Interstage Application Server リファレンスマニュアル(API編)

1.20.4 Terminatorインタフェース

Terminatorインタフェースで提供される機能は、Currentインタフェースで提供されるcommit、rollback機能と同じです。よって、Currentインタフェースとの併用はできません。

1.20.4.1 CosTransactions_Terminator_commit

名前

CosTransactions_Terminator_commit

形式

#include  "orb.h"
#include  "CosTransactions.h"
void  CosTransactions_Terminator_commit(
                      CosTransactions_Terminator  terminator,
                      CORBA_boolean           report_heuristics,
                      CORBA_Environment       *env);

機能説明

トランザクションをcommitします。
Currentインタフェースのcommit相当の機能を作成する場合に使用します。よって、Currentインタフェースとの併用はできません。

パラメタ

terminator

Controlインタフェースのget_terminator機能で取得したTerminatorオブジェクトのオブジェクトリファレンスを指定します。

report_heuristics

CORBA_TRUEを指定するとヒューリスティックエラーが通知されます。

*env

例外情報を獲得するためにCORBA_Environment構造体を参照するポインタを指定します。

復帰値

正常終了した場合は、env構造体の_majorにCORBA_NO_EXCEPTIONが設定されます。異常終了した場合は、env構造体の_majorにCORBA_SYSTEM_EXCEPTIONまたは CORBA_USER_EXCEPTIONが設定され、env構造体の_idに詳細情報が設定されます。

ユーザ例外の場合、以下の詳細情報が設定されます。

ex_CosTransactions_HeuristicMixed：

トランザクションの完了状態は、いくつかがcommitされ、いくつかがrollbackされた状態です。

ex_CosTransactions_HeuristicHazard：

トランザクションの完了状態不明です。

システム例外の場合、以下の詳細情報が設定されます。

ex_CORBA_StExcep_TRANSACTION_ROLLEDBACK：

トランザクションがロールバックされています。

ex_CORBA_StExcep_NO_IMPLEMENT：

OTSシステム、またはリソース管理プログラムが起動されていません。

ex_CORBA_StExcep_COMM_FAILURE：

通信異常が発生しました。

ex_CORBA_StExcep_NO_RESOURCES：

資源不足が発生しました。

ex_CORBA_StExcep_NO_MEMORY：

動的メモリの獲得に失敗しました。

ex_CORBA_StExcep_INTERNAL：

CORBAサービスで異常が発生しました。

1.20.4.2 CosTransactions_Terminator_rollback

名前

CosTransactions_Terminator_rollback

形式

#include  "orb.h"
#include  "CosTransactions.h"
void  CosTransactions_Terminator_rollback(
                              CosTransactions_Terminator terminator,
                              CORBA_Environment       *env);

機能説明

トランザクションをrollbackします。
Currentインタフェースのrollback相当の機能を作成する場合に使用します。よって、Currentインタフェースとの併用はできません。

パラメタ

terminator

Controlインタフェースのget_terminator機能で取得したTerminatorオブジェクトのオブジェクトリファレンスを指定します。

*env

例外情報を獲得するためにCORBA_Environment構造体を参照するポインタを指定します。

復帰値

正常終了した場合は、env構造体の_majorにCORBA_NO_EXCEPTIONが設定されます。異常終了した場合は、env構造体の_majorにCORBA_SYSTEM_EXCEPTIONが設定され、env構造体の_idに詳細情報が設定されます。

システム例外の場合、以下の詳細情報が設定されます。

ex_CORBA_StExcep_TRANSACTION_ROLLEDBACK：

トランザクションがロールバックされています。

ex_CORBA_StExcep_NO_IMPLEMENT：

OTSシステム、またはリソース管理プログラムが起動されていません。

ex_CORBA_StExcep_COMM_FAILURE：

通信異常が発生しました。

ex_CORBA_StExcep_NO_RESOURCES：

資源不足が発生しました。

ex_CORBA_StExcep_NO_MEMORY：

動的メモリの獲得に失敗しました。

ex_CORBA_StExcep_INTERNAL：

CORBAサービスで異常が発生しました。