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Systemwalker Service Quality Coordinator トラブルシューティングガイド
FUJITSU Software

9.1 Webトランザクション量管理で分析ができない

■現象

Webトランザクション量管理で、分析対象ログファイルをローテーションしている場合、定義ファイルのPath文を適切に指定しないと分析できない場合があります。


■原因

Webトランザクション量管理では、最新のログファイルを分析対象とするため、定義ファイルのPath文を適切に指定しないと、最新のログファイルが検出できず分析できない場合があります。


■確認ポイント

分析対象のログファイルをローテーションさせている場合の定義に誤りはありませんか?


■対処方法

利用しているWebサービスのログファイルのローテーションの方式を確認し、Webトランザクション量管理の

定義ファイルに記載しているPathを適切に指定してください。

Webサービスのログファイルのローテーションの方式について、一般的なものを以下に記載します。

  1. logrotateを使用している場合

    logrotateツールを使用している場合、ログのローテーションは以下のように実施されます。

    例)

    *1:nはローテーションさせるログの数分

    logrotateツールを使用する場合、最新のログはaccess_logに書き込まれるため、トランザクション定義ファイルのPath文は、次のようにaccess_logのフルパスを設定します。

    例)

    [RequestLog]

    Service=www2

    Type=web

    Path=/usr/local/apache/logs/access_log

    Format=Common


  2. Microsoft(R) Internet Information Services(IIS)のローテーションを行っている場合

    IISの場合、ログのローテーションは以下のように実施されます。

    例)


    IISが出力するログのローテーションは、日付ごと(*2)にログファイルが作成されます。最新のログはexXXXXXX(*1).logに書き出されるため、ログファイル名を指定することができません。このような場合、ワイルドカード('*')を使用し、分析対象ログを指定します。

    トランザクション定義ファイルのPath文では、XXXXXX(*1)部分にワイルドカード('*')を使用して、フルパスを設定します。ワイルドカード('*')を使用することで複数のログファイル名に対応できます。

    *1:XXXXXXは最新日付

    *2:IISの設定で、新しいログ期間に毎日(D)が設定されている場合

    例)

    [RequestLog]

    Service=www2

    Type=web

    Path=C:\WINNT\system32\LogFiles\W3SVC\ex*.log

    Format=Common

    注意

    分析対象ログのローテーションを以下のように運用している場合、Webトランザクション量管理で分析できません。

  3. access_log.0、access_log.1、access_log.2・・の順にログが書き込まれる場合、かつ、access_log.nの次にaccess_log.0に戻る場合。

    例)


    Webトランザクション量管理を行う場合、次のどちらかのローテーション方法となるように設定を変更してください。

    • logrotateツールを使用している場合のPath文指定例

    • IISの場合のPath文指定例