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PRIMECLUSTER Wizard for NAS 4.3 導入運用手引書
FUJITSU Software

1.1 機能概要

PRIMECLUSTER Wizard for NASは、PRIMECLUSTER 上で NAS 装置のクラスタ運用を行うためのソフトウェア製品です。PRIMECLUSTER 上で NetApp Filer (ETERNUS NR1000F series) を用いたスタンバイ運用 (コールドスタンバイ) や、スケーラブル運用を行うことができます。

以後、NetApp Filer (ETERNUS NR1000F series) をNAS 装置と記載いたします。

本製品は以下の機能を提供します。

機能

概要

環境設定

クラスタ運用のための環境設定インターフェース

起動・停止制御

NAS 装置の export 制御を行う

ファイルロックの解除

NAS 装置のファイルロックの解除を行う

NASクラスタの監視

NAS装置のコントローラーが二重化されたNASクラスタ構成におけるNAS装置のtakeoverを行うための監視を行う (オプション)

運用・設定コマンド

運用時に使用するコマンド類

環境設定

NAS装置のクラスタ運用を行うには、userApplication (クラスタアプリケーション) に NAS装置の制御を「リソース」として登録する必要があります。本製品は、それを行うための環境設定インターフェースを提供します。詳細は、"第2章 環境設定" を参照してください。

起動・停止制御

NAS 装置のボリュームを userApplication の状態遷移に従って、自動的に export/unexport 制御します。また、スタンバイ運用時には、起動時に旧運用ノードが保持していた NFS ファイルロックを解除します。

ファイルロック解除

userApplication切り替え時やノード異常時にファイルロックを解除します。

スタンバイ運用時、userApplication起動時にNAS装置のNFSファイルロックを解除します。

スケーラブル運用時、他ノードのアプリケーション異常やノードダウンを検出すると、使用されていた NFS ファイルロックを解除します。

NAS クラスタの監視(NAS クラスタの自動 takeover 機能)

2台の NAS 装置のコントローラーが二重化された NAS クラスタ構成において、クラスタノード - NAS 装置間の通信経路異常などによりデータアクセスができない場合でも、NAS クラスタのフェイルオーバを行い、業務を継続することができます。
(NAS クラスタは NAS 装置内のコントローラー故障時にはフェイルオーバしますが、NAS 装置への通信経路の異常ではフェイルオーバしません。)

以後、"NAS クラスタの監視" を "NAS クラスタの自動 takeover 機能" と記載いたします。

運用・設定コマンド

Netapp リソースの監視を中断、再開するコマンドを提供します。詳細は、"第4章 コマンド" を参照してください。

参照

NAS クラスタの自動 takeover 機能による takeover 発生後の復旧手順は、"3.4 自動 takeover 発生後の復旧手順" を参照してください。