Symfoware Serverに組み込まれたInterstage Application Server技術をベースとしたアプリケーションサーバを利用することで、以下の効果を得ることができます。
(以降、Symfoware Serverに組み込まれたInterstage Application Server技術をベースとしたアプリケーションサーバを、「Symfoware Server Java アプリケーションサーバ」と呼びます。)
Symfoware Server Java アプリケーションサーバの設定や制御を簡易化したコマンド(pgx_jadmin)を使用することができるため、Symfoware Server Java アプリケーションサーバの詳細な知識がなくても、容易にセットアップやチューニングを行うことができます。
以下のような Symfoware Server Java アプリケーションサーバの機能を、ユーザーが意識することなく使うことができるため、安定稼動を容易に実現することができます。
多数のJava関数が実行された場合、最適化された数のJavaVM上でJavaアプリケーションを実行するため、必要最小限のメモリ資源で運用できます。
Java のフル・ガーベジコレクション発生を予知して、当該のJavaVMを切り離すことにより、Javaアプリケーションの予期しない遅延を防止できます。
JavaVMのヒープ使用量やガーベジコレクションの発生頻度を監視して、危険な兆候をアラート通知できます。(予兆監視機能)
JavaVMの生死監視によりJavaアプリケーションの異常動作をロギングし、異常原因を効率的に調査できます。(タイマ機能)
参照
pgx_jadminコマンドの詳細は、“リファレンス”の“pgx_jadmin”を参照してください。
Symfoware Server Java アプリケーションサーバを利用する場合、フレームワークは、以下の構成になります。
図7.3 Symfoware Server Java アプリケーションサーバを利用する場合の構成
図中のSymfoware Server Java アプリケーションサーバ固有要素について、以下に説明します。
Webサーバコネクタ
Webサーバコネクタは、Webサーバが受け付けたリクエストをコンテナに転送する役割を持っています。
PCMIサービス
Java EE DASサービス、サーバインスタンス(JavaVM)の管理を行うサービスです。
Java EE DASサービス、サーバインスタンス(JavaVM)を起動・停止、監視します。
Java EE DASサービス
PCMIサービスと連携して、コンテナの運用管理を行うサービスです。
pgx_jadminコマンドからの運用操作依頼を受け付けます。
注意
Symfoware Server Java アプリケーションサーバを使用する場合、以下の点に注意してください。
ドメインは、1台のマシンに対して2個以上作成できないため、PL/extJavaを利用するデータベースクラスタは、1台のマシンに対して2個以上作成できません。
1個のサーバインスタンス(JavaVM)が同時に実行できるJavaアプリケーションは64個までです。これ以上の多重度で実行する場合には、pgx_jadminコマンドでサーバインスタンス(JavaVM)を随時追加してください。