■現象
netstat -anの情報収集でタイムアウトが発生し、以下の警告メッセージが出力される場合があります。
【Windows版】
コマンドの実行時間が70秒を超過しました。処理を停止します。netstat -an |
【UNIX版】
DSA3073W:Maximum command process time of 70 seconds exceeded. Command aborted: netstat -an |
■原因
WIN_NET_SYSTEMまたはUX_NET_SYSTEMの値を取得するためのnetstat -anコマンドが完了するまでに70秒以上掛かったためです。
70秒以上掛かる原因には次のものがあります。
出力される情報が大量にあり、出力に時間が掛かっている。
システムが高負荷の状態になっている。
■確認ポイント
netstat -anコマンドを実行し、実行開始から出力完了までの動作を確認してください。
常に、70秒以内にコマンドが完了する場合。
対処は不要です。上記のメッセージが出力されていた場合は、そのときにシステムが一時的に高負荷の状態になっていたと考えられます。
常に、または、時々、70秒以内にコマンドが完了しない場合。
コマンドの結果は待ちが発生せずに出力されているが、大量に出力されるため出力完了までに70秒を超えている場合には、netstat -anの情報は収集できません。以下の対処方法により情報を収集しない設定としてください。
■対処方法
netstat -anによる情報収集を抑止します。
netstat -anコマンドによる情報収集を抑止することにより、WIN_NET_SYSTEMおよびUX_NET_SYSTEMの値を取得しなくなるため、TCPコネクション数の情報が収集されなくなります。
[設定手順]
Systemwalker Service Quality Coordinatorを停止します。
【Windows版】
Systemwalker SQC DCMサービスを停止します。
【UNIX版】
次のコマンドを実行します。
# /etc/rc0.d/K00ssqcdcm stop_wait |
収集ポリシーを変更します。
次の場所にあるtemplate.datを変更します。
対象ファイル
【Windows版】
<可変ファイル格納ディレクトリ>\control\template.dat |
【UNIX版】
/etc/opt/FJSVssqc/template.dat |
対象セクション [ATTR::OS]
以下のように、収集項目"NETSTATA"を削除します。
[ATTR::OS] GROUP="XXXX,NETSTATA,YYYY" |
↓
[ATTR::OS] GROUP="XXXX,YYYY" |
以下のファイルを削除します。
【Windows版】
<可変ファイル格納ディレクトリ>\spool\NETSTATA\*.stderr |
<可変ファイル格納ディレクトリ>\spool\NETSTATA\*.stdout |
【UNIX版】
/var/opt/FJSVssqc/temp/NETSTATA/*.stderr |
/var/opt/FJSVssqc/temp/NETSTATA/*.stdout |
ポリシーを適用します。
次のようにsqcSetPolicyコマンドを実行してポリシーを適用します。
コマンドの詳細については、リファレンスマニュアル「sqcSetPolicy(ポリシー適用コマンド)」を参照してください。
【Windows版】
<インストールディレクトリ>\bin\sqcSetPolicy.exe [-h <host name>] [-p <IP address>] |
【UNIX版】
# /opt/FJSVssqc/bin/sqcSetPolicy.sh [-h <host name>] [-p <IP address>] |
Systemwalker Service Quality Coordinatorを起動します。
【Windows版】
Systemwalker SQC DCMサービスを起動します。
【UNIX版】
次のコマンドを実行します。
# /etc/rc2.d/S99ssqcdcm start |