Systemwalker Centric Managerを使用してリアルタイム監視を行うためには、Interstageのインストール後に以降の操作を行う必要があります。なお、リアルタイム監視を行わない場合は、以降の操作を行う必要はありません。なお、リアルタイム監視はSolaris 10でのみ使用可能です。
1) 性能監視ツールのコピー
Systemwalker Centric Manager上で、性能情報を表示するには、性能監視ツールの以下のファイルを、所定のディレクトリにコピーしてください。この操作は、Interstageインストール時に行ってください。また、操作完了後は、マシンを再起動してください。
ファイル名 | コピー元ディレクトリ | コピー先ディレクトリ |
---|---|---|
ispsubad8 | /opt/FSUNtd/isp/lib | /usr/lib/snmp |
ispsuba8.acl | /etc/opt/FSUNtd/snmp/conf | /etc/snmp/conf |
ispsuba8.reg | /etc/opt/FSUNtd/snmp/conf | /etc/snmp/conf |
ispsuba8.rsrc | /etc/opt/FSUNtd/snmp/conf | /etc/snmp/conf |
注意
性能監視ツールのリアルタイム監視機能を使用する場合は、必須ソフトウェアをインストールし、必須パッチを適用する必要があります。必須ソフトウェアおよび必須パッチの詳細については、「インストールガイド」を参照してください。
SEAのマスターエージェントを再起動する場合は、性能監視ツールは必ず停止してください。
SEAのマスターエージェント(snmpdx)は、ポート番号161を使用し、ポート番号は変更しないでください。SEAのマスターエージェントのポート番号を161以外に変更すると、以下のようなメッセージが出力され、性能情報のリアルタイム監視機能は使用できません。
/opt/FSUNtd/isp/lib/ispsubad8: [ID 702911 daemon.error] subagent registration failed
システム管理エージェント(SMA)を使用したリアルタイム監視機能は使用できません。
Solstice Enterprise Agentsソフトウェア(SEA)を使用してください。
Solaris 10でSolstice Enterprise Agentsソフトウェア(SEA)の使用するポート番号が161から変更になっています。従来通りのポート番号161を使用するようにしてください。
この場合、SMAがポート番号161を使用しているため、SMAを使用せずSEAのみを使用するようにする必要があります。
例
SEAのみを使用する場合の環境設定例
以下に、SMAを使用せず、SEAのみを使用する場合の環境設定例を記載します。
詳細は、OSのマニュアルを参照してください。
SMAの停止
# /etc/init.d/init.sma stop
SMAおよび関連サービスがブート時に自動的に起動しないように設定
以下のサービスがブート時に自動的に起動しないように設定します。
svc:/application/management/sma
svc:/application/management/seaport
# svcadm disable svc:/application/management/sma # svcadm disable svc:/application/management/seaport
また、「svc:/application/management/snmpdx」は「svc:/application/management/seaport」と依存関係があるため、「svc:/application/management/seaport」を無効にした場合、「svc:/application/management/snmpdx」が起動されません。依存関係を解消してください。
サービスの依存関係などの設定に関しては、OSのマニュアルを参照し実施してください。
SEAが使用するポート番号の設定を161に変更
/etc/snmp/conf/snmpdx.regファイルのport行を16161から161に変更
SEAの各設定ファイルを作成
# cp /etc/snmp/conf/mibiisa.rsrc- /etc/snmp/conf/mibiisa.rsrc # cp /etc/snmp/conf/snmpdx.acl /etc/snmp/conf/mibiisa.acl
SEAの再起動
# /etc/init.d/init.snmpdx stop # /etc/init.d/init.snmpdx start
2) MIB定義ファイルの読み込み
Systemwalker Centric Managerから性能情報を採取するには、性能情報のMIB定義ファイルをSystemwalker Centric Managerで読み込まなければなりません。Interstageをインストールしたマシン上にある、以下のMIB定義ファイルをSystemwalker Centric Managerに読み込ませてください。
TD_HOME\isp\mib\ispmibSol.my
MIB定義ファイルの読み込み方法を、以下に示します。
Interstageをインストールしたマシン上にあるMIB定義ファイルを、Systemwalker Centric Managerがインストールされている業務管理クライアントに、FTPを使ってコピーしてください。
Systemwalker Centric Manager(業務監視)を起動してください。
業務監視画面のメニューから、「操作」→「MIB拡張操作」の順に項目をクリックして、MIB拡張操作画面を表示してください。
MIB拡張操作画面で「MIB登録」ボタンをクリックして、拡張MIBファイル選択画面を表示してください。
拡張MIBファイル選択画面でMIBファイルを選択して、「開く」ボタンをクリックしてください。その後、MIB拡張操作画面で「閉じる」ボタンをクリックしてください。
業務監視画面のメニューから、「ポリシー」→「ポリシー配付」の順に項目をクリックして、ポリシーの配付画面を表示してください。
ポリシーの配付画面で必要な項目を設定した後、「OK」ボタンをクリックしてください。
3) ポート番号の設定
性能監視ツールは、Systemwalker Centric Managerに性能情報を通知する際に通信を行うため、通信用のポートを使用します。デフォルトでは「7042」番のポートを使用しますので、このポートを他のプログラムで使用している場合は、性能監視ツールのポート番号を変更してください。この操作は、Interstageインストール時に行ってください。また、操作完了後は、マシンを再起動してください。
変更方法は以下のようになります。
環境設定ファイルをエディタで開いてください。
環境設定ファイルは「/etc/snmp/conf/ispsuba8.reg」です。
エディタで開くと以下のように表示されます。
agents = { { name = "ispsubad8" subtrees = { isPerformanceInf } timeout = 40000000 watch-dog-time = 2000000 port = 7042 } }
「port = 7042」 の 「7042」の部分を、未使用のポート番号に書き換えてください。
ファイルを保存して、エディタを終了してください。
マシンを再起動してください。