アプリケーションから表のデータ操作の範囲を限定することができます。表のデータ操作の範囲は、以下の方法で限定できます。
注意
データベース簡単運用では、表のデータ操作の範囲を限定することができません。
表のデータ操作の範囲を限定する方法について以下に示します。
表の範囲限定方法 | 機能概要 | 有効範囲 | 対象 |
---|---|---|---|
INCLUSION_DSIパラメタ | アプリケーションの実行時に、 INCLUSION_DSIパラメタで指定されたDSIをデータ操作の範囲として限定します。 | アプリケーションの開始から終了まで。 | 実行するアプリケーション |
rdbexdsiコマンド | rdbexdsiコマンドで指定したDSIをシステムで動作するすべてのアプリケーションのデータ操作の範囲から除きます。 | rdbexdsiコマンドのmonオプションの実行からmoffオプションの実行まで。 | 全アプリケーション |
スコープ適用文 | CREATE SCOPE文で定義した、データ操作の範囲を、APPLY SCOPE文で利用者に適用します。この適用により、利用者が実行するSQL文のデータ操作の範囲を限定します。 | APPLY SCOPE文の実行からRELEASE SCOPE文の実行まで。 | 利用者ごとに実行するSQL文 |
INCLUSION_DSIパラメタが指定されたアプリケーションを、スコープが適用された利用者が実行する場合、INCLUSION_DSIパラメタとスコープの両方で指定されたDSIがデータ操作の範囲となります。
(1) 表T1は、スコープとINCLUSION_DSIでDSIが限定されているため、DSI2だけデータ操作ができます。
(2) 表T2は、DSIの限定の対象外のため、表中のすべてのDSIに対して、データ操作ができます。
rdbexdsiコマンドでDSIが除外されている場合、適用されているスコープから除外されているDSIを除いたDSIが、データ操作の範囲となります。