ここでは、運用途中にPushからPullへ通信方式を切り替える手順について説明します。
■実行に必要な権限
【Windows版】
Administratorsグループに所属するユーザー権限が必要です。
【UNIX版】
システム管理者(スーパーユーザー)権限が必要です。
注意
Manager二重化運用を行っている場合は、いったん二重化運用の解除を行ってからPull/Pushの切り替えを実施して、再度二重化の設定を行ってください。
二重化の解除を行う場合は、リファレンスマニュアル「sqcHaSetup(Managerの二重化運用Agent/Proxy Managerセットアップコマンド)」を参照してください。
「4.4.1 Pull通信定義」を参照して、agentlist.cfgファイルを定義します。
■本手順を行う前に
Agent/Proxy Managerの常駐プロセスが起動している場合は、「A.8 常駐プロセス、起動と停止」を参照して、サービス/デーモンを停止してください。また、常駐プロセスが正しく停止しているか確認してください。
■手順
定義ファイルの変更
定義ファイルの格納場所は以下のとおりです。
【Windows版】
<可変ファイル格納ディレクトリ>\control\DSAconfiguration.txt |
【UNIX版】
/etc/opt/FJSVssqc/DSAconfiguration.txt |
変更方法を説明します。
変更前に、DSAconfiguration.txtファイルのバックアップを取ってください。
[DsaForwarder]、[DsaForwarder_sum]セクションのセクション名の最初に"*"(アスタリスク)を追加します。
変更前
[DsaForwarder] [DsaForwarder_sum] |
変更後
[*DsaForwarder] [*DsaForwarder_sum] |
[DelayXfer]セクションのセクション名の最初の"*"(アスタリスク)を削除します。
変更前
[*DelayXfer] |
変更後
[DelayXfer] |
使用ポート番号の定義
「4.4.1 Pull通信定義」で示した、Pull通信で使用するポート番号を、以下のファイルに定義します。
【Windows版】
%SystemRoot%\system32\drivers\etc\services |
【UNIX版】
/etc/services |
■定義例
thttpd 23440/tcp |
コマンドの実行
【Windows版】
以下の方法でPull通信環境をセットアップします。(セキュリティ上のリスクは大きくなります)
以下の2つのコマンドを実行します。
C:\> <インストールディレクトリ>\bin\sqcSetFileSec.exe -u <可変ファイル格納ディレクトリ>\temp |
C:\> <インストールディレクトリ>\bin\sqcSetFileSec.exe -u <可変ファイル格納ディレクトリ>\spool\Delayxfer |
【UNIX版】
以下のPull通信セットアップコマンドを実行します。(セキュリティ上のリスクは大きくなります)
以下のコマンドを実行します。
/opt/FJSVssqc/bin/pullsetup.sh |
注意
Pull運用を行う場合には、Webサーバの設定が必要です。「第5章 通信環境のセットアップ」を参照してセットアップを実施してください。
二重化運用を行っている場合は、いったん二重化運用の解除を行ってからPull/Pushの切り替えを実施して、再度二重化の設定を行ってください。
Agent/Proxy Managerのサービス/デーモンの起動と確認
「A.8 常駐プロセス、起動と停止」を参照して、サービス/デーモンを起動してください。また、常駐プロセスが正しく起動しているか確認してください。