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Symfoware Server V12.1.x RDB運用ガイド(データベース定義編)
FUJITSU Software

5.3.1 圧縮する表の選定基準

圧縮する表を選定する基準を以下に示します。これに従い、対象となる表を選定してください。

データの特性から見た表の選定基準

圧縮率はデータの種類と量により異なるため、以下に該当する表を圧縮候補としてください。以下に該当しない表を圧縮してもI/O効率の向上の効果が見込めず、CPUの使用率だけが増加する可能性があります。そのため、候補とした表のうち、データの特性により多く合致する表を圧縮候補としてください。選定基準を満たす表を圧縮することでより高い圧縮率が見込めます。

参考

重複するデータについて

同一DSIで同じバイト列のパターンが多く存在し、表全体のデータ傾向が均一である場合、重複するデータが多いと判断できます。たとえば、以下のような場合が該当します。

  • 複数行の中で、同じカラムに同じバイト列が入っている場合

    例:住所のカラムに“東京都”が複数存在する

  • 行および列にまたがって同じバイト列が入っている場合

    例:XMLデータが格納されているカラムで、要素名が複数存在する

また、スループット改善を目的とする場合、上記の選定基準の他に、SQL文でデータベースの入出力待ちが多く発生している表を候補とすることで、より高いスループットの向上が見込めます。なお、候補とした表に対する参照処理の比率が高いほど性能改善の効果が高い傾向があります。

注意

500メガバイト以下のデータ量では、データの圧縮効果が出ない場合があります。