運用管理クライアント上の以下のファイルに対し、基本認証を設定する場合の設定方法を説明します。
管理コンソールの起動HTML
ユーザーの起動HTML(管理コンソールのユーザー定義で作成)
ポイント
ここでの基本認証の設定の前に、「5.2.1 Microsoft(R) Internet Information Services」の「5.2.1.5 ディレクトリ・セキュリティの設定」で示す、匿名アクセスの設定を行っておいてください。
注意
基本認証を設定した場合、ポリシー配付機能を使用できません。
基本認証の設定は、Windowsへのユーザーアカウントの登録、ファイルへのアクセス制御設定、および、Microsoft(R) Internet Information Services(IIS)でのファイル・セキュリティ設定の3段階で行います。
■手順
Windowsへのユーザーアカウントの登録
管理コンソール起動HTML、またはユーザーの起動HTMLにアクセスするためのユーザーアカウントを登録します。
管理コンソールにアクセスするためのユーザーは、通常使用しているAdministrator権限のアカウントを使用することも、新しくアカウントを作成して使用することもできます。
管理コンソールにアクセスするアカウントを新規に作成する場合、およびユーザーの起動HTMLにアクセスするアカウントを作成する場合のアカウントの種類(アクセス権)は、以降のステップの「2. ファイルへのアクセス制御設定」で設定するファイルの読み取り権を許可できるアカウントであれば、特に指定はありません。
[コントロールパネル] - [ユーザー アカウント]を開いて、ユーザーを登録してください。
登録方法はWindowsのヘルプなどを参照してください。
ファイルへのアクセス制御設定
Windows XPの場合、「エクスプローラ」の「ツール」メニューから「フォルダオプション」を開き、「表示」タブの「詳細設定:」で、「簡易ファイルの共有を使用する」チェックボックスをオフに設定しておきます。
注意
Windows XPの既定の設定である、簡易ファイルの共有が行えなくなるので、Windows XPのヘルプを参照し、システムの運用に影響がないか、充分に確認を行ってください。
【参考:フォルダオプションヘルプ 抜粋】
簡易共有を使用すると、自分の属しているワークグループまたはネットワークのメンバーすべてとフォルダを共有したり、ユーザープロファイルのフォルダを個人用にしたりできます。
「エクスプローラ」で以下のフォルダを開きます。
<運用管理クライアントインストールフォルダ>\www |
「AdminConsole.html」または、「ユーザー名.html」をポイントして右クリックメニューから「プロパティ」を選択し、プロパティウィンドウを開きます。
「セキュリティ」タブを選択し、「グループ名またはユーザー名」に、アクセスを許可するユーザーを登録してください。その際、アクセスを許可したくないユーザーがすでに含まれている場合には、削除してください。
アクセスを許可するグループまたはユーザーへの「アクセスの許可」(アクセス権)は、最低限「読み取り」権限を許可してください。
「OK」ボタンにより定義を適用します。
IISでのファイル・セキュリティ設定
以下にIISでのファイル・セキュリティ設定の方法を示します。
IISの設定画面から、仮想ディレクトリ名SSQCを選択します。
右側のウィンドウ領域から「AdminConsole.html」または「ユーザー名.html」をポイントして右クリックメニューから「プロパティ」を選択し、プロパティウィンドウを開きます。
「ファイル セキュリティ」タブを選択し、「匿名アクセスおよび認証コントロール」の「編集」ボタンを選択します。
「匿名アクセス」チェックボックスをオフにし、「認証済みアクセス」の「基本認証」チェックボックスをオンにします。その際、その他の認証方法のチェックボックスがオンになっていた場合は、オフにします。
「OK」ボタンにより定義を適用します。
IIS 7.0以降の場合は、以下の設定を行ってください。
IISの設定画面から、仮想ディレクトリ名SSQCを選択します。
仮想ディレクトリ名SSQCをポイントして右クリックメニューから「コンテンツビューに切り替え」を選択すると、右側のウィンドウ領域に「AdminConsole.html」や「ユーザー名.html」を含むファイルが表示されます。
右側のウィンドウ領域から「AdminConsole.html」または「ユーザー名.html」をポイントして右クリックメニューから「機能ビューに切り替え」を選択すると、左ペインのツリーに「AdminConsole.html」または「ユーザー名.html」が表示されます。
左ペインの「AdminConsole.html」または「ユーザー名.html」を選択し、右側のウィンドウ領域で「認証」をクリックします。
「基本認証」の状態が「無効」となっている場合、「基本認証」をポイントして右クリックメニューから「有効にする」を選択します。
※ここで、「基本認証」が存在しない場合は、「基本認証」がインストールされていません。
「サーバマネージャ」の「Web サーバ」-「役割サービスの追加」より[セキュリティ]-[基本認証]をチェックし、あらかじめインストールを実施しておいてください。
その他の認証方式が「有効」となっている場合は「無効」にします。
以上で基本認証の設定は完了です。