Java EE Connector Architecture(コネクタと略します)は、アプリケーションがEIS(Enterprise Information System)と対話することを可能にするアーキテクチャの仕様です。Java EE Connector Architecture規約に従って作成されたアプリケーションをリソースアダプタと呼びます。EISソフトウェアには、様々な種類のシステムが含まれます。ERP(Enterprise Resource Planning)、メインフレームトランザクション処理、非リレーショナルデータベースなどです。特に対象を限定していないため、通常のデータベースを対象としたリソースアダプタを用意することも可能です。
リソースアダプタの提供者は、Java EE Connector Architecture規約に準じた仕様でリソースアダプタを提供することで、Interstageのトランザクション管理やセキュリティ管理などの機能を利用できます。リソースアダプタはrarファイル(コネクタモジュール)で提供し、warモジュールやejb-jarモジュールと同様に、単体またはearモジュールへ含めてInterstageへ配備して利用します。
リソースアダプタの種別には、Java EEアプリケーションからの要求をEISへ通知する同期型のリソースアダプタ(アウトバウンド・リソースアダプタ)と、EISから非同期で通知されるメッセージをJava EEアプリケーションで処理するリソースアダプタ(インバウンド・リソースアダプタ)があります。