旧バージョン・レベルのInterstage HTTP Server 2.2からの移行について説明します。
Interstage Application Server V11.1.1での変更内容
Interstage Application Server V11.1.1(Interstage V11.1.1)での変更内容を以下に示します。
WebサーバがCGIプログラムからのレスポンスを受信するまで待機する最長の時間が、以下のように変更されました。
Interstage V11.1.0(変更前)
CGIプログラムからのレスポンス受信の待機時間は、無制限です。この待機時間は固定であり、設定できません。
Interstage V11.1.1以降(変更後)
CGIDScriptTimeoutディレクティブが新しく追加されました。本機能により、CGIプログラムからのレスポンス受信の待機時間は、CGIDScriptTimeoutディレクティブに設定した時間となります。インストール直後の初期設定は、CGIDScriptTimeoutディレクティブが設定されていないため、省略値であるTimeoutディレクティブに設定した時間です。この待機時間を変更する場合は、「6.2.1 CGIDScriptTimeout」を参照して設定してください。
リクエストメッセージ本文の展開機能が有効(SetInputFilterディレクティブに「DEFLATE」を設定しているなど)である場合、Webサーバが圧縮されたリクエストメッセージ本文を展開する際の最大サイズが、以下のように変更されました。
Interstage V11.1.0(変更前)
圧縮されたリクエストメッセージ本文を展開する際の最大サイズは、「2147483647」です。この最大サイズは固定であり、設定できません。
Interstage V11.1.1以降(変更後)
DeflateInflateLimitRequestBodyディレクティブが新しく追加されました。本機能により、圧縮されたリクエストメッセージ本文を展開する際の最大サイズは、DeflateInflateLimitRequestBodyディレクティブに設定したサイズとなります。インストール直後の初期設定は、DeflateInflateLimitRequestBodyディレクティブが設定されていない、かつ省略値であるLimitRequestBodyディレクティブも設定されていないため、LimitRequestBodyディレクティブの省略値である「2147483647」です。この最大サイズを変更する場合は、「6.2.2 DeflateInflateLimitRequestBody」を参照して設定してください。
リクエストメッセージ本文の展開機能が有効(SetInputFilterディレクティブに「DEFLATE」を設定しているなど)である場合、またはレスポンスメッセージ本文の展開機能が有効(SetOutputFilterディレクティブに「DEFLATE」を設定しているなど)である場合、Webサーバが圧縮されたメッセージ本文を展開する際の分割データの展開処理が、以下のように変更されました。
Interstage V11.1.0(変更前)
圧縮されたメッセージ本文を展開する際、分割データをすべて展開します。本処理は変更できません。
Interstage V11.1.1以降(変更後)
DeflateInflateRatioLimitディレクティブおよびDeflateInflateRatioBurstディレクティブが新しく追加されました。圧縮されたメッセージ本文を展開する際、本機能により、分割データがDeflateInflateRatioLimitディレクティブに設定した増加率を超過している場合は、DeflateInflateRatioBurstディレクティブに設定した連続展開数まで展開するように制限されます。インストール直後の初期設定では、DeflateInflateRatioLimitディレクティブおよびDeflateInflateRatioBurstディレクティブが設定されていないため、増加率は省略値である「200」、連続展開数は省略値である「3」です。この増加率および連続展開数を変更する場合は、「6.2.4 DeflateInflateRatioLimit」および「6.2.3 DeflateInflateRatioBurst」を参照して設定してください。