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Symfoware Server V12.1.x アプリケーション開発ガイド(JDBCドライバ編)
FUJITSU Software

2.5.1 データ検索について

データ検索は以下の流れで行います。

SQL文を実行するためのオブジェクトの生成

SQL文は使用するインタフェースにより指定するメソッドが異なります。以下にインタフェースごとにSQL文を指定するメソッドを示します。

Statementインタフェース

PreparedStatementインタフェース

executeQueryメソッドで指定。
StatementオブジェクトはConnectionインタフェースのcreateStatementメソッドで作成。

prepareStatementメソッドで指定。
PreparedStatementオブジェクトはConnectionインタフェースのprepareStatementメソッドで作成。

StatementインタフェースとPreparedStatementインタフェースはSQL文の使用方法により以下のように使い分けてください。

Statementインタフェース

PreparedStatementインタフェース

“?”パラメタを使用せずに、同じ形式のSQL文を一度だけ実行する場合に使用してください。

“?”パラメタを使用する、または、同じ形式のSQL文を、値を変えて複数回実行する場合に使用してください。

SQL文の実行

executeQueryメソッドによりSQL文(問合せ式)を実行します。SQL文が正常に実行されるとSQL文の条件を満たす行のResultSet(結果セット)が作成されます。

参照

指定可能なSQL文については、“SQLリファレンス”の“DECLARE CURSOR(カーソル宣言)”を参照してください。

カーソルの位置づけ

カーソルは、表の中の1行を特定する仮想的な道具です。カーソルを使用して処理の対象とする行を特定しておいて、その行からデータを取り出したり、その行を更新したり、または削除したりすることができます。カーソルにより行を特定することを、カーソルを位置づけるといいます。

メソッド名

概要

nextメソッド

カーソルが位置づけられている行の次の行にカーソルを位置づけます。

absoluteメソッド

先頭行から、指定された値の分だけうしろの行にカーソルを位置づけます。負の値を指定した場合は、その値の絶対値分だけ前の行にカーソルを位置づけます。

afterLastメソッド

カーソルを最終行の直後に位置づけます。

beforeFirstメソッド

カーソルを先頭行の直前に位置づけます。

firstメソッド

カーソルを先頭行に位置づけます。

lastメソッド

カーソルを最終行に位置づけます。

previousメソッド

カーソルが位置づけられている行の直前の行に位置づけます。

relativeメソッド

カーソルが位置づけられている行に指定された値を加算した行にカーソルを位置づけます。

注意

next以外のメソッドを使用する場合、Statement オブジェクトまたはPreparedStatement オブジェクト作成時に、スクロールカーソル指定を行う必要があります。

データの取得

位置づけられた行からgetXXXメソッドを使用してデータを列単位に取得します。

参照

getXXXメソッドの詳細については“Java APIリファレンス”を参照してください。

オブジェクトのクローズ

生成した各クラスのオブジェクトを、closeメソッドを使用してクローズします。