IJServerクラスタに配備されたアプリケーションから、ネットワークの共有資源の参照および更新を行う場合の設定手順を以下に示します。
共有資源へアクセスするIJServerクラスタが動作するマシンの設定 (マシンA)
Interstage Java EEのサービスを起動するユーザーアカウントを変更してください。
設定を行うサービスは、アプリケーションを配備する対象により異なります。
Interstage Java EE DASサービスのインスタンス(server)にアプリケーションを配備する場合
Interstage Java EE DASサービスに設定が必要です。
IJServerクラスタにアプリケーションを配備する場合
Interstage Java EE Node Agentサービスに設定が必要です。
以降の設定手順では、両方のサービスに設定を行う場合について説明します。
以下の手順でサービスを停止してください。
isstopコマンドを使用してInterstageサービスを停止してください。
ijdasstopコマンドを使用してInterstage Java EE DASサービスを停止してください。
Windows(R)の機能を使用して、Administrators権限を持ったユーザーを作成してください。
Interstage Java EE DASサービス、Interstage Java EE Node Agentサービスのログオンアカウントに手順2.で作成したユーザーを指定してください。
ログオンアカウントの設定手順は以下のとおりです。
Windows(R)にAdministrators権限でログインする。
「コントロールパネル」-「管理ツール」-「サービス」を起動する。
該当するサービスを選択し、右クリックメニューから「プロパティ」を起動する。
選択するサービスは以下のとおりです。
Interstage Java EE DASサービスの場合 : Interstage Java EE DAS
Interstage Java EE Node Agentサービスの場合: Interstage Java EE Node Agent
「プロパティ」画面の「ログオン」タブを選択し、「アカウント」にチェックを入れ、手順2.で作成したユーザーのアカウントとパスワードを指定する。
以下の手順でサービスを起動してください。
ijdasstartコマンドを使用してInterstage Java EE DASサービスを起動してください。
isstartコマンドを使用してInterstageサービスを起動してください。
共有したい資源が存在するマシンの設定 (マシンB)
マシンAの手順2.で作成したユーザーと同一のユーザー名/パスワードでユーザーを作成してください。
共有したい資源に対して、Windows(R)の機能で共有の設定を行ってください。
アプリケーションの実装方法
共有資源にUNC接続でアクセスするように実装してください。
例
共有したディレクトリ配下のa.txtにアクセスしたい場合
\\[IPアドレス]\[共有名]\a.txt
または
\\[ホスト名]\[共有名]\a.txt
注) 実際のコーディングではエスケープ文字を追加してください。
注意
設定の手順において、各マシンにユーザーの作成、共有の設定などWindows(R) OS機能の操作が必要となります。これらの操作にともなうセキュリティについても、Windows(R) OS機能の観点から考慮してください。
例: 作成したユーザーのIDおよびパスワードの管理、共有資源に対する意図しないユーザーからのアクセス制御
クラスタサービスを使用している場合は、本設定を使用できません。