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Systemwalker Service Quality Coordinator リファレンスマニュアル
FUJITSU Software

Linux1.13 sqcSetSELinux(SELinux対応設定コマンド)

■機能説明

SELinux(Security-Enhanced Linux)機能が有効になっているLinux環境に対応するための設定、または設定の解除を行います。

注意

本コマンドは複数同時に実行しないでください。

ポイント

インストール時に、SELinux(Security-Enhanced Linux)機能が有効になっている場合は、本コマンドが自動的に実行され、Linux環境に対応するための設定が行われます。そのため、本コマンドの実行は不要です。

インストール後に、SELinux(Security-Enhanced Linux)機能を有効に変更した場合に、本コマンドを実行してください。


■実行に必要な権限

Linux版】

システム管理者(スーパーユーザー)権限が必要です。


実行環境

Enterprise Manager/Manager/Proxy Manager/Agentで実行可能です。


記述形式

Linux版】

/opt/FJSVssqc/bin/sqcSetSELinux.sh -s

/opt/FJSVssqc/bin/sqcSetSELinux.sh -u


オプション

-s

SELinux機能が有効になっているLinux環境に対応するための設定を行います。

-u

SELinux機能が有効になっているLinux環境に対応するための設定を解除します。


復帰値

0:正常終了

>0:異常終了

実行結果/力形式

正常終了

標準出力に対し、正常終了メッセージを出力します。

Command succeeded.

実行例

# /opt/FJSVssqc/bin/sqcSetSELinux.sh -s

Command succeeded.

異常終了

標準エラー出力に対し、エラーメッセージを出力します。

ERROR: Failed to execute "/usr/sbin/semodule".

Command failed.

エラーメッセージと対応する内容、対処方法は以下のとおりです。

メッセージ

内容

対処方法

Usage : sqcSetSELinux.sh -s | -u

書式に誤りがあります。

正しい書式で再度コマンドを実行してください。

ERROR: The command can only be executed by the root.

このコマンドはシステム管理者(スーパーユーザー)権限でのみ実行が可能です。

システム管理者(スーパーユーザー)権限で再度コマンドを実行してください。

INFO: It is not SELinux environment.("<コマンド名>" not found)

SELinux機能で必要なモジュールが見つかりません。("<コマンド名>" が見つかりません)

SELinux機能を正しくセットアップ後、コマンドの存在を確認してから、再度コマンドを実行してください。

WARNING: The operation setting of SELinux is not set.

SELinux機能が設定されていません。

SELinux環境の設定は解除済、もしくは実施されていません。そのため対処は不要です。

ERROR: Failed to execute "<実行したコマンド>".

コマンドの実行に失敗しました。"<実行したコマンド>"

失敗したコマンドが実行できるか確認後、再度コマンドを実行してください。

WARNING: It has already been defined.

すでに設定されています。

すでにSELinux環境の設定は実施済みです。そのため対処は不要です。

INFO: SELinux function is disabled.

SELinux機能は無効です。

SELinux機能は無効のため、設定できません。

ERROR: Failed to compile the policy module of SELinux.

SELinuxのポリシーモジュールのコンパイルに失敗しました。

出力されたメッセージの対処を実行後、再度コマンドを実行してください。

実行例

# /opt/FJSVssqc/bin/sqcSetSELinux.sh -s

ERROR: Failed to execute "/usr/sbin/semodule".

Command failed.


使用例

SELinux機能が有効になっているLinux環境に対応するための設定を行う場合

【Linux版】

# /opt/FJSVssqc/bin/sqcSetSELinux.sh -s

SELinux機能が有効になっているLinux環境に対応するための設定を解除する場合

【Linux版】

# /opt/FJSVssqc/bin/sqcSetSELinux.sh -u