PRIMECLUSTER Wizard for Oracle は、Oracleインスタンスの監視において、Oracleのエラー(ORA-xxxxx)を検出した場合、アクション定義ファイルの定義に従って動作します。
アクション定義ファイルには、Oracle のエラー番号、エラーに対する対処方法、エラー内容が記述されています。
アクション定義ファイルの名前とパス名
/opt/FJSVclora/etc/FJSVclorafm.actionlist
ファイルフォーマット
errno/Status/Action/Message 18 Cn Wa "maximum number of sessions exceeded" 20 Cn Wa "maximum number of processes (%s) exceeded" 470 All Of "LGWR process terminated with error" 471 All Of "DBWR process terminated with error" 472 All Of "PMON process terminated with error" 942 Ol Np "table or view does not exist" 1012 All Rs "not logged on" 1034 All Of "ORACLE not available" ・・・
errno
Oracle のエラー番号です。(ORA-xxxxx)
Status
Oracleインスタンスを監視するディテクタの処理状態を示します。
Cn
Oracle インスタンスに接続時
Ol
Oracle インスタンスに接続中
Dc
Oracle インスタンスから切断時
All
上記いずれかの状態
Action
Oracleのエラーに対する対処方法を示します。
Np
Oracleのエラーに対して何も対処せず監視を継続します。インスタンスの状態は前回と同じ状態を通知します。
Of
Offline を通知し、監視を停止します。
Wa
Warning を通知し、監視を継続します。
Rs
ディテクタを再起動し、監視をリトライします。
Fa
Faulted を通知し、監視を停止します。
Message
エラーコードの内容が記載されています。
注意
アクション定義ファイルに定義されていないOracleのエラーは、Np と同じ扱いになります。
アクション定義ファイルに定義されている動作とは異なるケースがあります。
表監視中のUPDATEでOracleのエラー(ORA-xxxxx)を検出した場合
SQLコマンドの処理が継続できず、異常状態が続くことを防ぐために以下の動作となります。
Np と定義されたOracleのエラーおよび定義されていないOracleのエラーは Rs として処理されます。
Wa と定義されたOracleのエラーは Warning通知後、Rs として処理されます。
Oracleインスタンスへの接続時にOracleのエラー(ORA-xxxxx)を検出した場合、Np または定義されていないOracleのエラーは Of として処理されます。
以下のような状況が該当します。
例: アーカイブ領域がフルの状態で監視がタイムアウトし、Oracleインスタンスへの接続時に " ORA-00257 (archiver error. Connect internal only, until freed.)" が発生する場合。
Oracleインスタンスへの接続時以外でORA-01012, ORA-03113, ORA-03135を検出した場合、Rs の処理を行います。