Interstage Application Server リファレンスマニュアル(API編)

1.9.3 ネーミングコンテキスト拡張インタフェース

1.9.3.1 CosNaming_NamingContextExt_to_string()

名前

CosNaming_NamingContextExt_to_string

形式

#include <orb.h>
#include <CosNaming.h>
CosNaming_NamingContextExt_StringName  CosNaming_NamingContextExt_to_string(
      CosNaming_NamingContextExt  nce,
      CosNaming_Name  *n,
      CORBA_Environment  *env ) ;

機能説明

nで指定された構造体型のバインディング名を文字列表記のバインディング名に変換します。

本関数は復帰値を格納する領域を獲得するため、この領域が不要になった時点で、CORBA_free()を使用して領域を解放する必要があります。

パラメタ

nce

ネーミングコンテキストのオブジェクトリファレンス。

n

構造体型のバインディング名。

env

例外情報が格納される構造体。

復帰値

正常終了した場合は、文字列表記のバインディング名が返され、env構造体の_majorにCORBA_NO_EXCEPTIONが設定されます。
異常終了した場合は、env構造体の_majorにCORBA_SYSTEM_EXCEPTIONまたはCORBA_USER_EXCEPTIONが設定され、env構造体の_idに詳細情報が設定されます。

ユーザ例外の場合は、以下の詳細情報が設定されます。

IDL:CosNaming/NamingContext/InvalidName:1.0

名前の指定に誤りがあります。

システム例外の場合は、“メッセージ集”の“CORBAサービスから通知される例外情報/マイナーコード”を参照してください。

1.9.3.2 CosNaming_NamingContextExt_to_name()

名前

CosNaming_NamingContextExt_to_name

形式

#include <orb.h>
#include <CosNaming.h>
CosNaming_Name  *CosNaming_NamingContextExt_to_name(
      CosNaming_NamingContextExt  nce,
      CosNaming_NamingContextExt_StringName  sn,
      CORBA_Environment  *env ) ;

機能説明

snで指定された文字列表記のバインディング名を構造体型のバインディング名に変換します。
本関数は復帰値を格納する領域を獲得するため、この領域が不要になった時点で、CORBA_free()を使用して領域を解放する必要があります。

パラメタ

nce

ネーミングコンテキストのオブジェクトリファレンス。

sn

文字列表記のバインディング名。

env

例外情報が格納される構造体。

復帰値

正常終了した場合は、構造体型のバインディング名が返され、env構造体の_majorにCORBA_NO_EXCEPTIONが設定されます。
異常終了した場合は、env構造体の_majorにCORBA_SYSTEM_EXCEPTIONまたはCORBA_USER_EXCEPTIONが設定され、env構造体の_idに詳細情報が設定されます。

ユーザ例外の場合は、以下の詳細情報が設定されます。

IDL:CosNaming/NamingContext/InvalidName:1.0

名前の指定に誤りがあります。

システム例外の場合は、“メッセージ集”の“CORBAサービスから通知される例外情報/マイナーコード”を参照してください。

1.9.3.3 CosNaming_NamingContextExt_to_url()

名前

CosNaming_NamingContextExt_to_url

形式

#include <orb.h>
#include <CosNaming.h>
CosNaming_NamingContextExt_URLString  CosNaming_NamingContextExt_to_url(
      CosNaming_NamingContextExt  nce,
      CosNaming_NamingContextExt_Address  addrkey,
      CosNaming_NamingContextExt_StringName  sn,
      CORBA_Environment  *env ) ;

機能説明

addrkeyで指定されたアドレスと、snで指定された文字列表記のバインディング名からURLスキーマを作成します。なお、snには日本語文字列を含む文字列表記のバインディング名を使用することはできません。
本関数は復帰値を格納する領域を獲得するため、この領域が不要になった時点で、CORBA_free()を使用して領域を解放する必要があります。

パラメタ

nce

ネーミングコンテキストのオブジェクトリファレンス。

addrkey

ネーミングコンテキストを示すアドレス。

sn

文字列表記のバインディング名。

env

例外情報が格納される構造体。

復帰値

正常終了した場合は、URLスキーマが返され、env構造体の_majorにCORBA_NO_EXCEPTIONが設定されます。
異常終了した場合は、env構造体の_majorにCORBA_SYSTEM_EXCEPTIONまたはCORBA_USER_EXCEPTIONが設定され、env構造体の_idに詳細情報が設定されます。

ユーザ例外の場合は、以下の詳細情報が設定されます。

IDL:CosNaming/NamingContextExt/InvalidAddress:1.0

アドレスの指定に誤りがあります。

IDL:CosNaming/NamingContext/InvalidName:1.0

名前の指定に誤りがあります。

システム例外の場合は、“メッセージ集”の“CORBAサービスから通知される例外情報/マイナーコード”を参照してください。

1.9.3.4 CosNaming_NamingContextExt_resolve_str()

名前

CosNaming_NamingContextExt_resolve_str

形式

#include <orb.h>
#include <CosNaming.h>
CORBA_Object  CosNaming_NamingContextExt_resolve_str(
      CosNaming_NamingContextExt  nce,
      CosNaming_NamingContextExt_StringName  sn,
      CORBA_Environment  *env ) ;

機能説明

nceで指定されたネーミングコンテキスト中で、snに指定された文字列表記のバインディング名と結合されているオブジェクトリファレンスを返します。
本関数はオブジェクトリファレンスを格納する領域を獲得するため、この領域が不要になった時点で、CORBA_Object_release()を使用して領域を解放する必要があります。

パラメタ

nce

ネーミングコンテキストのオブジェクトリファレンス。

sn

文字列表記のバインディング名。

env

例外情報が格納される構造体。

復帰値

正常終了した場合は、オブジェクトリファレンスが返され、env構造体の_majorにCORBA_NO_EXCEPTIONが設定されます。
異常終了した場合は、env構造体の_majorにCORBA_SYSTEM_EXCEPTIONまたはCORBA_USER_EXCEPTIONが設定され、env構造体の_idに詳細情報が設定されます。

ユーザ例外の場合は、以下の詳細情報が設定されます。

IDL:CosNaming/NamingContext/NotFound:1.0

snで指定された名前が見つかりません。

IDL:CosNaming/NamingContext/CannotProceed:1.0

nceで指定されたネーミングコンテキストが存在しません。

IDL:CosNaming/NamingContext/InvalidName:1.0

名前の指定に誤りがあります。

システム例外の場合は、“メッセージ集”の“CORBAサービスから通知される例外情報/マイナーコード”を参照してください。