名前
org.omg.CORBA.ORB.destroy
形式
public void destroy();
機能説明
ORBインスタンスが内部に所有する通信資源および内部スレッド/内部インスタンスを明示的に解放します。
復帰値
正常終了した場合は、ありません。
異常終了した場合は、以下の例外が発生します。
org.omg.CORBA.SystemException
システム例外発生時に設定された例外情報およびマイナーコードの意味については、“メッセージ集”の“CORBAサービスから通知される例外情報/マイナーコード”を参照してください。
IIOPサービス(Java EEクライアント)機能を使用している場合は、“メッセージ集”の“Java EE使用時に出力される例外情報”も合わせて参照してください。
使用例
ORB.init()メソッドにより取得したORBクラスのインスタンスをcom.fujitsu.ObjectDirector.CORBA.ORB型にキャストしてから本メソッドを呼び出します。ただし、import宣言でcom.fujitsu.ObjectDirector.CORBAパッケージは指定しないでください。
以下にコーディング例を記述します。
Portable-ORBの場合
org.omg.CORBA.ORB orb=org.omg.CORBA.ORB.init(); : ((com.fujitsu.ObjectDirector.CORBA.ORB)orb).destroy(); |
IIOPサービス(Java EEクライアント)の場合
org.omg.CORBA.ORB orb=org.omg.CORBA.ORB.init(); : orb.destroy(); |
注意事項
本メソッド発行後、ORBインスタンスは使用できません。ORB機能を再度使用する場合は、ORBの初期化を行ってください。
本メソッド使用後のORBインスタンスに対してメソッドを実行した場合の動作は保証されません。
アプリケーション終了時、またはアプレット終了時に本メソッドを使用してください。
本メソッドは、Portable-ORBおよびIIOPサービス(Java EEクライアント)でサポートされます。プレインストール型JavaクライアントおよびJavaサーバでは何も動作しません。
本メソッドは、Singleton ORBから使用することはできません。詳細については、“3.1.1 org.omg.CORBA.ORB.init()”の注意事項を参照してください。