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Symfoware Server V12.1.x データベース二重化導入運用ガイド
FUJITSU Software

A.5.2 Linuxの場合

共用メモリ/セマフォ資源

カーネル資源は、カーネル構成ファイル(/etc/sysctl.confファイル)に設定します。
変更後は、“sysctl -p /etc/sysctl.conf”を実行するか、システムを再起動してください。

下表を参照し、各パラメタの説明で“最大値”とあるパラメタについては、すでに設定されている値またはデフォルト値と比較して大きい方の値を設定し、“加算”とあるパラメタについては、すでにカーネル構成ファイルに設定されている値、またはデフォルト値に加算した値を設定してください。

なお、カーネル資源設定の見積り値については、Symfoware/RDBでの必要分は含まれていません。

共用メモリ資源

以下の値を設定してください。

表A.4 共用メモリ資源

パラメタ名

必要数

備考

kernel.shmmax

3158840 × ロググループ数 + Symfoware/RDB必要数(注1)

最大値

kernel.shmmni

4 × ロググループ数 × 同時起動DBミラーリングシステム数(注2)

加算

kernel.shmall

kernel.shmmax / メモリのページ長(注3)

加算

注1) システム(Linuxマシン)全体の共用メモリの指定値であるため、Symfoware/RDBでの必要数を加算して設定する必要があります。
注2) 本バージョンでは“1”です。
注3) メモリのページ長は、x86版およびIntel64版では4キロバイトです。

セマフォ資源

/etc/sysctl.confファイル内のkernel.semパラメタに以下の形式で指定します。

kernel.sem = para1 para2 para3 para4

para1、para2、para3、para4に以下の値を設定してください。

表A.5 セマフォ資源

パラメタ名

必要数

備考

para1

4 × ロググループ数 + Symfoware/RDB必要数(注1)

最大値

para2

13 × ロググループ数 × 同時起動DBミラーリングシステム数(注2)

加算

para3

すでに設定されている値(注3)

  

para4

4 × ロググループ数 × 同時起動DBミラーリングシステム数(注2)

加算

注1) システム(Linuxマシン)全体のセマフォの指定値であるため、Symfoware/RDBでの必要数を加算して設定する必要があります。
注2) 本バージョンでは“1”です。
注3) 値が設定されていない場合は、OSのデフォルト値を設定してください。

注意

Symfoware/RDBのカーネル資源の以下の値を求める概算式に、“同時に実行するデータベース二重化のコマンド数”を加算してください。

  • クライアント多重度

  • クライアントプロセス多重度

同時に実行するデータベース二重化のコマンドの数は、以下の式から算出します。

同時に実行するデータベース二重化のコマンド数
    =  13  +  (2  ×  ロググループ数)  +  監査対象のデータベーススペース数
      +  利用者が同時に実行するコマンド数

ファイルディスクリプタ数の最大値(スケーラブルログ運用の場合)

ファイルディスクリプタ数の最大値はPAMコンフィギュレーションファイル(/etc/security/limits.confファイル)に設定します。

設定ファイルの編集が完了したら、システムを再起動してください。

ファイルディスクリプタ数の最大値

スケーラブルログ運用を行う場合、必要となるファイルディスクリプタ数を算出し、その値がプロセスで使用可能なファイルディスクリプタ数の最大値を上回っていた場合に変更が必要となります。

必要となるファイルディスクリプタ数の最大値は、以下の式から算出します。

必要なファイルディスクリプタ数 = 64 + (8 × ロググループ数) + Σ(ロググループのRLCファイルの数)(注) × 2

注) すべてのロググループのRLCファイルの数を合計した値

ファイルディスクリプタ数の上限は、/etc/security/limits.confファイル内のnofileパラメタに以下の形式で指定します。

user1 - nofile nnnnn

user1、nnnnnには以下の値を設定してください。

表A.6 ファイルディスクリプタ数の上限

パラメタ名

必要数

備考

user1

ファイルディスクリプタ数の最大値を指定するユーザ。
データベース管理者を指定してください。

  

nnnnn

必要なファイルディスクリプタ数(注)

最大値

注) 該当ユーザまたはシステム全体のプロセスの中で最大値を設定してください。

ポイント

スーパユーザの場合、ファイルディスクリプタ数の上限はulimitコマンドで一時的にファイルディスクリプタ数の最大値を変更することができます。詳細については、使用しているシステムベンダのドキュメントを参照してください。

参照

  • Symfoware/RDBのカーネル資源につては、“セットアップガイド”を参照してください。

  • カーネル資源の設定方法についての詳細は、使用しているシステムベンダのドキュメントを参照してください。