OTSシステムのシステムログファイルを指定します。
OTSシステムのシステムログファイルへのパス(ドライブ名を含む絶対パス)を、制御文字(ShiftJISコードの0x00~0x1F,0x7F)を除く文字列で指定します。半角英文字の大文字と小文字、全角英文字の大文字と小文字は区別されません。
OTSシステムのシステムログファイルと使用するローデバイスまたはファイル名を、スラッシュ(/)で始まる空白文字と半角カナを除く文字列で指定します。
“MODE”に“SYS”を設定した場合に有効となります。
最大長は、255文字です。
Interstage動作環境定義ファイルの“OTS path for system log”に相当します。
ポイント
ローデバイスの作成手順を以下に示します。
オペレーティングシステムのpartedコマンド/fdiskコマンドで、ローデバイスのパーティションを作成します。
ディスクのパーティションに対応するudevのブロックデバイス名を特定します。
partedコマンドを使用した場合の例を以下に示します(#:プロンプト)。
[RHEL5の場合]
# parted /dev/sda (parted) p : 番号 開始 終了 サイズ タイプ ファイルシステム フラグ 1 32.3kB 107MB 107MB プライマリ ext3 boot 2 107MB 9656MB 9550MB プライマリ lvm 3 9656MB 10.7GB 1078MB プライマリ lvm (parted) q # udevinfo -q path -n /dev/sda3 /block/sda/sda3 # udevinfo -q env -p /block/sda/sda3 | grep ID_PATH ID_PATH=pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0
[RHEL6以降の場合]
# parted /dev/sda (parted) p : 番号 開始 終了 サイズ タイプ ファイルシステム フラグ 1 1049kB 211MB 210MB primary ext4 boot 2 211MB 32.4GB 32.2GB primary ext4 : 8 77.5GB 78.5GB 974MB logical (parted) q # udevadm info --query=path --name=/dev/sda8 /devices/pci0000:00/0000:00:1f.2/host0/target0:0:0/0:0:0:0/block/sda/sda8 # udevadm info --query=property --path=/devices/pci0000:00/0000:00:1f.2/host0/target0:0:0/0:0:0:0/block/sda/sda8 | grep ID_PATH ID_PATH=pci-0000:00:1f.2-scsi-0:0:0:0
udevの設定ファイル(/etc/udev/rules.d/60-raw.rules)を編集し、作成したパーティションをバインドします。
[RHEL5の場合]
ACTION=="add", KERNEL=="sda3", ENV{ID_PATH}=="pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0", RUN+="/bin/raw /dev/raw/raw1 %N"
[RHEL6以降の場合]
ACTION=="add", KERNEL=="sda8", ENV{ID_PATH}=="pci-0000:00:1f.2-scsi-0:0:0:0", RUN+="/bin/raw /dev/raw/raw1 %N"
udevによりローデバイスのアクセス権限が正しく設定されるように、/etc/udev/rules.d/配下の追加パーミッションルールファイルを必要に応じて編集します。
注意
ローデバイスをバインドするブロックデバイスは、パーティションを指定してください。パーティション番号のないハードディスクデバイス(/dev/sdgなど)は、ディスクラベル(パーティションテーブル)を含んでいるため、ローデバイスとして使用しないでください。
セットアップ情報ファイルのログファイルの指定には、必ずキャラクタデバイスにバインドしたデバイス名を指定してください。