントビューアに「Windows Error Reporting」、問題レポートに発生元「Microsoft IME」のレポートが出力される場合があります。 |
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条件 | Windows Server 2012 R2またはWindows 8.1で以下の操作を行った場合。
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原因 | 「Microsoft IME」のプロセスが再起動時に出力されます。 PowerReplicationでは、「Microsoft IME」を再起動することはありません。 |
対処 | Windowsの仕様動作ですので、対処は必要ありません。そのまま操作を続けてください。 |