ページの先頭行へ戻る
Symfoware Server V12.1.x データベース二重化導入運用ガイド
FUJITSU Software

4.2.6 アプリケーションサーバの設計

アプリケーションサーバの設計について説明します。

4.2.6.1 Connection Managerの設計

利用者業務は、データベースサーバにアクセスする場合、Connection Managerを利用して接続します。
DBミラーリングシステムでは、データベースサーバをフェイルオーバ運用(1:1運用待機型の構成)として構築しています。そのため、Connection Managerは、データベースサーバがフェイルオーバ運用の場合の構成と組み合わせたシステム構成にしてください。

本項では設計に関する注意事項を説明します。

参照

Connection Managerの詳細については、“Connection Manager ユーザーズガイド”を参照してください。

4.2.6.2 GCMの決定(Mirroring Controller使用時)

Mirroring Controllerを使用して、ノード間の通信異常時、または正系ノードのノードダウンおよびスローダウン時の自動ノード切替えを行う場合に必要となるConnection Manager(GCM:Grand Connection Manager)を決定します。
GCMに関する定義は、DBミラーリング動作環境ファイルのGCM_FAILOVERパラメタおよびGCM_ADDRESSパラメタに指定します。また、GCM_ADDRESSパラメタに複数のアプリケーションサーバをGCMとして指定することができます。
GCMとするConnection Managerが動作していない場合、正系ノードがノードダウンしても、自動ノード切替えを行いません。このため、GCM_ADDRESSを1つだけ指定する場合は、可用性の高いアプリケーションサーバ上のConnection ManagerをGCMとするようにしてください。GCM_ADDRESSパラメタに複数のアプリケーションサーバを指定すると、GCMとして接続されているアプリケーションサーバが故障しても、異なるアプリケーションサーバをGCMとして利用することができます。

ポイント

アプリケーションサーバを設置しない構成の場合、データベースサーバとは別に監査サーバを設置し、そのサーバにGCMをセットアップしてください。

参照

参考

GCMとの接続ができていない場合でも、DBミラーリングサービスは正常に開始されます。しかし、ノード間の通信異常時、または正系ノードのダウンおよびスローダウン時に、自動ノード切替えができません。
そのため、DBミラーリングサービスを開始する場合には、“8.1.5 DBミラーリングサービスの開始”に示すとおり、必ずdxinfコマンドでGCMの接続が正常な状態であることを確認してください。

4.2.6.3 アプリケーション作成時の注意事項

アプリケーション作成時の注意事項は、“Connection Manager ユーザーズガイド”を参照してください。