■機能説明
SELinux(Security-Enhanced Linux)機能が有効になっているLinux環境に対応するための設定、または設定の解除を行います。
注意
本コマンドは複数同時に実行しないでください。
ポイント
インストール時に、SELinux(Security-Enhanced Linux)機能が有効になっている場合は、本コマンドが自動的に実行され、Linux環境に対応するための設定が行われます。そのため、本コマンドの実行は不要です。
インストール後に、SELinux(Security-Enhanced Linux)機能を有効に変更した場合に、本コマンドを実行してください。
■実行に必要な権限
【Linux版】
システム管理者(スーパーユーザー)権限が必要です。
■実行環境
Enterprise Manager/Manager/Proxy Manager/Agentで実行可能です。
■記述形式
【Linux版】
/opt/FJSVssqc/bin/sqcSetSELinux.sh -s /opt/FJSVssqc/bin/sqcSetSELinux.sh -u |
■オプション
SELinux機能が有効になっているLinux環境に対応するための設定を行います。
SELinux機能が有効になっているLinux環境に対応するための設定を解除します。
■復帰値
0:正常終了
>0:異常終了
■実行結果/出力形式
標準出力に対し、正常終了メッセージを出力します。
Command succeeded. |
# /opt/FJSVssqc/bin/sqcSetSELinux.sh -s Command succeeded. |
標準エラー出力に対し、エラーメッセージを出力します。
ERROR: Failed to execute "/usr/sbin/semodule". Command failed. |
エラーメッセージと対応する内容、対処方法は以下のとおりです。
メッセージ | 内容 | 対処方法 |
---|---|---|
Usage : sqcSetSELinux.sh -s | -u | 書式に誤りがあります。 | 正しい書式で再度コマンドを実行してください。 |
ERROR: The command can only be executed by the root. | このコマンドはシステム管理者(スーパーユーザー)権限でのみ実行が可能です。 | システム管理者(スーパーユーザー)権限で再度コマンドを実行してください。 |
INFO: It is not SELinux environment.("<コマンド名>" not found) | SELinux機能で必要なモジュールが見つかりません。("<コマンド名>" が見つかりません) | SELinux機能を正しくセットアップ後、コマンドの存在を確認してから、再度コマンドを実行してください。 |
WARNING: The operation setting of SELinux is not set. | SELinux機能が設定されていません。 | SELinux環境の設定は解除済、もしくは実施されていません。そのため対処は不要です。 |
ERROR: Failed to execute "<実行したコマンド>". | コマンドの実行に失敗しました。"<実行したコマンド>" | 失敗したコマンドが実行できるか確認後、再度コマンドを実行してください。 |
WARNING: It has already been defined. | すでに設定されています。 | すでにSELinux環境の設定は実施済みです。そのため対処は不要です。 |
INFO: SELinux function is disabled. | SELinux機能は無効です。 | SELinux機能は無効のため、設定できません。 |
ERROR: Failed to compile the policy module of SELinux. | SELinuxのポリシーモジュールのコンパイルに失敗しました。 | 出力されたメッセージの対処を実行後、再度コマンドを実行してください。 |
# /opt/FJSVssqc/bin/sqcSetSELinux.sh -s ERROR: Failed to execute "/usr/sbin/semodule". Command failed. |
■使用例
【Linux版】
# /opt/FJSVssqc/bin/sqcSetSELinux.sh -s |
【Linux版】
# /opt/FJSVssqc/bin/sqcSetSELinux.sh -u |