予兆監視機能が提供する警告メッセージ(ISJEE_OM3204)には、以下の2つの種類があります。事象の種類は、警告メッセージの可変情報である詳細メッセージで通知します。
予兆監視警告メッセージ(Javaヒープ)
Java VMのメモリ割当てプール(注)およびPermanent世代領域を監視して、Javaヒープ不足の危険性を警告メッセージで通知します。
予兆監視警告メッセージ(ガーベジコレクション)
Java VMのガーベジコレクション処理の影響で業務レスポンス低下が発生する可能性を検出し、警告メッセージで通知します。
注) Javaヒープは、メモリ割当てプール(New世代領域とOld世代領域)およびPerm世代領域に大別されます。以下の説明で、単に「Javaヒープ」と記載している場合は、メモリ割当てプールを指します。Javaヒープの構造については、「チューニングガイド」の「JDK/JREのチューニング」の「基礎知識」を参照してください。
なお、警告メッセージに含まれる詳細メッセージが同一の場合、同一Java VMプロセス上で同じ詳細メッセージの予兆が検出されても、前回の出力から10分間抑止します。これは同一原因のメッセージの出力過多を防ぐためです。
また、何らかの要因でJavaアプリケーションの実行環境が変わった場合には、たとえ実行するJavaアプリケーション自体に変更がない場合であっても、Javaアプリケーション実行時におけるオブジェクトの使われ方(オブジェクトの生成や不要となるタイミングなど)が変化し、それに伴ってガーベジコレクション処理の発生状況も変化する場合があります。
その結果、従来環境では出力されなかった本メッセージが、変更後の実行環境では出力されるようになることがあります。
そのためJavaアプリケーションを変更しない場合であっても、以下の例のような要因でJavaアプリケーションの実行環境を変更した場合には、Javaヒープに関する指定を、再度、チューニングする必要があります。
例
アプリケーションサーバーのバージョンを変更した場合
JDK/JREのバージョンを変更した場合
実行モードを32ビットから64ビットの環境へ変更した場合
ハードウェアを変更した場合
OSを変更した場合