スペース量の見積りにおいては、安全率(1.3以上)を用いた見積りを行ってください。安全率は、計算上の誤差の吸収や、複雑な計算の簡易化を目的としています。
たとえば、行単位の排他を使用する場合、DELETE文、UPDATE文またはロールバックを実行することによって発生する削除領域はトランザクション完了後に再利用されます。このため、同時に実行されているINSERT文では、削除領域の再利用はできず、使用ページ数が増加する場合があります。このようなケースにおいても安全率を考慮する必要があります。更新処理の多重実行により同時に発生する更新レコードの合計が、総レコード数の3割程度であることを想定した場合、安全率は1.3を基準としてください。
将来的なレコード数の増加に対して、余裕を持った領域を確保したい場合には、総レコード数にあらかじめ増加件数分の値を含めてください。