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Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド(旧版互換)
FUJITSU Software

32.4 Servletサービスの移行

ここでは、Servletサービスの移行について説明します。


リクエストのURIに'\'を含む場合

リクエストのURIに'\'(エンコードされている場合も該当)を含む場合、以下の製品では呼び出し可能であったコンテンツが呼び出しできなくなることがあります。リクエストのURIに'\'を含まないようにアプリケーションを修正してください。

セションIDの長さについて

Interstage Application Server 8.0以降では、セションIDの長さが長くなっています。
セションIDの一意性の範囲、桁数はServletサービスの実装により異なる可能性があります。セションIDをセション識別以外の目的で使用しないようにしてください。


サーブレット実行環境の変更

Interstage Application Server/Interstage Web Server V9.0から、Tomcat5.5ベースのサーブレット実行環境(Servletサービス)を提供しています。
本製品では、Tomcat4.1ベースのServletサービスと、Interstage Application Server V5.1以前のサーブレット実行環境であるTomcat3.1ベースのサーブレット実行環境(以降、Tomcat3.1ベースのServletサービス)を提供していません。以前のサーブレット実行環境からTomcat5.5ベースのサーブレット実行環境への移行については、「31.1 Servletサービス(Tomcat5.5ベースのサーブレット実行環境)への移行」を参照してください。


isj2eeadminコマンドを使用して環境を構築する場合

Interstage Application Server/Interstage Web Server V9.0から、IJServer定義ファイルとWebサーバコネクタ定義ファイルにWebサーバ名の指定が必要になりました。
Interstage Application Server 8.0から抽出したファイルを使用するには、これらのファイルにWebサーバ名の指定を行ってからisj2eeadminコマンドで適用してください。Webサーバ名の指定については、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」の、「IJServer定義ファイル」および、「Webサーバコネクタ定義ファイル」を参照してください。


以前のバージョンで発生した障害修正の追加定義

本ソフトウェアでは、互換性維持のために追加定義により修正前後の動作を変更可能な障害修正が含まれています。
ただし、以降に示す障害修正については修正後の動作がデフォルトになっているため、以前のバージョンで追加定義を設定していない場合は動作が変わります。

旧バージョンから移行した環境でも修正前の動作で運用する場合、Interstage管理コンソールまたはisj2eeadminコマンドで追加定義を設定してください。
追加定義は以下で設定します。


設定方法の詳細については「Interstage管理コンソールヘルプ」または「リファレンスマニュアル(コマンド編)」を参照してください。


以下は、修正後の動作がデフォルトになっている障害修正の追加定義です。


Tomcat5.5ベースのServletサービス

PG62294

書式

-Dcom.fujitsu.interstage.jservlet.api.getRemoteHost.PG62294=true|false
(デフォルトは"true")
true :WebサーバでDNS逆引きに成功した時、getRemoteHostはクライアント端末のリモートホスト名を返却します。
false:getRemoteHostは常にクライアント端末のIPアドレスを返却します。(修正前の動作)


PG87697

書式

-Dcom.fujitsu.interstage.servlet.request.maxContentLength=最大値
(デフォルトは"10240")

  • 最大値には、Servletコンテナが受け付けるHTTPリクエストボディサイズを1~2147483647バイトで指定します。

  • 0以下を指定すると、「制限なし」になります。(修正前の動作)