Interstageおよびワークユニットの停止処理時間が一定の時間(停止監視時間)を超過した場合に、停止処理が無応答と判断し、技術員が原因調査を行うための調査資料を自動的に採取します。本機能を「調査資料自動採取機能」と呼びます。
調査資料自動採取機能について以下に説明します。
■調査資料の採取契機
Interstageまたはワークユニットの停止操作を行った際に、停止処理にかかった時間が停止監視時間を超過した場合に調査資料を採取します。
停止監視時間に指定可能な値は、300~3600(単位:秒)です。初期値は、300秒です。
停止監視時間を設定する場合は、以下のどちらかの方法で設定してください。環境変数とコマンドが共に設定された場合は、コマンドの設定値が有効となります。
環境変数IS_ISSTOP_MONITOR_TIMERに、停止監視時間を設定します。本環境変数に停止監視時間を設定した状態でInterstage/Interstage管理コンソールを起動すると、設定値が有効となります。
環境変数の詳細については、「チューニングガイド」の「Interstageのチューニング」-「環境変数について」を参照してください。
isstop/isstopwuコマンド実行時に、-tオプションの引数として停止監視時間を指定して設定します。
isstop/isstopwuコマンドの詳細については、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」を参照してください。
ポイント
調査資料の自動採取が行われた場合でも、Interstage/ワークユニットの停止操作は、継続して実行されます。したがって、資料の採取後に停止処理が終了した場合、停止操作は正常に終了します。
■調査資料の採取有無の確認方法
調査資料の自動採取が行われると、Windows(R)の場合はイベントログファイル、Solaris/Linuxの場合はシステムログファイルに、以下のメッセージが出力されます。
本メッセージの出力有無を確認することにより、資料採取の実行有無を判断できます。
操作内容 | 出力メッセージ(メッセージID) |
---|---|
Interstage停止操作時 | is20270 |
ワークユニット停止操作時 | is20271 |
■調査資料自動採取時の対処方法
停止処理が無応答となった場合、まず停止処理に時間がかかっている原因を調査します。例えば、以下の原因が考えられます。
ワークユニットで運用しているアプリケーションの停止処理に時間がかかっている。
ワークユニットで運用しているアプリケーションの停止処理がハングしている。
サーバが高負荷状態となったため、停止に時間がかかっている。
停止処理が無応答となった原因が特定できた場合、その対処を行ってください。
停止処理が無応答となった原因を調査しても問題を解決できない場合は、iscollectinfoコマンドで調査資料を採取し、技術員に連絡してください。調査資料は、iscollectinfoコマンドで採取されます。
注意
本調査資料が不要の場合は、必要に応じて以下のディレクトリ配下に出力されたファイル(サブディレクトリ配下を含む)を削除してください。
(インストールパスはデフォルト)
C:\Interstage\td\trc\manage\isstop_hung\ C:\Interstage\td\trc\manage\isstop_hung_old\ C:\Interstage\td\trc\manage\isstopwu_hung\ C:\Interstage\td\trc\manage\isstopwu_hung_old\
(インストールパスはデフォルト)
/var/opt/FSUNtd/trc/manage/isstop_hung/ /var/opt/FSUNtd/trc/manage/isstop_hung_old/ /var/opt/FSUNtd/trc/manage/isstopwu_hung/ /var/opt/FSUNtd/trc/manage/isstopwu_hung_old/
/var/opt/FJSVtd/trc/manage/isstop_hung/ /var/opt/FJSVtd/trc/manage/isstop_hung_old/ /var/opt/FJSVtd/trc/manage/isstopwu_hung/ /var/opt/FJSVtd/trc/manage/isstopwu_hung_old/