Interstage ディレクトリサービスのコンポーネント構成を以下に示します。
Interstage ディレクトリサービスは、データベースとして、標準データベース、またはRDBを利用できます。
■標準データベースを利用した構成
Interstage ディレクトリサービス
Interstage ディレクトリサービスでは、ディレクトリサービスの情報を管理している個々のシステムを「リポジトリ」と呼びます。リポジトリは、LDAPサーバ、リポジトリ環境および標準データベースで構成されています。
LDAPサーバ
Interstage ディレクトリサービスクライアント(LDAP SDK(JNDI,C API)、LDAPコマンド)、またはエントリ管理ツールからのLDAP要求を受け付け、情報の取り出し、および格納を行うプログラムです。
リポジトリ環境
Interstage ディレクトリサービスとInterstage data storeの定義ファイルを格納しています。
標準データベース(Interstage data store)
エントリ情報を格納するデータベースです。標準データベースは、Interstage data storeを使用しています。
Interstage data storeは、Interstage data storeサービスとデータストアで構成されています。
Interstage data storeサービスは、データベース全体を制御しています。
データストアは、エントリ情報を格納するための物理的な資源です。データストアに格納される情報をリポジトリデータと呼びます。
Interstage ディレクトリサービスクライアント
Interstage ディレクトリサービスクライアントは、LDAPコマンドおよびLDAP SDK(JNDI,C API)で構成されています。
他製品、他ソフトウェアのLDAPコマンドおよびLDAP SDKは、使用しないでください。
LDAPコマンド
Interstage ディレクトリサービスサーバ上の情報を簡単に操作(検索/追加/削除/更新)するためのコマンド群です。
LDAP SDK(JNDI)
LDAPのアプリケーション(Java言語)からInterstage ディレクトリサービスにアクセスするためのJava言語用ライブラリです。
LDAP SDK(C API)
LDAPのアプリケーション(C言語)からInterstage ディレクトリサービスにアクセスするためのC言語用ライブラリです。
エントリ管理ツール
Interstage ディレクトリサービスサーバ上の情報を簡単に操作(検索/追加/削除/更新)するためのGUIベースのツールです。
■RDBを利用した構成
情報を格納するデータベースとして、標準データベースだけでなく、RDB(Symfoware Server、およびOracle Database)を使用することができます。RDBに格納される情報をリポジトリデータと呼びます。
管理するエントリ数が1万件までの場合には標準データベースを、1万件を超える場合にはRDBをお使いください。
なお、RDBの文字コード系は、UTF-8を使用することを推奨します。UTF-8以外の文字コード系を使用した場合、登録できない文字があります。