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Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)
FUJITSU Software

6.2.2 SNMPサービスへの登録操作 (Solarisの場合)

Systemwalker Centric Managerを使用してリアルタイム監視を行うためには、Interstageのインストール後に以降の操作を行う必要があります。なお、リアルタイム監視を行わない場合は、以降の操作を行う必要はありません。なお、リアルタイム監視はSolaris 10でのみ使用可能です。


1) 性能監視ツールのコピー

Systemwalker Centric Manager上で、性能情報を表示するには、性能監視ツールの以下のファイルを、所定のディレクトリにコピーしてください。この操作は、Interstageインストール時に行ってください。また、操作完了後は、マシンを再起動してください。

ファイル名

コピー元ディレクトリ

コピー先ディレクトリ

ispsubad8

/opt/FSUNtd/isp/lib

/usr/lib/snmp

ispsuba8.acl

/etc/opt/FSUNtd/snmp/conf

/etc/snmp/conf

ispsuba8.reg

/etc/opt/FSUNtd/snmp/conf

/etc/snmp/conf

ispsuba8.rsrc

/etc/opt/FSUNtd/snmp/conf

/etc/snmp/conf


注意

  • 性能監視ツールのリアルタイム監視機能を使用する場合は、必須ソフトウェアをインストールし、必須パッチを適用する必要があります。必須ソフトウェアおよび必須パッチの詳細については、「インストールガイド」を参照してください。

  • SEAのマスターエージェントを再起動する場合は、性能監視ツールは必ず停止してください。

  • SEAのマスターエージェント(snmpdx)は、ポート番号161を使用し、ポート番号は変更しないでください。SEAのマスターエージェントのポート番号を161以外に変更すると、以下のようなメッセージが出力され、性能情報のリアルタイム監視機能は使用できません。

    /opt/FSUNtd/isp/lib/ispsubad8: [ID 702911 daemon.error] subagent registration failed
  • システム管理エージェント(SMA)を使用したリアルタイム監視機能は使用できません。
    Solstice Enterprise Agentsソフトウェア(SEA)を使用してください。

  • Solaris 10でSolstice Enterprise Agentsソフトウェア(SEA)の使用するポート番号が161から変更になっています。従来通りのポート番号161を使用するようにしてください。
    この場合、SMAがポート番号161を使用しているため、SMAを使用せずSEAのみを使用するようにする必要があります。

SEAのみを使用する場合の環境設定例

以下に、SMAを使用せず、SEAのみを使用する場合の環境設定例を記載します。
詳細は、OSのマニュアルを参照してください。

  1. SMAの停止

    # /etc/init.d/init.sma stop
  2. SMAおよび関連サービスがブート時に自動的に起動しないように設定

    以下のサービスがブート時に自動的に起動しないように設定します。

    • svc:/application/management/sma

    • svc:/application/management/seaport

    # svcadm disable svc:/application/management/sma
    # svcadm disable svc:/application/management/seaport

    また、「svc:/application/management/snmpdx」は「svc:/application/management/seaport」と依存関係があるため、「svc:/application/management/seaport」を無効にした場合、「svc:/application/management/snmpdx」が起動されません。依存関係を解消してください。
    サービスの依存関係などの設定に関しては、OSのマニュアルを参照し実施してください。

  3. SEAが使用するポート番号の設定を161に変更

    /etc/snmp/conf/snmpdx.regファイルのport行を16161から161に変更
  4. SEAの各設定ファイルを作成

    # cp /etc/snmp/conf/mibiisa.rsrc- /etc/snmp/conf/mibiisa.rsrc
    # cp /etc/snmp/conf/snmpdx.acl /etc/snmp/conf/mibiisa.acl
  5. SEAの再起動

    # /etc/init.d/init.snmpdx stop
    # /etc/init.d/init.snmpdx start

2) MIB定義ファイルの読み込み

Systemwalker Centric Managerから性能情報を採取するには、性能情報のMIB定義ファイルをSystemwalker Centric Managerで読み込まなければなりません。Interstageをインストールしたマシン上にある、以下のMIB定義ファイルをSystemwalker Centric Managerに読み込ませてください。

TD_HOME\isp\mib\ispmibSol.my

MIB定義ファイルの読み込み方法を、以下に示します。

  1. Interstageをインストールしたマシン上にあるMIB定義ファイルを、Systemwalker Centric Managerがインストールされている業務管理クライアントに、FTPを使ってコピーしてください。

  2. Systemwalker Centric Manager(業務監視)を起動してください。

  3. 業務監視画面のメニューから、「操作」→「MIB拡張操作」の順に項目をクリックして、MIB拡張操作画面を表示してください。

  4. MIB拡張操作画面で「MIB登録」ボタンをクリックして、拡張MIBファイル選択画面を表示してください。

  5. 拡張MIBファイル選択画面でMIBファイルを選択して、「開く」ボタンをクリックしてください。その後、MIB拡張操作画面で「閉じる」ボタンをクリックしてください。

  6. 業務監視画面のメニューから、「ポリシー」→「ポリシー配付」の順に項目をクリックして、ポリシーの配付画面を表示してください。

  7. ポリシーの配付画面で必要な項目を設定した後、「OK」ボタンをクリックしてください。


3) ポート番号の設定

性能監視ツールは、Systemwalker Centric Managerに性能情報を通知する際に通信を行うため、通信用のポートを使用します。デフォルトでは「7042」番のポートを使用しますので、このポートを他のプログラムで使用している場合は、性能監視ツールのポート番号を変更してください。この操作は、Interstageインストール時に行ってください。また、操作完了後は、マシンを再起動してください。
変更方法は以下のようになります。

  1. 環境設定ファイルをエディタで開いてください。

    環境設定ファイルは「/etc/snmp/conf/ispsuba8.reg」です。
    エディタで開くと以下のように表示されます。

    agents =
      {
        {
          name = "ispsubad8"
              subtrees = { isPerformanceInf }
          timeout = 40000000
          watch-dog-time = 2000000
          port = 7042
        }
      }
  2. 「port = 7042」 の 「7042」の部分を、未使用のポート番号に書き換えてください。

  3. ファイルを保存して、エディタを終了してください。

  4. マシンを再起動してください。