Enterprise Managerでシステム全体の一元管理を行うためには、Managerをインストール後、各ManagerにてManagerの二階層運用セットアップコマンドを実行する必要があります。
以下、Managerの二階層運用セットアップコマンドsqcEmSetupの仕様について説明します。
二階層運用を解除する場合など詳細については、リファレンスマニュアル「sqcEmSetup(Managerの二階層運用セットアップコマンド)」を参照してください。
■実行に必要な権限
【Windows版】
Administratorsグループに所属するユーザー権限が必要です。
【UNIX版】
システム管理者(スーパーユーザー)権限が必要です。
■本手順を行う前に
Managerの常駐プロセスが起動している場合は、「A.8 常駐プロセス、起動と停止」を参照して、サービス/デーモンを停止してください。また、常駐プロセスが正しく停止しているか確認してください。
■記述形式
【Windows版】
<インストールディレクトリ>\bin\sqcEmSetup.exe -h <host name> [-s on|off] [-m on|off] <インストールディレクトリ>\bin\sqcEmSetup.exe -u <インストールディレクトリ>\bin\sqcEmSetup.exe -d |
【UNIX版】
/opt/FJSVssqc/bin/sqcEmSetup.sh -h <host name> [-s on|off] [-m on|off] /opt/FJSVssqc/bin/sqcEmSetup.sh -u /opt/FJSVssqc/bin/sqcEmSetup.sh -d |
■オプション
Enterprise Managerのホスト名またはIPアドレスを指定します。本オプションは、-u および -dオプションと同時に指定することはできません。
-hオプションを指定した場合に、Managerに運用管理クライアントを接続して、部門単位の管理を実施するかどうかを設定します。本オプションを指定しない場合は、offが設定されたものとみなします。
on : Managerに運用管理クライアントを接続します。
off: Managerに運用管理クライアントは接続しません。
ポイント
本オプションでonを設定した場合は、Enterprise Managerではシステム全体の管理を、Managerでは部門単位の管理を行うことができます。
Managerに運用管理クライアントを接続して、Manager単位の管理を実施する場合に、サマリデータをManagerに保存するかどうかを指定します。
-hオプションおよび-s onオプションを指定した場合に、指定します。
本オプションを指定しない場合は、onが設定されたものとみなします。
on :サマリデータを、Enterprise Managerに格納します。
off:サマリデータを、各Managerに格納します。
-m offオプションを指定すると、Enterprise Managerで管理するManagerの台数を増やすことができます。
-m offオプション指定時に、Enterprise Managerに接続した運用管理クライアントでサマリデータを表示する場合は、各Managerに格納されているサマリデータを取得して表示します。
Managerの二階層運用の解除を行います。本オプションは、-h および -dオプションと同時に指定することはできません。
現在設定されているEnterprise Managerを表示します。本オプションは、-h および -uオプションと同時に指定することはできません。
■使用例
Managerの二階層運用環境をセットアップする場合は、以下のように実行します。
【Windows版】
C:\>cd C:\Program Files\Fujitsu\SystemwalkerSQC\bin C:\Program Files\Fujitsu\SystemwalkerSQC\bin>sqcEmSetup.exe -h hostname Command Succeeded. C:\Program Files\Fujitsu\SystemwalkerSQC\bin> |
【UNIX版】
# cd /opt/FJSVssqc/bin/ # ./sqcEmSetup.sh -h hostname Command Succeeded. # |